社会学者の古市憲寿氏が、29日にフジテレビ系で放送されたトーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~10:55)にゲスト出演し、コメンテーターの役割に関して疑問を呈した。

各局で番組改編が行われ、お笑い芸人が情報番組のコメンテーターに起用されるケースが増えている。番組でそのことが紹介されると、フジテレビ系『とくダネ!』など情報番組のコメンテーターを務めてきた古市氏は「そもそも、コメンテーター自体、今なにが求められているのでしょうね」と問いかけた。

続けて、「ワイドショーでコメンテーターやったりしますけど、何を言っていいのか分からないんですよ」と本音を吐露し、「すごく規制が厳しい中で、結局何を言っても当たり障りなくなってしまうし、かといってちょっと踏み込むと炎上してしまう」と説明した。

さらに、「コメンテーターを視聴者が求めているのかとも思うんですよ」と主張。「専門家でもないじゃないですか? "専門家でもない御意見番"みたいな意見はネットとかにあふれているのに。コメンテーターってどこまで必要なんでしょうね」と投げかけた。

一連の発言に、司会の東野幸治は「確かに」と納得。「一般の主婦の方は『ニュースは教えてほしいけどあなたの意見なんて聞きたくないのよ』という意見も」と分析し、そういった面でNHKのニュース番組は需要があるのではという見解を示した。