2月19日夕方から2月20日夜明けに見える満月は、2019年で地球にもっとも近づくタイミングのスーパームーン。実は、満月にちゃんと固有の名前があるのをご存じ? 2019年の満月リストを名前や由来とともにご紹介! 満月の名前の由来とは? 毎月の満月にはそれぞれ名前が付けられているが、もともとはネイティブアメリカンの部族に関連しているとのこと。グリニッジ天文台の天文学者パトリシア・スケルトン氏によると、「1000年の間、月は季節の変化を追跡し、狩猟、植栽、収穫に最適な時期を決定するために役立てられていました。月ごとの満月に与えられる名前は、満月が現れる時期の自然か気象条件に関するものでした。満月の名前は文化によって異なりますが、現在一般的に使われている名前は、ネイティブアメリカンによって付けられたものです」。 【2月19日】スノームーン 北米に大雪が降る2月の満月の名前は「スノームーン」。この時期は狩りが難しくなることから、「ハンガームーン」と呼ばれることもあるとのこと。2019年に見ることができる3度のスーパームーンの中で、最も大きなものになるというからお見逃しなく。 【3月21日】ワームムーン 「ワームムーン」は、気温が上がり始めるのと同時にミミズなどの虫(=ワーム)が土の中から出てきて、渡り鳥が戻ってくるという春の始まりに関連している。ほかにも「クロウムーン」や「サップムーン」、「レンテンムーン」などとも呼ばれている。 【4月19日】ピンクムーン 「ピンクムーン」と呼ばれている4月19日の満月は、月の色のことではなく、春先に北米で開花する野の花の色から名付けられたそう。「スプラウティンググラスムーン」、「エッグムーン」、「フィシュムーン」とも呼ばれ、後者は魚が産卵するために川を遡ってくる時期であることが、由来となっているとか。 【5月18日】フラワームーン 「フラワームーン」と呼ばれる満月がある5月には、6日に一年の中で最も魔法のような流れ星を見ることができる「みずがめ座エータ流星群」の活動が極大を迎えるので、こちらも見逃せない。 【6月17日】ストロベリームーン 一年で最も日が長くなる夏至(6月21日)の数日前となる17日に現れる「ストロベリームーン」は、イチゴの収穫時期と重なることから呼ばれている。ほかに「ハネムーン」、「ホットムーン」、「ローズムーン」という呼び名もついている。 【7月16日】バックムーン 「バックムーン」の由来は、雄ジカ(=バック)のツノが生え変わる時期であることから。夏の雷雨から「サンダーストームムーン」や、トウモロコシが熟す時期から「ライプコーンムーン」などとも呼ばれる。また7月は2日と31日の2度、新月を見ることができるそう。1カ月の間の2度目の新月は、「ブラックムーン」として知られている。 【8月15日】スタージョンムーン 「スタージョンムーン」という名前は、北アメリカの部族が8月になるとチョウザメ(=スタージョン)の漁をしていたことに由来。8月15日の直前には、ペルセウス座流星群もやってくる。 【9月14日】ハーヴェストムーン 「ハーヴェストムーン」は、秋分に最も近い満月。秋分が収穫の時期であり、日の入りと月の出の間に暗闇になる時間がほとんどないことから、月明かりが農家の助けになっていることが由来だそう。 【10月13日】ハンターズムーン 10月の満月は「ハンターズムーン」として知られているが、「トラベルムーン」や「ダイイングムンーン」と呼ばれることもある。月の出は通常1日に約50分遅れるが、ハンターズムーンでは30分となるため、日の入りと月の出の間隔が短くなる。「ハンターズムーン」は、10月が狩猟に最適な時期であることから名付けられた。 【11月12日】フロストムーン 徐々に寒くなり始める11月の満月「フロストムーン」は文字通り、霜(frost)が降り始める時期であることに由来。「ビーバームーン」という名前も浸透し、11月が伝統的に「寒い冬に温まるための毛皮を確保するため、沼が凍る前にビーバーのトラップを仕掛ける時期」だったとの説がある。 【12月12日】コールドムーン 北半球では冬が始まる12月の満月は、「コールドムーン」と呼ばれる。また冬至に近い日にちであることから、ロングナイトムーンと言われることも。 Information Photo: Getty Images Translation: Ai Ono From: Country Living