80年前、ウィンストン・チャーチルやフランク・シナトラといった著名人たちが休養のために訪れたというマイアミの「ザ・サーフクラブ」。
今日、アメリカ大陸最大級のアートフェア「アート・バーゼル・マイアミ・ビーチ」の開催時には数万人が町を訪れるけれど、フロリダのサーフサイド近くにある「ザ・サーフクラブ」は、そんな彼らに避難所を提供している。アート好きがエキシビションやインスタレーション巡りで疲れた後にくつろげる避難所だ。
「『ザ・サーフクラブ』は、アート・バーゼル期間中のオアシスです」と、クラブのマーケティング責任者であるガブリエラ・ナバーロは言う。「ここでは、静けさと落ち着いた優雅さをすぐに感じることができます」
1930年の大みそかにオープンした「ザ・サーフクラブ」。フランス人建築家のジョセフ・ディランによって考案されたカバナは、当時のクラブのデザインを再現したものだ。フルバスルームとミニバーを備えた開放的なリビングに、庭園とプールに囲まれたカバナは、ビーチからほんの数歩しか離れていない場所に位置する。
「『ザ・サーフクラブ』は以前よりも名高い歴史と、それに付随するきらびやかな顧客リスト、そして大きな規模と広がりをもっています」と、ナバーロは言う。「しかし、大きな可能性と常に大切にされてきたタイムレスな価値観は、これまでと同じように強固なままです」
クラブでは「フォーシーズンズ」の一流サービスを受けることができ、ミシュランシェフのトーマス・ケラーによるレストランをはじめ、ひと息ついたり、昼寝をしたりと、プールとビーチの間の拠点として使える場所がそろっている。さらに、敷地内にはスパや、マイアミでシャンパンの品ぞろえが最も豊富な「レ・シレヌーセ・シャンパン・バー」を含む3つのレストラン、そして2つのブティックがある。
もし「アート・バーゼル・マイアミ・ビーチ」開催時にマイアミを訪れることがあれば、のんびりとくつろげる場所があることを忘れないで。
original text : Bebe Howorth photo : Christian Horan Photography, Getty Images
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