2021年12月4日 (土)- 5日(日)

京都大学創立125周年記念シンポジウム

転換期の大学言語教育

AI翻訳とポスト・コロナへの対応-

Zoomウェビナーにて開催

主催:京都大学 国際高等教育院 英語部会、初修外国語部会、日本語・日本文化部会

共催:多言語社会研究会

1日目テーマ 「AI時代の大学言語教育」

 大学における言語教育、特に教養課程で実施されている言語教育は、「スキル」と「教養」という分かちがたい2つの側面から構成されている。1日目は、「スキル」を中心に、言語教育における機械翻訳の利活用について議論する。まずは、大きな枠組として、言語が異なる者同士のコミュニケーションのあり方について考え、その方法の1つとしての機械翻訳の技術的側面を概観した上で、利活用の事例を参照しつつ、大学言語教育における機械翻訳の位置づけ等について議論する。

2日目テーマ 「コロナ禍の後の大学言語教育

 MOOCをはじめとして、教育のオンライン化の試みは2000年代から漸進的展開がみられていたが、コロナ禍を契機として、大学教育のほぼあらゆる水準で一斉に実施されるという事態が生じた。短い準備期間でのオンライン化は一部に混乱を引き起こしたが、その功罪を見極める機会を教育関係者にもたらしたとも言える。2日目は、コロナ禍により一般化したオンライン教育が今後の大学言語教育に対して与える影響を、世界各地の状況を基に議論する。事前に各地からのビデオ報告(10分~15分)を公開し、当日の議論の参考とする。(シンポジウム共催の多言語社会研究会が中心となって刊行する雑誌『ことばと社会』の23号 小特集「世界の日本語教師に聞く」を発展させる内容です)