NCT DREAMのマンネ(末っ子)、チョンロとチソンが愛される理由
次世代グローバルグループ”NCT”の派生ユニットNCT DREAMの最年少メンバーにELLE Koreaエディターがインタビュー。
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NCT DREAMはこんなグループ!
活動グループ、メンバー数の制限がない、新たな概念をもった、次世代グローバルグループ”NCT”。そのなかにはNCT 127とNCT DREAM、NCT Uなどのユニットがあり、NCT DREAMはユース世代にあたる、2000年以降生まれのメンバーを中心に構成され、2016年デビュー当時の平均年齢は若干15歳!
日本でも初のライブツアーを記念したミニアルバム「THE DREAM」が日本デビューせずとも、オリコンウィークリーチャート1位を獲得。韓国では 4枚目のミニアルバム『Reload』を2020年4月にリリースし、国内の音源チャートと地上波テレビの音楽番組で初の1位を獲得、全世界51カ国のiTunesで1位、50万枚を超えるアルバムセールスを記録。2019年にはアメリカ・ビルボードが発表した「今年の21歳以下アーティスト(21 Under 21 2019)」に、2年連続で選ばれるなど世界を股にかける、今注目のグローバルグループ。
https://nct-jp.net/index.php
年齢による上下関係なしで、2人は友達に!?
ELLE チョンロは2001年11月生まれで、2002年2月に生まれたチソンより1歳上のお兄さんです。先輩とも言えますが、友達になると決心した理由は?
チョンロ 誕生日が二ヶ月半しか離れてないし、チソンとこんなに仲がいいのにあえて兄、弟にする必要があるのかなと思いました。もちろん、今は友達になると決めたのを後悔しています(笑)。
チソン 「僕たち、このまま友達になりませんか? 」と冗談のように話して、真剣にお互い受け入れたんです。おかげでこのように気楽にタメ口で話せる関係になりました!
チョンロ 確かに気楽になったのはあります。僕が育った上海では、一、二歳の違いに厳密に問わないし、NCTチーム自体も海外からきたメンバーが多いので、少し開放的な雰囲気ではあります。
ELLE それでも友人のチョンロが先に1年早く(法的な)成人になったのを見ると、羨ましくは思いませんか?
チョンロ NCT DREAMのお兄さんたちが成人になるのを次々と見てきたからか、平気でした。二十歳になるからって人が突然パッと変わることもありませんし。でも、デビューの時は皆10代だったのに今は未成年者が僕だけなんて、ちょっと変な気分ですね。
2人のYouTubeコンテンツ「チョンチのあれこれ」が大人気
ELLE 2人が一緒に作っている YouTube のコンテンツ「チョンチのあれこれ」はどのように始めましたか。チソンは「チチョンのあれこれ」と呼ぶと聞きましたが。
チソン ご存知なんですね、ありがとうございます(笑)。「友人のような僕たち2人の長所を生かしたコンテンツを作ると良さそう」という考えで始めました。メンバーたちのために贈り物を作り、ドミノを積み重ね、SNSで人気のメニューも作っています。
チョンロ 僕たちも様々なアイデアを出していますが、スタッフの方々の意見がもっと楽しいです。あ、上海にある僕の家を訪問したのは、僕たちのアイデアでした。遊園地ではチョンロ一人で乗り物に沢山乗りましたね。
チョンロ チソンが乗り物が苦手なのは知っていましたが、ここまでとは思わず、残念でした。絶叫マシンは怖いから乗らないし、子供用のはつまらないから乗りませんって、本当面白いですよね?
チソン 乗りやすいのは、あまりかっこよく見えないんですもん(笑)。
ミニアルバム『Reload』が全世界51カ国のiTunesで1位
ELLE 4枚目のミニアルバム『Reload』をリリースし、国内の音源チャートと地上波テレビの音楽番組で初の1位を獲得、全世界51カ国のiTunesで1位、アルバム売上 50万枚超えなど、とても良い記録を残しましたが、今回の活動を振り返ってみるとしたら。
チソン 僕は一旦リリース周りの活動が終わると、いつも寂しい気持ちが残ります。頑張って楽しく活動したにもかかわらず、振り返ってみると残念だったことが見えてしまうんです。「もっと良くできたんじゃないかな?」と思います。
チョンロ 僕は正反対です。アルバム活動が終わると、「今回も本当に楽しかった」「本当に満足!」と思います。特に、今回の曲「Ridin'」は、ステージも楽しかったし、メンバーたちと楽しく過ごせた気がしてより良かったです。オンライン専用コンサート「Beyond LIVE 」や、ビデオ通話でのファンサイン会等は、昨年では想像できなかった活動もできましたし。
チソン 「何かしら活動することができてよかった」という思いが一番大きいです。現場で直接ファンのみなさんに会えないのは惜しいですけど。
チョンロ 本当に新しくて、不思議な経験でした。映像でもあれほど鮮明にファンのみなさんの声と顔を確認することができたので。
マンネ2人もソロステージが披露できるほどに成長
ELLE 「Beyond LIVE 」では、ソロステージも披露しましたね。
チョンロ 僕たちの曲「Best Friend」のピアノ演奏を準備しましたが、スタッフの皆さんがステージを素敵に演出してくださったんです。海に月が浮いているようなステージがきれいでした。本当に感謝していて、満足しています。
チソン 僕はダンスを踊りましたが、「本当に上手く踊れた!」というほどではなかったと思います。 NCTの10代連合チームである NCT DREAM で末っ子である2人は特に、成長のふり幅が最も大きいんじゃないんですかね。デビューの時の映像を見ると、びっくりするほど幼い感じでしたし。
チョンロ ちょうどチソンが僕の昔の映像を観て、今日会ってすぐに「その時はカワイイかったのに、今はなぜこうなの?」って言ってました。
チソン デビュー曲 「Chewing Gum」と「My First and Last 」の映像でしたが、インタビューする姿がとてもカワイイんですよ。チョンロが韓国に来たばかりで、まだ韓国語があまり得意ではなかった時でもあります。
チョンロ 僕はその時の映像の自分を見るのが恥ずかしいんです。でも、他のメンバーを見ると「この時はみんな若くて可愛かったな」と思います。
チョンロの韓国語スキルが上達したのはチソンのおかげ!?
ELLE チョンロの韓国語が急速に上手になったのは、チソンの役割が大きかったと聞きました。
チソン 僕が全部手伝ってあげましたよ。
チョンロ その部分は認めます。変な韓国語も学ぶようになったのが問題ですが)。
ELLE それぞれ15歳と16歳に正式にデビューする前から、番組出演やステージ活動をしていました。「僕はこれに向いているな」、「音楽に関連する仕事をしたい」と感じたのはいつですか。
チョンロ 歌うことが好きだったので、7歳の時に初アルバムを出しました。でも、その時は歌手になりたいと思うより、趣味で経験だと考えていたと思います。韓国に来てから「これが僕のこれから進むべき道だ」と確実に感じたんです。
チソン ある瞬間に気づいたというより、「走ってきたら今だった」という表現が合うと思います。事務所(SM ENTERTAINMENT) の先輩たちを見習いたいという気持ちが大きくなり、僕がすべきことをしてきたら、ここまで来ていましたね。
先輩であるSHINee のテミンとEXOのカイから学んだこと
ELLE チソンはSUPER JUNIOR のウニョク、SHINee のテミン、EXOのカイなど、ダンスの天才たちとの番組出演や特別な舞台での共演 で接点もありましたね。
チソン ダンスが本当に上手でものすごいステージ経験を持つ方々が、僕のそばで話してくれてダンスを見てくれるのは本当に有難いです。数年間分のダンスレッスンを一回で受けている感じでした。
チョンロ 最近、僕はチソンが歌を熱心に学んでいるので、少し助けになりたいなと思ってます。 「こうするともっといいんじゃない?」程度ですけどね。
チソン 僕が歌うとからかいますよね。
チョンロ 僕が?違いますよ。
ELLE もしお2人がNCT全員での舞台に立つとしたら、どの曲を選びたいですか。
チョンロ 2人だからテヨンお兄さんとテンお兄さんが一緒にされた、NCT Uの「Baby Don’t Stop」はいかがでしょうか。
チソン それは少しセクシーな曲ですので、数年後にならないとできなさそうじゃないですか? 僕ならばNCT Uの「WITHOUT YOU 」を選びます。僕たち2人で歌うならば、ちょうどいいかと思います。
メンバーは学校の友だちみたいな関係
ELLE NCT DREAMのメンバーたちは「まだ実力が不足している」、「より上手になりたい」という話をとりわけよくするようです。なぜそのように思うのでしょうか?
チョンロ 他のメンバーたちは大きい違いを感じないかもしれませんが、僕一人だけがそう感じてしまうことがあります。実力が不足していると思ったら、集中して練習します。
チソン 幼い時にデビューしたので、メンバー全員がパフォーマンスへの意欲が高まるしかないと思います。先輩たちの舞台を見ると、もっとそういう思いを感じます。
ELLE NCTという大きなグループの末っ子というのはどんな気持ちですか。
チョンロ すごく良いです! 仲間や先輩もたくさんできるので、練習するときに話して、いたずらしたりするのも楽しいです。
チソン 学校での友人が多くないんですよ。その関係を代替してくれる存在みたいで、心強いです。親友や親しい先輩が 沢山いるような感じです。会食費は信じられないほどかかりますけどね(笑)。
2人だけがしっているお互いの素顔
ELLE 性格が真逆な2人が良い友人で、チームメイトになれる理由とは。
チソン お、そう思うと不思議ですね。本当に正反対の性格ですから。
チョンロ お互いに違うからこそ、むしろ仲良くいられるかもしれません。共通点を探そうとするならば、お互いにからかうのが好きというところですかね? そして、僕達2人が一番うるさいです。僕は声のデシベルが高く、チソンは言葉数が多いです。以前は、車の中で夜景を見ながら独り言を言ったりしてましたよ。隣で見ていると、本当に面白いです。
チソン そう言われるとちょっとおかしくきこえるんですけど(笑)。想像することが好きで、そのときは「僕がもし番組の司会者になったら、どういう話をすればいいかな」みたいなことを考えながら遊んでいた気がします。
ELLE もっと広く知らせたいお互いの別の一面があるとしたら。
チソン チョンロをひょうきんな、明るいいたずらっ子と考えている人が多いですが、僕と真剣な話もたくさんします。内向的な僕とは違って「クール」で外向的なので、チョンロを通じて学ぶことが多いです。見えている面よりももっと素晴らしいです。
チョンロ チソンは心配性なので、メンバーのこともまんべんなく心配して気を配っています。 あれこれ面倒を見てから「あ、僕はどうしてこんなにリーダーみたいなんだ!?」となってると思います。
成長も大切だけど、自分達の信念はブレたくはない
ELLE 先輩や周りにロールモデルになるような人も多いですよね。デビューの夢を早い段階で叶えてしまったので、成長するための悩みも多いと思いますが。
チョンロ 成長しなければとプレッシャーに感じて、誰かのやり方を真似するというよりも、自然に僕が守りたいものを守りながら成長したいです。良い点は学び、惜しい点は参考するということはできますが、僕自身の軸やブレない信念が最も重要だと思います。
チソン 初めてデビューした時、良い大人になって良い影響を与える人になりたいという気持ちが大きかったですし、それは今も変わりません。時々、誰かの行動や言葉が残念に感じられる時もありますが、人であれば誰もがすべてを完璧にはできないと思います。それでもどうせなら良い点、ポジティブな面だけを吸収しようとしています。
ELLE どのような時に自分の成長を感じますか。
チソン 会話の幅が広がりました。自分に甘えず、自分自身と向き合える時に成長したと感じます。
チョンロ 思春期の時には自分が思春期っていうのが分からないというように、自分が完全に成長したと感じるなら、それは逆にまだ若いからではないかと思います。自分の至らない点を認められる時に成長したと感じます。
ELLE 最後に今年の夏はどう過ごすと思いますか。
チョンロ まずチソンがアイスクリームを一度に六個食べると思います。
チソン あの日は、一日中食べてましたね(笑)!