2019年、アメリカで最も人気の赤ちゃんの名前はどんなものなのか? アメリカ社会保障局(SSA)、赤ちゃんの名前の情報サイト「ネームベリー(Nameberry)」、出産と子育ての情報サイト「ベビーセンター(BabyCenter)」のデータから明らかになった、トレンドをここにご紹介!
2019年第1四半期に人気だった女の子の名前
ネームベリーが発表した、今年第1四半期に同社ユーザーの間で最も人気だった女の子の名前のトップ5は、以下のとおり。
1位 Posie(ポージー)
2位 Isla(アイラ)
3位 Olivia(オリヴィア)
4位 Aurora(オーロラ)
5位 Maeve(メイヴ)
2019年第1四半期に人気だった男の子の名前
いっぽう最も人気だった男の子の名前のトップ5は、下記のとおり。
1位 Milo(マイロ)
2位 Jasper(ジャスパー)
3位 Atticus(アティカス)
4位 Theodore(セオドア)
5位 Asher(アーシャー)
このほか、アイルランド系の名前であるFinn(フィン)、古代から使われている名前Freya(フレイヤ)、Cora(コーラ)、Cassius(カシアス)、文学作品に登場するSilas(サイラス)、Ophelia(オフィーリア)、Lyra(ライラ)なども人気だそう。
2018年の女の子の名前トップ10
ネームベリーが発表した、同社ユーザーの間で2018年に最も人気だった女の子の名前トップ10は次のとおり。
1位 Emma(エマ)
2位 Olivia(オリヴィア)
3位 Ava(アヴァ)
4位 Isabella(イザベラ)
5位 Sophia(ソフィア)
6位 Charlotte(シャーロット)
7位 Mia(ミア)
8位 Amelia(アメリア)
9位 Harper(ハーパー)
10位 Evelyn(エヴェリン)
これらはほぼ毎年上位に入る名前で、新たにランクインしたのは9位のHarper(ハーパー)のみ。これはAbigail(アビゲイル)にかわってランクインしたそう。「a」で終わる名前が人気で、2020年もそのトレンドは続くと見られる。
2018年の男の子の名前トップ10
いっぽう、同社ユーザーの間で2018年に最も人気だった男の子の名前トップ10はこちら。年により順位は前後するものの、これらの名前はみな長い間人気を継続しているよう。
1位 Liam(リアム)
2位 Noah(ノア)
3位 William(ウィリアム)
4位 James(ジェームズ)
5位 Oliver(オリヴァー)
6位 Benjamin(ベンジャミン)
7位 Elijah(イライジャ)
8位 Lucas(ルーカス)
9位 Mason(メイソン)
10位 Logan(ローガン)
人気急上昇の名前(女の子)
SSAはまた、前年から急に人気が高まった名前の、2018年のトップ10も紹介。女の子の名前には、以下が入っている。
1位 Meaghan(メーガン)
2位 Dior(ディオール)
3位 Adalee(アデリー)
4位 Palmer(パーマー)
5位 Oaklynn(オークリン)
6位 Haisley(ヘイズリー)
7位 Keily(ケイリー)
8位 Novah(ノヴァ)
9位 Yara(ヤラ:ここでも『ゲーム・オブ・スローンズ』が影響?)
10位 Ensley(エンズリー)
人気急上昇の名前(男の子)
2018年に人気が急上昇した男の子の名前はこちら。
1位 Genesis(ジェネシス)
2位 Saint(セイント:キム&カニエのおかげ?)
3位 Baker(ベイカー)
4位 Kairo(カイロ)
5位 Watson(ワトソン)
6位 Kenzo(ケンゾー)
7位 Jaxtyn(ジャクスティン)
8位 Kylo(カイロ:映画『スター・ウォーズ』のファンに間違いなさそう)
9位 Dakari(ダカーリ)
10位 Karsyn(カーシン)
ロイヤルも依然人気
女の子の名前で人気だったMeaghan(メーガン)のように、ロイヤルの名前もしょっちゅうトレンド入り。メーガン以外にも、彼女の夫の名Harry(ハリー)も人気上昇中で、SSAによると2017年から2018年の間で30位もランクアップしたとのこと。
夫妻の息子の名前Archie(アーチー)も、おそらく今後人気を獲得すると見て間違いない様子。
昔ながらのニックネームも
とはいえ、ロイヤルベビー・アーチーが生まれる前から、この名前はすでに流行の兆しを見せていた(写真のK・J・アパが、大人気ドラマ『リバーデイル』で演じているキャラもアーチー)。ネームベリーによると、20世紀初頭によく使われていたニックネームを、現在正式なファーストネームとして使うパターンが増えているそう。
男子にはアーチーに加え、Ace(エース)、Billy(ビリー)、Buddy(バディ)、Buster(バスター)、Hank(ハンク)、Jimmy(ジミー)、Johnny(ジョニー)、Sonny(ソニー)、Spike(スパイク)などがなかでも目立っており、女子にはMillie(ミリー)が人気とのこと。
カーダシアン&ジェンナー家もやっぱり人気!
さらに、ベビーセンターによれば、2018年はカイリー・ジェンナーが娘につけたStormi(ストーミー)の人気が急上昇。前年から63%も増加したとか。
また、ロブ・カーダシアンが娘につけたDream(ドリーム)は42%増。クロエの娘True(トゥルー)、キムの次女Chicago(シカゴ)、次男のPsalm(サーム)と同じ名前をつける人も増えているそう。さすがの影響力。
名前もジェンダーフリー化へ
そのほかアメリカで目立っているのは、名前の“ジェンダーフリー化”。以前は男の子か女の子どちらかの名前だったものが、どちらにも付けられるようになっているそう。その例がこちら。
Justice(ジャスティス)、Briar(ブライアー)、Campbell(キャンベル)、Finley(フィンリー)、Journey(ジャーニー)、Laken(レイケン)、Revel(レイヴェル)、Robin(ロビン)、Royal(ロイヤル)、Story(ストーリー)など。
インターナショナルな名前も拡大中
ネームベリーの調査によると、アメリカ国外のカルチャーから取った名前も大きく増加中だそう。
たとえばマオリ族の名前であるAroha(アロハ)、ネイティブアメリカンの名前であるNiabi(ニアビ)、ギリシャに起源をもつAcacius(アカシウス)やCyrene(サイリーン)などがその筆頭。
そのほかJedda(ジェダ)、Kiran(キーラン)、Lior(ライオー)、Walken(ウォーケン)なども今後人気を呼びそうだとか。
ヘルシーフードに異国の神様まで!?
ベビーセンターによると、女の子に平和を意味するPeace(ピース)と命名したり(66%増)、男の子にはサンスクリット語で平和を意味するShanti(シャンティ)と名付けたりする人が増えている(34%増)そう。
また、ヘルシーな食べ物の名前も増加中とのこと。たとえばKale(ケール)は35%増、Kiwi(キウイ)は40%増、Saffron(サフラン)は31%増。
さらにネームベリーの調査では、Bodhi(ボーディ:サンスクリット語で「菩提」「悟り」)、Kali(カーリー:ヒンドゥー教の女神)、Lakshmi(ラクシュミ:ヒンドゥー教の女神)、そしてZen(ゼン:禅)など、アジアに影響を受けた名前も増えているとか。
パステル&ジュエルトーンも注目株
ネームベリーによると、柔らかな色合いも人気を呼んでいるそう。Gray/Grey(グレイ)、Lavender(ラベンダー)、Lilac(ライラック)、Moss(モス)、Olive(オリーヴ)、Sage(セージ)といった名前が要注目だそう。
そのほか、Amethyst(アメシスト)、Emerald(エメラルド)、Garnet(ガーネット)、Jasper(ジャスパー)、Onyx(オニキス)、Sapphire(サファイア)、Topaz(トパーズ)といった宝石の名前も人気を呼んでいるのだとか。
短い名前も増加中
そのほか大きな動きは、短くコンパクトな名前が突出してきているということ。グローバルなニュースを紹介するサイト『Quartz』によると、米国の赤ちゃんの名前は1990年代から短くなってきているそうで、3~4文字の名前を持つ人が多くなっているそう。
Nova(ノヴァ)、Kace(ケイス)、Ike(アイク)、Ella(エラ)、Ida(イーダ/アイダ)などが目立ってきているそう。
今後人気上昇しそうな名前は?
SSAのランキングでは、2018年のトップ10に入らなかったものの、ベビーセンターのユーザーに人気があった名前は、次のとおり。
女の子:Aria(アリア:『ゲーム・オブ・スローンズ』の登場人物!)、Riley(ライリー)、Layla(レイラ/ライラ)、Zoe(ゾーイ)
男の子:Jackson(ジャクソン)、Aiden(エイデン)、Caden(ケイデン)、Grayson(グレイソン)
今年のSSAのランキングでは、このなかの名前が上位に食い込むかも。インターナショナルな名前をつけたいあなたは、参考にしてみてはいかが?
Photos: Getty Images From Good Housekeeping