今や最も重要なソーシャルメディアのひとつでもあるインスタグラムは、ファッションと同様に自分のアイデンティティを表現する場所。けれど、充実した生活をアピールするがゆえ、結果的に意地の張り合いになってしまい“SNS疲れ”に陥ってしまうことも。

近年はその“映え”生活の反動により、写真を加工したりキラキラしたおしゃれな生活をアピールする時代ではなく、よりリアルで嘘のない姿を見せる“素の時代”に突入。それをふまえて、人気のファッションインフルエンサーにNG事項&今のトレンドをヒアリング。「既にやっているかも…」という人は、これを読んで今すぐマインドセットを。

インスタグラムのフォロワーを増やすには? 今すぐできる8つの方法【2024年最新版】


【やってはいけないこと】

  1. 自分自分!の自己アピール
  2. リテラシー0のステマ投稿
  3. 個人情報だだ漏れの自宅撮影
  4. “インスタ映え”狙いのキラキラ投稿
  5. 大量のタグ付け、ハッシュタグの必死感
  6. 緻密な投稿スケジュール
  7. だれも喜ばないネガティブな投稿&コメント
  8. 加工アプリの使い過ぎ
  9. 【番外編】最新のインスタトレンドBIG

【NG1】自分自分!の自己アピール

masha raymers
Masha Raymers//Getty Images

自分の写真ばかり載せていると、フォロワーが嫌気をさしてフォローを外す原因に。毎日同じような投稿をするのではなく、投稿するコンテンツにバラエティをもたせるのがコツ。

日々おしゃれな私服をアップしているスタイリストの濱本愛弓さんは、「スタイリングをメインで載せているので、できるだけトータルで、引きで撮るようにはしています。けれどやっぱり自分の顔が並ぶのは少し抵抗があるので、全体のバランスを見て素敵なアイテムや最近使用してよかったアイテムを投稿するようにしています」と工夫しているよう。


【NG2】リテラシー0のステマ投稿

high angle shot of an unrecognizable woman taking a photo of objects on her bed in her bedroom at home
PeopleImages//Getty Images

「数年前からずっと気になっていましたが、改善されるどころか姑息な方法が増えてきているような気がします。お金をもらっているのであれば、PR投稿と分かるように投稿するべきだし、ユーザー側は裏切られたと思うはずです」と石井さんが話すように、ステマは信頼にもかかわる問題。

投稿する側はもちろんのこと、見る側もリテラシーをつけて判断していかなければいけない。「エトレトウキョウ」ディレクターで10万人以上のフォロワーを持つジュンナさんは、「私の場合、インスタグラムは自身のブランドにも直結する場所。見てくださる方に対して誠実でないといけません。広告のお仕事などは本当に良かったと思うものしか受けない、と決めています」としっかりとしたポリシーを持っていることを明かしてくれた。


【NG3】個人情報だだ漏れの自宅撮影

young woman in her apartment making a selfie after she did her make up
AleksandarNakic//Getty Images

新型コロナウイルスの影響でのステイホーム期間、家での様子やインテリア、クローゼットを投稿する人が増加。実はそれ、とても危険なことだって知ってた? エンパワーメントメディア『BLAST』を運営する石井リナさんに話を聞いたところ、「投稿された写真や動画からその人の家の間取りや住んでいる場所が特定されるケースもあります」という恐ろしい情報が! 


【NG4】“インスタ映え”狙いのキラキラ投稿

holding glasses legs and bodies only celebrating bachelorette in white bedroom girls with champagne
standret//Getty Images

友人とカフェに行くときに「インスタ映えするかどうか」でお店を選んだことがある人は多いはず。けれど、そのインスタ映えの時代は終わり! 世の中の人はフォトジェニック疲れしており、今は表面的な生活よりも、より共感できる投稿や親近感が湧く投稿が好まれる傾向。インスタ映え狙いのキラキラ投稿はもうたくさん! そろそろ“映え”に縛られる生活からは卒業しよう!


【NG5】大量のタグ付け、ハッシュタグの必死感

Water, Smartphone, Gadget, Mobile phone, Technology, Eyelash, Hand, Electronic device, Communication Device, Ear,
Getty Images

タイムラインで流れてきた投稿をタップをしたら大量のタグがついていると、「なんとしてでもフォロワーを増やしたい!」という必死感が伝わってきてかなりイタい……。ハッシュタグも同じこと。「Who What Wear」編集長のキャスリンは「ハッシュタグもタグ付けも適度な量にすべきです。もしいくつかハッシュタグをつけるのなら、投稿時のキャプションではなくコメントに入れると見やすいです」とアドバイス。


【NG6】緻密な投稿スケジュール

Gadget, Iphone, Product, Smartphone, Technology, Electronic device, Communication Device, Mobile phone, Portable communications device, Ipad,
Getty Images

「自分のアカウントのフィードの見た目を異様に気にしたり、アルゴリズムを意識して投稿時間を決めたりと、計画しすぎるのは少し時代遅れだと思います。わざわざ人のフィードに飛ぶユーザーはかなり少ないです。あまり考えすぎずに投稿するのが今どきですよね」と話すのは、ウェブメディア「Who What Wear」の編集長を務めるキャスリン・コリングス

ほぼ自分しか見ないフィードに異常なこだわりを見せたり、いいねの数に執着したりしていると、気づかぬうちにストレスになっている場合も。インスタグラムに支配されず、もっと肩の力を抜いてゆるくインスタライフを楽しんで!


【NG7】だれも喜ばないネガティブな投稿&コメント

serious beautiful woman using smartphone while lying on her bed brunette girl holding mobile phone at her house
Leks_Laputin//Getty Images

普段溜まっているストレスをインスタグラムで発散してしまうなんてことはない? 当たり前のことかもしれないけれど、気を付けないとついついやってしまうことも。スタイリストの濱本さんは「人のネガティブな思いを見たい人はいないと思います。個人的には職業柄私自身のインスタを見てファッションの楽しみを感じてほしいと思って日々投稿しています」と、ネガティブな発言はしないと決めているそう。


【NG8】加工アプリの使い過ぎ

instagram
Getty Images

当たり前のように使われている加工アプリ。人物用、食べ物用、風景用など細かいカテゴリーに分かれたアプリがごまんと存在するけれど、最近は加工アプリを使わずにそのまま投稿する人が増加。少し前まではとにかく盛ることが命だった流れが、だんだんとナチュラル志向にシフトし、加工ナシのありのままの投稿が好まれるように。


【番外編】最新のインスタトレンドは?

ファッションにもトレンドがあるように、インスタグラムにもトレンドは存在する。時代と共に変化するインスタグラムの最新情報をここでキャッチアップして!

日常のありふれた瞬間をカルーセルで投稿

instagramView full post on Instagram

昨今は映えを意識したおしゃれな写真よりも、日常の中でなんとなく撮った写真や「わざわざ一枚だけ投稿するまででもないかな……」というような写真をカルーセルでまとめる投稿が旬。例えばインフルエンサーのペルニーレ・タイスベックはピンクが入った写真のみをまとめて投稿しており、このようにただ単に写真投稿するのではなく、自分のカメラロールにある写真をどのように見せるかという“編集力”が試されるように。

リール投稿によりフォーカス

2020年に導入された新機能、リール。動画メディアの需要が増えるなかで、今やブランドや企業だけでなく、一般ユーザーも積極的に使うメイン機能となっている。意識の高いインフルエンサーだと、ほとんどの投稿をリールで投稿しており、おすすめに載ることでフォロワーを増やしている。編集機能が常にアップデートされたり、インサイトの内容もより細かく分析することができ、今後もどんどん進化することが予想されている。

まるで雑誌⁉ カルーセルを使った文字入り投稿

写真を10枚まで投稿することでより多くのコンテンツを共有できるカルーセル機能。ここ最近は写真だけでなく、文字を入れてまるで雑誌を読んでいるかのようにカルーセル内で情報を共有し、そこで完結させるコンテンツがトレンドに。社会問題をシェアしたり、またはレシピをシェアしたり、さまざまなジャンルで広がっている。