ドラマや映画で大活躍するハリウッドセレブたち。でもその道は順調ではなかったよう。中にはキャリアの途中で俳優引退を考えたことがある人も。そこで今回は売れっ子俳優たちが「辞めたくなった瞬間」を大公開!
エマ・ワトソン
映画『ハリー・ポッター』シリーズが終わったとき俳優を引退しようと思ったというエマ・ワトソン。大学に進学して学業に専念しようと思っていたのも理由だけれど、関係者によるとセレブであることが楽しめなかったのも原因だそう。エマ本人も「レッドカーペットを歩いた後トイレにいって鏡を見るとばっちりメイクをしてドレスを着た自分がいる。それを見ると『あなたは誰?』と思った。鏡から自分を見つめる人が自分だとは感じられなくて不穏な気持ちになった」。
ガル・ガドット
新作『ワンダーウーマン 1984』がヒット中のガル・ガドット。彼女はオーディションで落ち続けて挫折しそうに。「あまりにも何度も拒絶され続けて、私はこの業界に向いていないのかもって思った。『ロースクールに戻って家計を支えるべきなんだ』って」。その後『ワンダーウーマン』に抜擢され、世界的な大女優に!
クリステン・スチュワート
幼い頃からテレビに出演していたクリステン・スチュワート。彼女も子役時代にオーディションがうまくいかずに自信を喪失。「1年くらいCMのオーディションに落ち続けたとき『もうやめてやる! もうこれ以上母にロサンゼルス中、車を運転させてオーディションに送り届けてもらうわけにいかない』と思った」。でも母に勧められて最後に1つ残っていたオーディションに参加したところ見事合格! 映画『The Safety of Objects(原題)』でスクリーンデビューを飾り、俳優としてのキャリアを歩み始めた。
ジェニファー・アニストン
昨年ポッドキャストに出演したジェニファー・アニストンは「ある仕事が終わったとき『もうヘトヘト。もう俳優の仕事に興味があるのかどうかわからない』と思った」。その仕事が何かは明かしていないけれど、10年続けたドラマ「フレンズ」である可能性も。ちなみに俳優を引退したら「インテリアデザイナーになろうと思った」そう。
ブリー・ラーソン
2015年に出演した『ルーム』でアカデミー賞主演女優賞を授賞、一躍トップ女優となったブリー・ラーソン。でもデビューしたのは2004年。つまり売れっ子になるまで10年以上かかった。授賞後に出演したワイドショーで「私が望んだようにはいかなかった」「同級生たちはみんな大学に行ったのに私はまだ”演技”なんてことをやっていて、しかも順調とは言えなかった」と下積み時代を振り返っている。「陸上選手を目指していればよかったと思ったこともある。そうすればうまくいけばすぐにわかる。タイムで測定できるから!」
メリッサ・マッカーシー
映画『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』や『ある女流作家の罪と罰』でアカデミー賞にノミネート、今ではコメディもシリアスもこなせる名女優として活躍しているメリッサ・マッカーシー。「オーディションに落ち続けて、ついに受けられるオーディションすらなくなった。仕事が全然なかった」と売れない時代を振り返る。30歳になるまでに俳優として芽が出なければやめようと思っていたけれど、29歳のときにドラマ「ギルモア・ガールズ」のオーディションに受かり準主役に抜擢! なんと30歳の誕生日の1週間前だったそう。
ヘンリー・カヴィル
2016年、33歳のときに映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』でスーパーマン役に抜擢され一躍知名度がアップしたヘンリー・カヴィル。彼もメリッサ同様、ハリウッドでは遅咲き派。この作品に出演したときに「ここに来るまでに辞めることも考えた。バックアッププランもあった。イギリス陸軍に入ろうと思っていたんだ。でももう33歳だから軍隊に入るには年を取り過ぎだね」と語っていた。
サンドラ・ブロック
90年代に映画『スピード』で大ブレイクしてから順調にキャリアを築いてきたサンドラ・ブロック。でも業界の男女差別にうんざりし、俳優を辞めようと思ったことがあるそう。「この業界に入ったとき、私は男女差別なんてない、みんな平等で私は男性と同じことができるって思っていた。だから女性であることが理由で、自分がちっぽけな存在だと思わされるような世界で生きるのはつらかった」。今では俳優としてだけではなくプロデューサーとしても活躍しているサンドラ。女優が活躍できる作品、女性が見たいと思う作品を制作している。辞めるのではなく業界の体質を変えていこうとするところはさすが。
クレア・デーンズ
17歳のときに映画『ロミオ+ジュリエット』に出演、人気女優となったクレア・デインズ。ところが2010年『テンプル・グランディン 自閉症とともに』に出演した後、仕事が途絶えてしまったという。「2年間何も仕事がなかったときには本当につらかったし、傷ついた。俳優を辞めてインテリアデザイナーになろうと思ったほどよ」。
クリス・ヘムズワース
オーストラリアのテレビ番組で活躍していたクリス・ヘムズワース。2009年に映画『スター・トレック』でハリウッドデビューした。大きなチャンスを掴んだように見えるのに、なんとこれが辞めたいと思う原因に。理由は大作すぎたから。「撮影前、どんどん不安になっていってそのエネルギーを押し殺したりポジティブなものに変えたりすることができなかった」。デビュー作に恵まれすぎるのも考えもの。
ロバート・パティンソン
2008年に出演した『トワイライト〜初恋〜』で大ブレイクしたロバート・パティンソン。でもこの作品のオーディションがうまくいかず、辞めたいと思ったとか。「僕の人生で一番出来の悪いオーディションだった。両親に電話して『もう辞める。これ以上自分を苦しめるのはごめんだ』って言ったのを覚えている」。
マイケル・B・ジョーダン
俳優になる前に挫折しそうになったのがマイケル・B・ジョーダン。キッズモデルとして仕事を始めた後「母と一緒にロサンゼルスにきて、エージェントを回ったんだ」。俳優の代理で出演条件やギャラの交渉をするエージェントがいないとハリウッドでは生きていけない。でも「WMEもCAAも大手エージェントはどこも僕を相手にしてくれなかった」。今では映画『クリード』シリーズ、『ブラックパンサー』に出演、雑誌『ピープル』の最もセクシーな男に選ばれているマイケル。今頃エージェントたちは後悔しているかも。
ジョン・クラシンスキー
8年続いたドラマ「ザ・オフィス」で人気俳優としての地位を確立したジョン・クラシンスキー。でもこのドラマに抜擢されるまでは売れない日々がつづいていた。あるとき俳優の道を諦めることを決意、母にそれを打ち明けたそう。すると母は「今年の終わりまで頑張ってみれば?」とアドバイス。ジョン曰く「その3週間後に『ザ・オフィス』に採用されたんだ」。母の一言がなければ、今のジョンはいなかったはず。
マーク・ラファロ
映画『アベンジャーズ』シリーズのハルク役のマーク・ラファロ。下積み生活はあったものの30代半ばで『ユー・キャン・カウント・オン・ミー』で注目を集め、マイケル・マン監督やデヴィッド・フィンチャー監督ら有名監督たちの作品に出演するように。順調にキャリアを築いていたのに、途中で引退したくなったことがあるそう。ラファロ曰く「ビジネスとして演技をするようになっていたんだ。するとアーティストであると同時に突然、製品として扱われるようになる。そのせいで演技への愛が冷めてしまった。もううんざりだって思ったよ」。ニューヨークに引っ越しハリウッドから距離を置いたことで演技への愛を取り戻すことができたそう。
ジョン・ハム
大学卒業後、学校の先生をしていたジョン・ハム。20代半ばで俳優を目指し、ロサンゼルスに出てきたそう。「5年後に俳優として食べていけなかったらやめようと思っていた」と当時を振り返っている。下積み時代はウェイターとして生計を立てていた。「40歳になってもウェイターをしている人をたくさん知っていたけれど、僕はそういう人になりたくなかった」。ちょうど 5年後に映画『スペースカウボーイ』の端役でデビュー。その後ドラマ「MAD MEN マッドメン」でブレイクしたおかげでウェイターをしなくても食べていけるように。