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プロによる徹底ガイド! リキッドファンデーションの正しいつけ方とおすすめツール&アイテム
リキッドファンデの正しい塗り方について振り返ったとき、実は自己流だったという人も多いのでは。そこでUK版エルが「M・A・C」のグローバルシニアアーティストのドミニク・スキナーと、SNSで話題のグロウスキンの女王、ニキータ・バフールにインタビュー。プロの技を聞き出した!
秋のカラーメイクが映える肌を手に入れよう。
ファンデーションを塗るときにすべきこと
ファンデーションを塗るときに覚えておくべきポイントはいくつかあるとニキータ。
「ファンデーションを完璧に塗るために必要なのは、密度が濃く先がフラットなブラシ。これだけで、仕上がりは全く違ったものになります。
次に塗り方ですが、適量のファンデーションをブラシに取り、少しずつ塗り重ねることです。肌の質感をコントロールすることができます」
「最後に、少しだけ湿らせたスポンジを使ってファンデーションを整えます。これは、余計なファンデーションを取り除くための重要なステップです」
「そして私の秘策は、プライマー(下地)を必ず使うことなんです。ファンデーションがしっかり肌に密着し、なめらかで長時間美しい仕上がりをキープできますよ」
乾燥に備えて肌をたっぷり潤そう!
ファンデーションを塗る前に大切なのが、ベースの下地となる肌をきちんと整えること。朝は夜とは異なったスキンケアをしよう。
「スキンケアは完璧な肌をつくるうえでの重要なカギとなります。モイスチャライザー、美容液、フェイシャルオイルを少量ずつ塗り重ねましょう。最後に下地となるプライマーを使えば、ファンデーションの仕上がりはより艶やかなものとなるはずです」
ニキータの考えとは異なり、指による塗布をドミニクは推奨している。
「指を使う場合は薬指を使いましょう。特に目の周りに塗るときはマスト。このエリアとてもはデリケートで、皮膚が薄いからです。均等かつ最小の圧力で塗ることができますし、シワ予防にもつながります」
ブラシ派はクルクル筆を動かして
ブラシ派はまず、数滴のファンデーションを手の甲に落とすことからスタート。塗りすぎを防ぐためにごく少量を落とし、足りなければプラスするようにしよう。ニキータは、塗り方についてもひと工夫しているのだとか。
「私はいつもブラシをクルクルとまわし、点描を描くように塗ることを奨めるわ。そうするとファンデーションが肌の中になじみ、色ムラのない仕上がりになります」
「スジができたりブラシのラインが出ないよう、ブラシを引きずったり掃くような動きは避けてくださいね」
ブレンダーは湿らせてからオン
「私はブラシを使った後に、仕上げでブレンダーやスポンジを使うのが好きです。ファンデーションの浮きが落ち着き、完璧なフィニッシュを得ることができます」と、ニキータ。
「最初からスポンジを使うと、ファンデーションを多く吸い取ってしまうのでもったいないように思います。仕上げのツールとして使うのがベストです」
「スポンジはほんの少し湿った状態にすることが大切。ただし、あまり濡らし過ぎてしまうと、パッチのようなムラができてしまうので要注意です」
ドライスキンの場合はベースの選び方に注意
ドライスキンの場合、ファンデーションの成分によってはヘビーに感じたり額に粉が吹いたりすることがある。幸いなことに近年では、軽めで水分を多く含みながらも、カバー力のあるファンデーションが多く誕生している。
「ドライスキンの場合は、塗り方よりも下地から工夫する必要があります。まずは、モイスチャライザーとプライマー(下地)をつけることからスタート。このときテカリを抑えるアイテムを使うことは避けましょう」
「おすすめなのは、ファンデーションにヒアルロン酸やビタミンEのような保湿成分を含むもの。つまり、ウォーターベースでライト〜ミディアムタイプのファンデーションがベスト。これらを使えば、よりソフトで輝きを携えたフィニッシュになります」
「なお、香りのついたものやマットタイプのファンデーションはおすすめしません。なぜなら、これらは肌を乾燥させたり突っ張らせたりと、乾燥肌にとっては心地よくない状態になることが多いのです」
みずみずしさをプラスするにはタッピング
2020年、世の女性たちがファンデーションに求めるものは間違いなく柔らかな輝きだ。けれども一歩間違えれば、テカリや汗、皮脂と混同されてしまうことも。みずみずしくフレッシュな肌はどのようにすれば作れるのだろうか。ドミニクのアンサーはこちら。
「私は少し湿ったスポンジを使うようにしています。この場合、湿らせるのは水でなくても構いません。
例えばメイクフィクサーをスポンジに直接スプレーし、液体が染み込むように揉み込んでください。ヒアルロン酸とエッセンシャルオイルを含んだ化粧水を軽くまとわせるのも良いですね。グロウ感を与えるだけでなく、ファンデーションのみずみずしさをより長持ちさせてくれます」
「また、ファンデーションを少しだけスポンジに押し出し、スポンジで肌を叩くようにタッピングします。スポンジをバウンドさせることで、くすみなどを一掃したなめらかな肌が叶いますよ」
保湿のサンドイッチを徹底して
「マットな質感をつくるための秘訣は、ふわふわのブラシで磨くことです」と、ドミニクは言う。
「円を描くようにブラッシングすればファンデーションの仕上がりはよりフラットになり、マットな仕上がりになります」
「最後にもう一度、ファンデーションを美しく、そして長くキープさせるにはベースづくりが大切です。肌がしっかり潤っているかもう一度確認してください」と、ドミニクはアドバイス。
「多くの人は信じてくれないのですが、湿気や潤いはファンデーションと相性が良いのです。下地に水分量が多いほど長持ちします。ファンデーションを塗る前、最中、そして最後に『M・A・C』の“ストロボクリーム”のようなフェイスクリームや“フィックスプラス”のようなメイクフィクサーミストで保湿してください」
「1日中ファンデーションが崩れることなく、つけたてのフレッシュな状態をキープできるでしょう」
Translation & Text : Nathalie Lima KONISHI
★次頁からは、ファンデを完璧につけるためのブラシ、スポンジ、下地アイテムをチェック!
ともかくもフラットトップなファンデーションブラシを手に入れることが先決。“タクロン”という高級ナイロン毛を穂先に使ったブラシは肌当たりもやさしく使いやすい。
密集した柔らかな毛先が肌にフィット。角を使えば小鼻横など細かい部分もきれいに塗れる。キメ細かい仕上がりに。
柄の短いタイプのフラットトップブラシ。密集した超極細毛がファンデをすみずみまで隙なく塗り上げてくれる。
弾力のあるオーバルタイプ。角がある設計なので細かいところにも使いやすい。ぬらしても使える。
ひょうたん型、ドロップ型など4つの形状のスポンジがセットに。曲面は頰や額に、ドロップの先は小鼻になど目的によって使い分けができる。
季節の変わり目で肌がセンシティブになっている人向けのプライマー。敏感肌から絶大な信頼を得ている「ミノン」。マスクで肌荒れしがちな今、肌にやさしく保湿力抜群の下地にチェンジするのも手。
立体感と光を仕込むハイライター。保湿のプライマーやリキッドファンデにブレンドして使ったり、リキッドを塗り終わった仕上げに顔の高いところだけにプラスオンしても。加減をみながらベストの量を割り出していくのがコツ。
ベースメイクの仕上げにひと吹きしたいメイクフィクサー。ほどよく潤った肌に見せ、メイクをキープ。コンパクトサイズなので持ち歩いてメイク直しにも。