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メーガン妃介入で決定的に!?ウィリアム王子&ヘンリー王子確執の真相を伝記作家が語る

暴露本『BATTLE OF BROTHERS: WILLIAM AND HARRY – THE INSIDE STORY OF A FAMILY IN TUMULT(原題)』でイギリス王室ウィリアム王子とヘンリー王子の兄弟間の問題を扱った伝記作家ロバート・レーシーに、2人の王子の間に起きた争いの真相をインタビュー! US版『ELLE』より。

By ELLE Japan
prince william, meghan markle, prince harry
Getty Images

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members of the royal family attend events to mark the centenary of the raf
Max Mumby/Indigo//Getty Images

ウィリアム王子とハリー王子の兄弟間の確執については、ここ数年、タブロイド紙で何度も取り上げられてきた。Netflixドラマシリーズ「ザ・クラウン」で歴史家を務めるロバート・レイシーは、『BATTLE OF BROTHERS: WILLIAM AND HARRY – THE INSIDE STORY OF A FAMILY IN TUMULT(原題)』の中で2人の王子に何が起きたのか、そして、ヘンリー王子がメーガン妃と交際し、最終的に結婚したことがウィリアム王子とヘンリー王子の関係にどのような影響を及ぼしたかを詳らかにしている。2人が和解する希望はあるのだろうか? レイシー氏は、その可能性はありながらも、複雑な問題を抱えていると指摘する。

ー 著書『Battle of Brothers(原題)』の背景について教えてください。

commonwealth day service 2020
WPA Pool//Getty Images

(ロバート・レイシー)そうですね、ウィリアムとヘンリーの間にある溝は、人々が話したがらない事実です。この新世代の王室メンバーたちは、王室にとっても、国にとっても非常に重要な存在です。フィリップ王配とエリザベス女王の長寿は国民の願いですが、いつかは亡くなる運命であることはやはり大きな打撃です。私たちは未来のチャールズ3世国王とカミラ王妃についてまだしっかりと考えられてはいません。多くの人が未だにそのこと(チャールズとカミラ)について意見が定まっていないと感じます。そして、どちら側になったとしても、カミラがこの少年たちを苦しめた(チャールズとダイアナの)夫婦関係の破綻の中心にいる、争いの源であったことは認めざるを得ません。

the wedding of prince william with catherine middleton   procession
Samir Hussein//Getty Images

イギリスでは“鶏がねぐらに戻る”という表現がありますが、我々はもう過ぎ去ったと思っていた1980年代や1990年代に突然揺り戻されたのです。ウィリアムとヘンリーという二人の少年はこの時代から異なる教訓を得ました。ウィリアムが断絶と精神的な混乱から得た教訓は、少なくとも彼には未来の国王としての義務と責任があり、自分はそれを果たさなければならないということでした。他の子どもたちにとっては、それがうぬぼれや傲慢の原因になっていたかもしれませんが、彼の場合はこのことが強い義務感を与えたのです。恋に落ちた時も、彼は恋人だったケイトに結婚するまで9年待ってくれるよう丁寧に頼んでいます。ここ(イギリス)では、彼女は「待ちぼうけのケイト」と呼ばれていたんです。彼女はその責務を果たし、2人は今、とても魅力的な未来の国王と王妃として人々に認められています。彼らはほとんどのイギリス国民にとって、チャールズとカミラよりもはるかに魅力的に映るのです。

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announcement of prince harry's engagement to meghan markle
Chris Jackson//Getty Images

一方、ヘンリーは同じ感情の混沌から異なる教訓を得ました。彼の両親はお膳立てされた、愛のない結婚に組み込まれていましたが、彼は同じ轍を踏むまいと思っています。ヘンリーは愛を選ぼうとしています。そして、それこそが彼がメーガンとの関係に求めているものです。彼が初めから、ひと目で彼女に恋をしたと話しています。

Windsor Wedding
Hulton Archive//Getty Images

これは非常に興味深い、しかし大変な人間の二分法です。すなわち、愛かそれとも義務か、という。1936年にはこれを一人の男性が体現していました。彼の名はエドワード8世(写真)です。そして、今ではこれを2人の王子たちが分担しているのです。1936年と同様に、勝ったのは義務であり、愛は海外へと去らねばならなくなりました。私は、ウィリアムとケイトの形をとった義務が、この状況を引き受け、ヘンリーと彼の愛する人はアメリカの自由を楽しむことで、願わくば、長い先の未来において何らかの和解があれば、と思っています。私は、それが実現するのではないかと思っています。確かにこの兄弟は過去を抱えていますが、ずっとそのままという訳ではありません。当分の間のヘンリーとメーガンはアメリカにとどまることになるだろうと私は踏んでいます。

ー どういった経緯でこの本を書くことになったのでしょうか?

trooping the colour 2019
Max Mumby/Indigo//Getty Images

初め、私は前の世代に当たるチャールズ皇太子とアンドリュー王子についての本を書こうと取り掛かっていました。母親エリザベス女王の一番のお気に入りである弟を持ったために、チャールズ皇太子が経験した重圧と緊張についてです。しかし、その時になって、アンドリュー王子とジェフリー・エプスタインのスキャンダルが明るみになりました。そしてある友人が、彼らはもう重要な王子たちではない、注目するべきはウィリアムとヘンリーである、と助言してくれたのです。

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はじめ、私はウィリアムとヘンリーの確執は単なる噂だと思っていました。しかし、そんな私に王室と親しい友人たちはウィリアムはヘンリー同様に短気で、2人ともこの経験で傷ついている、と伝えてきたのです。彼らが怒りっぽく自制心を失う傾向があるのは、2020年1月にサンドリンガムで起きた、ファミリー内での口論の件からも分かります。「次の月曜日の午後2時に話し合いをしましょう。みんなが席につき、すべての顧問、私設秘書、廷臣たちと一緒にそれを解決しましょう。ですが、その前に家族が一緒に席について話ができる昼食会をしましょう」とエリザベス女王が提案したにも関わらず、ウィリアム王子は、自分はそこにはいかない、兄弟と一緒にその席には座らないと主張したのです。

インスタグラム/2019年1月、英王室に激震が走った、ヘンリー王子&メーガン妃の“高位”王族の電撃引退発表。エリザベス女王はファミリーメンバーを召集して緊急会議を開いた。

meghan markle, prince william, prince harry
Getty Images

これには多くの人がショックを受けました。単なる噂話なんかじゃありません。我々はウィリアムが遅れて、会議の行なわれる2時ちょうどにやってくるのを見たのですから、それが彼の態度であったことは間違いありません。友人によると、ウィリアムはヘンリーに激怒していたため、ヘンリーと同じテーブルに座る自信がなかったのだとか。それほど深い怒りを覚えていたのです。

prince harry and prince william
Getty Images

少なくともヘンリーの方は昨年9月、「私たちは今は別々の道を歩んでいますが、私はいつも彼に寄り添いますし、彼も私を支えてくれるでしょう」と言っていました。しかしウィリアムは何も起きなかったかのように振る舞いました。その意味では彼は古いスタイルのロイヤルです。彼は、彼の祖母であるエリザベス女王から教えを受けています。これはロイヤルファミリーの専売特許のようなものです。エリザベス女王も彼女の祖母のクイーン・メアリーから教えを受けました。同様にウィリアムは彼の祖母エリザベス女王を模倣しています。

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grenfell tower national memorial service
Chris Jackson//Getty Images

ウィリアムは父親よりも祖母の影響を多く受けています。それは、明らかになったことの一つです。最近では家族の溝が父と息子を結びつけていますが、これまでウィリアムとチャールズの間にはかなり激しい言い争いがありました。ウィリアムはさまざまな意味で、父チャールズが将来の王としての仕事を全うしていないと感じ、チャールズを批判したり、言い争ったりしていました。これはカミラが家に入ってきたときに、ウィリアムの父親への物言いに衝撃を受けたことからもわかります。この問題には2つの側面があります。非常に複雑で、そのためにいっそう好奇心をかきたてられるものです。

ー リサーチで新たに判明した事実の中で最も驚いたことは何ですか?

the royal family attend church on christmas day
Samir Hussein//Getty Images

ウィリアムがヘンリーに、メーガンとの交際について性急に事を進めるな、と話した後、ウィリアムがダイアナの弟で彼の叔父に当たるチャールズ・スペンサーのところに相談に行った、ということです。この事はこれまで知られておらず、この本によって初めて明らかにされた事実です。これはいくつかの意味で重要です。ウィリアムが母方の叔父のもとに行き、父のもとには行かなかったというのは興味深いことですね。そして、この事実は彼等の確執の始まりを裏付けています。他の本では、2人の確執はウィリアムがヘンリーに(メーガンとの関係を慎重に進めよと)提案したことから始まったとしています。これまでそのことに確固たる証拠はありませんでしたが、私の本ではスペンサー卿の確証が得られました。2人の争いがいつ起きたのか正確にはわかりませんが、それが議論の本質であることが明らかになりました。

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ウィリアムには一定の正当性があったと言えるでしょう。彼がヘンリーに何を言ったのか詳細はわかりませんが、彼はこのヘンリーが愛する女性は、叩き上げのハリウッドセレブで、野心家であり、女性の権利や、彼女が望む社会の変革のために運動するような、自給自足の女性であると指摘したのではないでしょうか。急進的な取り組みや衝動は、無難で保守的なイギリス王家に合うのか? もしウィリアムが抱いていた反対意見や疑問がそういったものだったとしたら、その後に起きた出来事がその正しさを証明したのではないでしょうか。メーガンはイギリス王室には馴染むことができなかった。その結果、彼女はもはや王家の人間ではなくなったのです。

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ー ダイアナならこの兄弟間の確執をどう思ったと思いますか? 彼女が生きていたらこんなことになっていたと思いますか? そして彼女はこのことについて何と言うと思いますか?

princess diana and prince william, prince harry
Getty Images

きっと彼女なら「2人とも、そろそろソーシャル・ディスタンスを縮めるときよ」とでも言ったことでしょう。いいえ、もしダイアナが生きていたらこのような確執は起こらなかったと思います。彼女の死がもたらした悲劇の一つは、彼ら(ウィリアムとヘンリー)から、より積極的な保護者を奪ってしまったことです。ある意味ダイアナは、結婚生活がうまくいかなくなってから息子のウィリアムと親しくなりすぎました。ダイアナは彼に頼り、寄りかかっていました。それが彼の若さをある程度奪ってしまい、今のウィリアムの怒りの原因の一つにもなっていると思います。彼女が重きを置いていた、息子たちがお互いに心の内を話し、自分の考えを言う、という教えも今になって影響を及ぼしていると思います。

the duke and duchess of sussex attend the endeavour fund awards
Samir Hussein//Getty Images

メーガンは不思議なことに、王室を転覆したダイアナに似ています。私がメーガンと比較しているもう一人の人物は、オノ・ヨーコです。イギリスの大人気バンドに入り込んで、私たちの秘蔵っ子だったジョン(・レノン)を奪った独創的な女性です。彼女はジョンを自分のものにしました。ヘンリーとメーガンの関係にも同じことが言えます。ヘンリー本人は奪われたことをとても喜んでいるように見えますが、その代償はロイヤルファミリーからの離脱です。

ー もし王室メンバーの一人とお茶を飲むことができるとしたら、誰としたいですか?

the duke and duchess of sussex visit canada house
Neil Mockford//Getty Images

もちろんメーガンです。彼女は王室の中でも最もアウトサイダーであり、古くからある制度の中に入ってきた叩き上げの女性ですが、彼女は自分が与える影響によって大きく変化しなければならないと思います。私は彼女の野心と活動に非常に惹かれています。彼女の考えや政治的態度のすべてに同意するわけではありませんが、彼女の持つエネルギーには感嘆していますし、彼女のことについていろいろケリがつくまでに、これからもっと多くのことが起こると思います。

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ー 今後について何か予想はありますか? あなたの本が示唆しているように彼女がアメリカ初の混血の女性大統領になる可能性は?

the duchess of sussex launches smart works capsule collection
WPA Pool//Getty Images

それは単なる噂であり、本の中でもほのめかしたにすぎませんが、実際は彼女の野望はもっと地に足の着いたものだと思います。彼女の一番の優先事項は彼女のために多大な犠牲を払ってくれた家族やパートナーです。私たちは、彼女が毎日「どうしたらアーチーのために世界をより良い場所にできるか」と考えていることを知っています。今、目の前にある社会的な目標こそが、彼女にとって本当に重要なのだと思います。彼女が高い政治的地位を目指していると思われるのは不当な扱いに感じます。彼女の目は自分が直接手を差し伸べて助けることができる周りの人々に向けられているのです。

Translation & Text : Naoko Ogata

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