英国史において最も長く在位を務めた女王は、ファッション界でもアイコンとして君臨し続けた。
2022年9月8日に96歳で人生の幕を閉じたイギリスのエリザベス女王2世。1952年に、25歳の若さで即位して以来、君主として君臨し、英国史上最高齢かつ英国史上最長在位の君主として、記録を更新中だ。そんな女王は生まれながらのプリンセスであり、幼いころからロイヤルファッションこそが基本スタイル。カラーコーデ、プリントミックス、パールや帽子のあしらいなど、品格があふれでるロイヤルスタイルを、誕生からお亡くなりになる二日前の公務まで117枚の写真を通して振り返りたい。
1歳ごろのポートレート。上質なコットンのフリルドレスからのぞかせた、小さなおみあしが愛らしい。
1歳9カ月ごろ。後にシグネチャーとなるスカーフ巻きの元祖スタイルともいえるボンネットがよくお似合い。未来の女王は、この頃から凛としたまなざしが印象的。かのウィンストン・チャーチル元首相も、当時2歳だったエリザベス王女に接した後、「子どもながら驚くほど威厳と沈思のある態度だった」と回想したと伝えられているほど。
2歳9カ月ごろ、フリルのドレス姿が愛らしい。ブロンドのカーリーヘアにもご注目を。
3歳ごろ。キングクロス駅からサンドリンガムの祖父母のもとに出発するとき。生まれながらのプリンセスらしい上品な帽子とコートの旅スタイル。
3歳9カ月ごろ。動物園にてチンパンジーにタッチ。
5歳9カ月ごろ。小花のあしらいがエレガントなお帽子とパイピングのコートに、お約束のメアリージェーンシューズを合わせて。グローブも抜かりない、お嬢様スタイル。
8~9歳のころ。シフォンのフリルにレースのグローブ、ヘアには花冠を。ヤングプリンセスはいつの時代も、ロマンティックなドレスが大好き。
10歳のころ。妹マーガレット王女と日時計にて。姉妹で小花柄のワンピースというリンクコーデ。
10歳のころ。ロイヤルロッジガーデンにて、母エリザベスと妹マーガレット、そして愛犬たちと。ノスタルジックな雰囲気のワンピースが、庭園にぴったり。
10歳のころ。2匹のコーギーと共に。コーギーはエリザベス女王の人生にとって、いなくてはならない家族同様の存在に。
14歳のころ。ロイヤルロッジにて乗馬。端正なジョッキースタイルに身を包んで。
15歳のころ。マーガレット王女とおそろいのユニフォームルック。マーガレット王女はソックスに赤いパテントレザーのメアリージェンという、ファッションアイコンらしいスタイリング。
18歳のころ。ウィンザー城にて。清楚なフローラルコーデ。
20歳のころ。マーガレット王女とともに社交界デビュー。エリザベス王女は艶やかなシルクのドレス、一方マーガレット王女はロマンティックなシフォンのドレスをチョイス。
21歳のころ、バッキンガム宮殿のステートルームにて、フィリップ殿下との婚約発表ポートレートに選んだのは、エレガントなピンク色のワンピース。
21歳のころ、フィリップ殿下と結婚。ウエディングドレスは、ノーマン・ハートネルによるデザイン。アイボリーのシルクに1万個の小粒パールが縫い付けられた品格漂う可憐なドレスに、ボッティチェリの「プリマヴェーラ」にインスパイアされたという4メートルのトレーンをつけて。このドレスは第二次大戦後のイギリスにおいて「再生と成長」の象徴と称えられた。
両親に付き添って初めて外遊し、南アフリカを訪問。ケープタウンに外遊中に21歳の誕生日を迎え、英連邦に向けたラジオ演説で、「私は、私の全生涯を、たとえそれが長かろうと短かろうと、あなた方と我々のすべてが属するところの偉大な、威厳ある国家に捧げる決意であることを、あなた方の前に宣言する」と述べた。
22歳のころ。チャールズ王子(現チャールズ皇太子)の洗礼式にて。
23歳のころ、チャールズ王子の1歳のバースデーに。
24歳ごろ。ロイヤルツアーでカナダを訪問した際、フィリップ殿下と「カウボーイ・ドレス・パーティ」に参加。2人ともウエスタンルックに身を包み、軽やかなダンスを披露。
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