ハリウッドセレブが必ずしも図太い神経の持ち主とは限らない。それなのにちょっとしたことでバッシングされ、SNSには絶え間ない批判やネガティブな書き込み、ボディシェーミング(体型への侮辱)が寄せられる。ただ、そうした攻撃に「人がどう思おうと関係ない!」と真っ向から立ち向かい、「自分の体が大好き」というポジティブなメッセージを世界中に発信できるのもスターたちの特権。そこで、明快な受け答えでスマートに反論したセレブをご紹介。
ミランダ・カー
息子ハートくんを出産して6ヶ月経った頃、オーストラリア版『マリ・クレール』のインタビューに答えたミランダ・カーは、産後ダイエットについての持論を展開。「女性として自分たちに優しくすること、出産後にすぐに体型を戻さなくてはと感じないことはとても大切。ママの体型でいいのよ」とコメント。体型の変化は出産の一部だから気にしていないと語り、出産後のセレブがすぐに体型を戻すことへのプレッシャーに反撃した。
バーバラ・パルヴィン
「ヴィクトリアズ・シークレット」の新エンジェルに就任し、ゴージャスな魅力で活躍の場を広げているバーバラ・パルヴィンも、体型批判にさらされた経験の持ち主。『スポーツ・イラストレイテッド』誌が選ぶ注目の新人水着モデル“ルーキー”に選出された際、ツイッターには「太った」という悪口が書き込まれた。バーバラは「意地悪なコメントをもらったわ。確かに18歳のときみたいに痩せてはいないけれど、太っているとは思ってない」と反撃!
カーディ・B
カーディ・Bの投稿に、あるファンが「カイリー・ジェンナー的秘密があるのでは?」とコメント。“カイリー・ジェンナー的秘密“は妊娠のことで、暗に“カーディが太った”と揶揄していたもよう。これに対してカーディは「ただ太っただけ」ときっぱり否定! 実際にはその約2か月後にテレビ番組で妊娠していたことを公表したけれど、「Let me fat in peace(自由に太らせてよ!)」という名言は体型批判の歴史に刻まれたはず。
カイリー・ジェンナー
普段からセクシーな写真を度々SNSにアップしているカイリーには、悪意のあるコメントがつくこともしばしば。カーヴィーボディを強調するセルフィーを投稿したときにはツイッター・ユーザーから「まるで14歳の売春婦だ」と失礼な一言が。カイリーは「19歳の娼婦って言われるよりマシかな」と機転を利かせた返答でアンチを一蹴した。
ビービー・レクサ
「体が大きすぎる」ことを理由に、グラミー賞の授賞式で着るドレスの提供を断られたことを明かしたビービー・レクサ。ドレス提供を拒んだ複数のデザイナーへの痛烈なメッセージをインスタグラムで公開! 「スーパーモデルのように痩せていないと自分のドレスは着せられない、なんて言わないで。体のサイズのせいで女の子を不安にさせるより、自分の体を愛するように勇気づけるべき。小さくても大きくても、私たちはみんな美しいわ! それから、サイズ8のお尻でも、授賞式には出るから。#LOVEYOURBODY」
さらに、プエルトリコでのバカンス中の写真をアップしたときには「お腹や脚をフォトショップで修正すべきかもしれないけれど、私はやらない」と断言。自分のありのままの体を愛することの大切さを、改めて発信した。
セレーナ・ゴメス
インスタグラムに投稿した水着姿が「太っている」と批判されたセレーナ・ゴメス。
新たに水着スナップをもう一枚アップして、「私は自分の体が好き。そう思えることがとても幸せ」とコメント。#theresmoretolove(愛する理由はたくさんある)とのハッシュタグもつけた。まさにその通り!
レディー・ガガ
2017年2月に開始されたスーパーボウルのハーフタイムショーで、迫力のパフォーマンスを披露したレディー・ガガ。ところが、ヘイターたちからは「お腹がぽっちゃり」と揶揄された。そうした批判的なコメントを受けたレディー・ガガは、インスタグラムに次のようなメッセージを投稿。
「私の体型が議論にあがっていると聞いた。だからこの場を借りて『私は自分の身体を誇りに思っている。あなたも自分の身体を好きになって欲しい』と伝えたい。あなたが誰であろうと、何をしている人であろうと、成功するためには周囲の人の要求に応える必要なんてない。あなたらしく、とにかく自分らしくいて。それが成功を掴む人の特徴。それから私をサポートしてくれたみんなにも感謝の気持ちを伝えたい。みんなありがとう、愛しているわ。Xoxo、ガガ」
リアーナ
多忙を極めるリアーナは、悪意のある書き込みに対応しているほど暇はない。でも一度だけ、彼女の体型への執着を見せるヘイターに対し、絵文字で反応したことがある。それは、チートスとラッフルズポテトチップス(ナイスチョイス!)を手にスーパーで買い物するリアーナを撮影し、体型批判したヘイターがその動画をインスタグラムにアップした。タグされたリアーナはすぐさま「誰か私のことデブって呼んだ? 」とお茶目な返しをした。
また、リアーナは周りの要望に応えるために活動をしているわけでもない。そんな彼女の気持ちを代弁しているのが、このミーム。自分の体型をバッシングしたスポーツライターに向けて、最近激痩せしたラッパーグッチ・メインのNOW&THEN写真を投稿。「2007年の僕(グッチ・メイン)と付き合うことができなければ、2017年の僕と付き合う資格はない」とのキャプションをつけ、ジョーク交じりに反論した。
クロエ・グレース・モレッツ
「太っている=美しくない」を連想させる、韓国のアニメ映画『Red Show & The 7 Dwarfs(原題)』のポスターをファンから知らされたクロエ・グレース・モレッツ。
「映画の宣伝を見て、みんなと同じくらいショックを受けたしとても怒りを覚えた。これは私たちが承認したものではない。でも脚本は素晴らしいし、私もヒロインの声を担当したので、ぜひ映画の全体的な仕上がりを観てほしい。実際のストーリーは、女性を勇気づけるような内容になっているし、それに私も共感している。本当に申し訳ない気持ちでいっぱい。私の力ではどうにもならなかった」と謝罪した。
ジェニファー・ローレンス
「デブ」と言われた過去を明かしたジェニファー・ローレンス。UK版『ハーパーズ バザー』のインタビューで「ほぼ裸になった私の写真を見せられ、もっとダイエットに意欲的に取り組んでと言われた。でももし今後、私にダイエットをさせようとする人がいたら、『うるさいな、どっか行って』って言うと思うわ」と告白。こんなことがさらっと言えちゃうジェニファー、やっぱりカッコイイ!
ジジ・ハディッド
かつて太り過ぎと罵されたジジ・ハディッドは、2016年に痩せすぎとの批判を受けた。あるヘイターの心ないインスタグラムの投稿に対して、ジジは「これは成長の証。子供が大人へと成長すると体型も変わるものでしょう。母も私と同じくらいの歳に体型の変化を体験しているわ」と説明。そして続けて「身体の丸みがなくなったのは事実。高校の時は毎日バレーボールの練習をしていたけど、今はボクシングのおかげで筋肉量が変わったの。仕事によるストレスも少なからず影響していると思うわ。でも体型の変化を気にしたことは一度もない」とコメントした。
サラ・ハイランド
人気コメディドラマ「モダン・ファミリー」に出演していたサラ・ハイランド。インスタグラムにセルフィーを投稿するやいなや、摂食障害疑惑が浮上した。でも実は摂食障害ではなく、2012年に受けた腎臓移植や腎臓の形態異常の影響で、「自分の体型をコントロールすることができない」とツイッターで激白。
「写真を加工したわけではない。写真に写っている脚も腕も実際の私。私は皮肉なことに、いじめ防止に取り組むブログに『摂食障害を促進している』と言われた。でも意図的にそうしたわけではないことを分かってほしい」。
さらにUS版『セブンティーン』誌にも、「生まれた時からさまざまな病気を抱えてて、医者にも普通の人生を送ることはできないと言われた」という。
レナ・ダナム
オンラインサイト『Refinery29』の心無いボディシェーミングにうんざりしたレナ・ダナムは、「みんなが私の身体をどう思っていようと私は、これっぽちも興味ない。今は子宮内膜症の治療のため健康的な食生活と運動に集中したいだけ。だから痩せたことを嬉しいと思っていないし、体型を批判する人の意見を取り入れたわけでもない。これは私の身体なの」と反論した。
ケリー・クラークソン
アメリカ独立記念日にお祝いのメッセージをツイートしたケリー・クラークソンに対し、あるネット荒らしが「太り過ぎ」と突如を攻撃。するとケリーはすぐさま「(太り過ぎ)なのに、ものすごくイケてる」と返信。眼中になしといった清々しい態度はお見事!
エイミー・シューマー
US版『インスタイル』誌の表紙を水着姿で飾ったコメディアンのエイミー・シューマー。それを見たスイムウェアデザイナーのダナ・ダガンが、エイミーを「ブタ」と呼んで波紋を呼んだ。すると、エイミーは「どんなヘイターも私の心を乱すことはできないわ」と反撃して、新たにブルーの水着姿をインスタグラムのストーリーズで披露。ひどい中傷にも傷つくことなく、何事にも前向きな姿勢は素晴らしい。
ケイト・ウィンスレット
映画『タイタニック』で大ブレイクしたケイト・ウィンスレットはハリウッド女優としての立場を活用して、いじめや体型批判を防止することに取り組んでいる。いじめられっ子だった経験が彼女自身を強くさせたと話すケイト。女性のエンパワーメントを支援する「WE」のイベントで、「私は子供の頃にいじめを受けていました。いじめっ子たちに“Blubber”(脂肪)というあだ名をつけられ、女優を目指していたことをからかわれた。決してかわいい方ではなかったので、戸棚に入れられたり、笑われたり……。デブキャラなら女優のオファーをもらえるかも、とも言われた」と打ち明けた。
さらにオーディションでも「『私たちが求めている人材ではない』と言われた続けた。でもそうしたネガティブなコメントを無視して、自分を信じるしかなかった。すべてを受け入れたうえで、役を掴むまで一生懸命練習に取り組んだ。好きなことをやるには、強い心を作ることが大切。そして自分ならできると信じること。そういうメンタリティを保つことがいちばん難しいけど、自分ならできるって自分自身がいちばん分かってるはず。その気持ちは、誰もあなたから奪うことはできない」と助言。
J.K.ローリング
J.K.ローリングがインスタグラムにセリーナ・ウィリアムズとの2ショットを公開。すると、ネット荒らしが「セリーナって男みたい」と体型を批判した。するとJ.K.ローリングは、ボディコンドレスを着たセリーナの画像を投稿して、「そうね、彼女は男性みたいね。ドレスを着た夫にそっくり……って、そんなわけないでしょ。あなたってバカね」と痛烈な一撃を放った。書き込みをしたヘイターも『ハリー・ポッター』の生みの親を攻撃して、相当後悔しているはず。