記事に移動

コロナ禍の新星! ロックダウン中にパリジェンヌが注目した10のヒト・モノ・コト

外出制限の措置により自宅に封じ込められたパリジェンヌは、過去のアイコン、歌手、教師、医師、アプリに夢中になった。フランス版「エル」より

By ELLE Japan
レディー・ガガ
© ABACA

新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で、多くの人は画面の前で過ごす時間が一段と増えた。それにより通常なら見向きもされなかった、予期せぬ新星が続々と生まれている。

20世紀に活躍した喜劇俳優、YouTubeスター、感染学者から元ミス・フランス、そして束の間の幸せをもたらしてくれるオンライン飲み会や自家製パンなど、フランスで誕生した新型コロナウイルスのアイコンは、今後も時代を象徴することになりそうだ。

Translation: Ellie Inoue

喜劇俳優 ルイ・ド・フュネス

喜劇俳優ルイ・ド・フュネス
© DPA/ABACA

今は亡き名優ルイ・ド・フュネスは、外出制限中の憂鬱な気分の解毒剤となった。コロナ禍で弱ったメンタルをリハビリしている最中、仏新聞「ル・モンド」のカバーをルイ・ド・フュネスが飾り、その他多くのメディアが彼を特集。F2(フランスの公共放送局)が彼のコメディ作品を再放送すると、フランス全土が不滅の俳優を絶賛した。これほどまでに再注目されたのは、彼の映画は家族全員で鑑賞することができ、のんきな“栄光の30年間”(第二次世界大戦終結後のフランスの経済成長期30年間)に浸らせてくれるからだと分析できる。さらに彼の風刺的、詩的、妄想的な独特の表現は、平凡過ぎる私たちの日常を面白おかしいコミックの世界へと容易に連れて行ってくれたのだ。

数学教師と幼稚園教諭

イヴェン・モンカ
© Youtube

フランス東部出身の数学教師イヴェン・モンカはパンデミック以前に、一部では既に名の知れた人物であった。彼のYouTubeチャンネル「Maths and Tiques」は、明快さと教育的視点から非常に高く評価されているのだ。外出制限の措置により、子供たちの学業を助けるのに苦労した多くの親の守護聖人となり、今やスーパースターである。 チャンネル登録者70万人、再生回数1億300万回!  モンカはいつの日か国家教育に取って代わるのかもしれない。

フランス全土の幼稚園生が夢中になっているのは幼稚園教諭マリー・ソレーヌ・レトキューのYouTubeチャンネル「

「La Maîtresse part en vrille」

」。歌ったり創ったり話したり、巧みな技とクレイジーなアイディアが光る。ユーチューブが生まれた時、このようなスターが生まれると誰が期待していたでしょう?

Mamouzのおもしろ画像

© instagram mamouz
© Instagram @mamouz

「Mamouz」の制作者ジュリアン・マモウ・マミは、厳密にはコメディアンではない。ジャーナリスト兼オーディオプロデューサーの彼女はパンデミックの最中、私たちをクスッと笑わせてくれる面白画像を発信し続けてくれた。トイレットペーパーを使ったジョーク、家庭での退屈、マクロン大統領のスピーチ、テレワークなど風刺を交え、インスタグラムで何万人ものフォロワーを獲得した。彼女のユーモアは気取らずフレンドリーで、心の栄養剤のように沁みわたる。

Mamouzのインスタグラム

ADの後に記事が続きます

感染学者カリーヌ・ラコンブ

© van der hasseltpoolsipa
© VAN DER HASSELT/POOL/SIPA

サンタントワーヌ病院の感染症部門の責任者である感染学者カリーヌ・ラコムブは、テレビを通して毎日私たちに新しい情報を提供してくれた。いつも医師(主に男性)に囲まれている彼女は、思いやりのある口調と率直さによって多くの人に支持された。細胞内細菌の専門家ディディエ・ラウルト教授(マクロン大統領が最も耳を傾けた人)に時には反発し、ワクチンの有効性を問うと、SNS上で侮辱と脅迫の波を呼び込み、アカウントを閉鎖するまでに追い込まれてしまった 。新型コロナウイルス時代には、名声には代償があるようだ。

小麦粉

パン
.

新型コロナウイルの流行が始まってから、スーパーマーケットでは小麦粉の欠品状態がひどく続いた。不安、脅威、恐怖はフランス人に戦争を思い起こされると同時に、自給自足の代名詞であるパン作りの必要性を感じたのだ。それは健康への関心だけが理由ではなく、料理をするというシンプルな楽しさを再認識し、私たちの祖先の慣行を見出すことも望んでいたからでしょう。 また、パンデミック中には“手作り”に焦点を当てられた。人々はクッキング動画に夢中になり、マスクも古布で手作りした。40年前に放送されたファミリードラマ「大草原の小さな家」のような生活こそ、外出制限中の魅力の一つだったよう。

ヨガインストラクターのリリー・バルベリー・クーロン

lili barbery coulon
© Instagram

インスタライブを通して瞑想セッションを提供するヨガインストラクターのリリー・ベルべリー・クーロン。瞑想へと招くサンスクリット語の歌を彼女がスマートフォンの前で熱唱する時、1万2000人の視聴者はそれぞれの自宅で瞑想をしたり合唱したりした。ジュリー・プジョル・ブノワ(Julie Pujols Benoit)のピラティスやスポーツトレーナーのルシール・ウッドワード(Lucile Woodward)のワークアウトなど、画面をクリックすればすぐにセッションを受けられ、外出制限中インスタライブは発展した。

LILI BARBERY COULONのインスタグラム

ADの後に記事が続きます

パワーカップル

instagramView full post on Instagram

ジュアン・アルベラエズとローリー・ティルマンは私たちを健康的な食生活へと導いてくれた。ハンサムなコロンビア出身のシェフ、ジュアンはデイリープログラムで毎日簡単でヘルシーなレシピを提供し、彼の妻で元ミス・フランスに輝いたローリーはワークアウトを公開する。ボルドーの自宅で隔離中の夫婦はとても仲睦まじい様子で、逆立ちしたまま洋服を着衣するなどの面白い挑戦に数々取り組んだ。パワーカップの新星は、シンプルで健康的なライフスタイルを発信することで、毎日パスタを食べ、どことなく険悪なムード漂う他の多くのフランス人夫婦の理想となったようだ。

レディー・ガガ

lady gaga
© ABACA

ガガは世界的に知られた歌姫だが、コロナ危機は彼女の独創性と慈愛がさらに顕著に示された。彼女が発起人となりWHO(世界保健機関)と慈善団体Global Citizenが新型コロナウイルス対策支援のコンサート「One World: Together at Home」を開催したのだ。セリーヌ・ディオン、テイラー・スイフト、ローリング・ストーンズなど70名のアーティストが参加し8時間に及んだコンサートは、医療従事者のために約130億円調達した。各々の自宅からの歌声が集められたコンサートは、もはや芸術的なジャンルへと成長している。

オンライン飲み会

オンライン飲み会
©ABACA

パンデミックが起こる3ヶ月前、オンライン飲み会を楽しめると思った人がどれくらいいたでしょうか。実際には、Facebook、Zoom、House Party、Skypeなどのアプリを通じて多くの人が画面越しに何度も乾杯した。そしてそれは、翌日の二日酔いという飲み会の最悪の部分を再現することで、仮想ではなく現実に起こっていることだと証明したのである。

ADの後に記事が続きます

スーパーの従業員

© hollandse hoogte anpabaca
© Hollandse Hoogte-ANP/ABACA

コロナ禍の絶対的な新星といえば、スーパーで働き続ける従業員に間違いない。1日8時間、マスクを着用して、感染の恐怖の中でレジを打ち続けたり商品を陳列してくれた、生活に欠かすことのできないヒーローたち。もちろん医師、看護師、介護者など医療従事者も別のジャンルでのヒーローである。しかし、これまで一定の評価を得ず、下層クラスと卑下されてきた人々に称賛が集まったのは、これまで君臨してきた資本主義的な“セレブ文化”が、コロナ禍によって崩れてきたからかもしれない。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)

 

【辛酸なめ子×貴戸理恵】30代、40代のアフターコロナの人付き合いの始め方

image

【2023最新版】プロが選ぶ! プール目当てに訪れたい、東京近郊のおすすめホテル15選

cute little girl washing her hands at a bathroom sink, in a stylish home environment aloe vera plant in foreground and liquid soap and chrome tap featured little girl is confident and content conceptual with space for copy

デザインがおしゃれなハンドウォッシュのおすすめ15選

新型コロナ 新型コロナウイルス感染症 食べ物 フード おすすめ 回復 症状 和らげる

栄養士が推薦、新型コロナ患者が取るべき&避けるべき食品

ADの後に記事が続きます
ADの後に記事が続きます