キャサリン妃やメーガン妃に先駆けてファッションアイコンとなり、英国王室のスタイルに影響を与えたダイアナ元妃。そんなプリンセスは自身のルーツである「スペンサー・ティアラ」、そして今はキャサリン妃に受け継がれている「ラバーズ・ノット・ティアラ」という2つのティアラを愛用していた。時には、ネックレスをヘッドピースとしてアレンジすることもあったというおしゃれ上級者。そんなダイアナ元妃のティアラコレクションをプレイバック。
Photos: Getty Images Translation: Ai Ono From Town& Country
1981年7月29日
チャールズ皇太子との結婚式は、ダイアナ元妃の最もアイコニックなティアラ・モーメントのひとつと言えそう。ダイアナ元妃がティアラを身につけたのはこれが初めてで、彼女は自身のルーツを大切に、スペンサー家のティアラ「スペンサー・ティアラ」を選んだ。このティアラの起源は18世紀まで遡るが、1919年にダイアナ元妃の祖母であるシンシア・スペンサーに贈られたことが確認されている。王室御用達のジュエラー、ガラードがこのジュエリーを取り入れてリメイクしたティアラは、ダイアナ元妃のお気に入りとなった。
1983年3月30日
生涯を通して「スペンサー・ティアラ」を大切にしたダイアナ元妃。オーストラリへの公式ツアー中にも、黄色のロイヤル・オーダーと共に身につけていた。首元には、チャールズ皇太子との婚約の際にクイーン・マザーから贈られた「プリンス・オブ・ウェールズ・フェザーズ・ペンダント」が輝いている。ペンダントはプリンス・オブ・ウェールズの紋章を18個のブリリアンカットのダイヤモンドと小さなエメラルドが囲むように構成されている。
1983年4月11日
オーストラリアでのレセプションに出席する際、ダイアナ元妃は再び「スペンサー・ティアラ」をチョイス。この時は、結婚祝いとしてサウジアラビアの皇太子から贈られたサファイアとダイヤモンドのジュエリーを合わせた。
1983年4月20日
ニュージーランドでの晩餐会では、「スペンサー・ティアラ」にパールのネックレスを合わせたダイアナ元妃。この時のパウダーブルーのドレスは、彼女のウエディングドレスも手がけたデイヴィッド&エリザエス・エマニュエル夫妻がデザインしたもの。
1983年4月
ニュージーランド訪問時には、有名な「ケンブリッジ・ラバーズ・ノット・ティアラ」も身につけた。このヘッドピースは、1914年にクイーン・メアリーがジュエラー、ガラードに依頼して作られたもの。それがエリザベス女王へと受け継がれ、この時はダイアナ元妃に貸し出されていた。現在、この豪奢で美しいティアラはキャサリン妃に貸与されている。
1983年6月18日
再び「スペンサー・ティアラ」とロイヤル・オーダーを組み合わせて、カナダ・ニューブランズウィック州が主催した晩餐会に出席したダイアナ元妃。この日のために、ブルース・オールドフィールドによってデザインされたブライトブルーのドレスをまとった。
1983年6月23日
この美しいイエローのドレスに合わせるために、ドロップパールとダイヤモンドがあしらわれている「ケンブリッジ・ラバーズ・ノット・ティアラ」が復活。ハートに象られたダイヤモンドのネックレスは、ウィリアム王子の誕生を記念してチャールズ皇太子から贈られたもの。
1984年5月14日
ヘンリー王子を妊娠していた時期、ロイヤル・アカデミー主催のイベントに出席したダイアナ元妃の表情はとても幸せそう。この日は、ホワイトのマタニティドレスに「スペンサー・ティアラ」と「プリンス・オブ・ウェールズ・フェザーズ・ペンダント」をコーディネート。
1985年10月1日
オーストラリアへの公式訪問時、メルボルンでチャールズ皇太子とダンスをしたダイアナ元妃は、文字通り”型破り”なティアラルックを披露。女王から結婚祝いで贈られたダイヤモンドとエメラルドのチョーカーネックレスを、ヘッドピースとして身につけたのだ。このティアラ風のジュエリーを、エマニュエル夫妻がデザインしたターコイズブルーのワンショルダードレスと合わせ、圧巻の存在感を放った。
1985年11月
オーストラリアのキャンベラで開かれた晩餐会にて撮影されたポートレート。「スペンサー・ティアラ」を身に着けたダイアナ元妃はまるで往年のハリウッド女優のように美しいオーラがあふれでている。
1985年11月6日
メルボルンで行われた晩餐会では、ネイビーのベルベットのドレスに、サウジアラビアの皇太子から贈られたサファイアとダイヤモンドのチョーカーネックレス&イヤリングを身につけて、品格あふれるネイビーのコーディネートを披露。「スペンサー・ティアラ」がいっそうの輝きを放って。
1986年5月3日
カナダのバンクーバーを訪問時、エレガントなホワイトレースのソワレをまとったダイアナ元妃。この繊細なドレスに合わせて、「ケンブリッジ・ラバーズ・ノット・ティアラ」とパールのドロップイヤリング、そしてロイヤル・オーダーを身につけた。実は頭が痛くなるほど「ラバーズ・ノット・ティアラ」は重かったそうだが、それでもダイアナ元妃のお気に入りのひとつだった。
1986年5月12日
東京を訪問している間、ダイアナ元妃はサウジアラビア皇太子から贈られたサファイア&ダイヤモンドのチョーカーネックレスの斬新な使い方を披露。メルボルンの時と同様に、ヘッドピースとして身につけた。
1986年7月
ロンドンにあるドイツ大使館のイベントには、トラディショナルなルックで登場したダイアナ元妃。キャサリン・ウォーカー」の白とゴールドのソワレに、肘までカバーするロンググローブをまとい、「スペンサー・ティアラ」、そしてパールのネックレスとイヤリングを合わせて、パーフェクトなプリンセスルックを披露した。
1986年11月
1986年のバーレーン訪問中、「スペンサー・ティアラ」、ダイヤモンド&パールのドロップイヤリング、白とシルバーのボートネックガウンの姿が美しいダイアナ元妃。
1986年11月17日
サウジアラビアへのロイヤルツアーでは、同国の皇太子が主催した晩餐会にエマニュエル夫妻が手がけたモノトーンのバイカラードレスを着用して出席。ヘッドピースには「ラバーズ・ノット・ティアラ」が輝いた。
1987年2月11日
ポルトガルへの公式訪問では、黒のオフショルダーガウンをまとい、「スペンサー・ティアラ」とドロップイヤリング、そして赤のリップで華やかさを演出。
1987年11月1日
ダイアナ元妃はドイツ・ミュンヘンへの公式訪問で晩餐会にも参加。「スペンサー・ティアラ」に、ダイヤモンド&アクアマリンのイヤリングを身につけ、そしてドレスとジュエリーの色に合わせたブライトブルーのアイライナーでメイクにも統一感を。
1987年11月2日
ドイツ・ボンでの晩餐会では、ビクター・エデルスタインがデザインした黒のオフショルダーのガウンをまとった。これにオマーンの君主から贈られたサファイアとダイヤモンドのネックレスで差し色をプラス。合わせたティアラはもちろんお気に入りの「スペンサー・ティアラ」。
1988年7月14日
ロンドンにあるクラリッジス・ホテルでのパーティーでは、巧みなジュエリーのスタイリングを披露。ヘッドピースは「スペンサー・ティアラ」、首元にはクイーン・メアリーのエメラルドとダイヤモンドのチョーカーネックレス、そしてロイヤル・オーダーを身につけて、ターコイズブルーのワンショルダードレスで降臨した。