時に脚光を浴びながら、心を崩壊することもあるセレブリティは、“リベンジドレス”という最もスタイリッシュな方法で復讐に挑む。そのドレスに込められた想いとストーリーをご紹介。
ドレスはエンパワーメントツールとして使うこともできれば、過去に愛し合った人を後悔させるための方法の一つでもあると考える人も多い。それほど、女性にとってドレスは特別であり、想いを雄弁に語るもの。自らの気品や美しさをアピールすることで、相手や世界を圧倒した10人の“リベンジドレス”を紹介。
“リベンジドレス”が広く知れ渡るようになったきっかけは、1994年にダイアナ元妃が着用して、今なお永続的に印象を残す伝説のブラックドレスだ。
チャールズ皇太子と2年間の別居の末、ダイアナ元妃は雑誌『ヴァニティフェア』が毎年開催する恒例のチャリティパーティに参加した。奇しくもパーティ当日は、チャールズ皇太子がカミラ夫人との長年の不倫関係を認めたテレビ番組が報道された日。
ダイアナ元妃が不倫問題や破綻した結婚生活について口にすることは一切なかったが、デザイナーのクリスティーナ・スタンボリアンが手がけたオフショルダーでミニ、しかもボディコンシャスな大胆ドレスをまとった元妃の美しさに世界が息を飲んだ。
口で語らずとも、ドレスは雄弁に想いを語っている。
2000年、13年間の結婚生活の末、ヒュー・グラントとの関係を解消したエリザベス・ハーレイ。1995年にヒュー・グラントが滞在先のアメリカで売春婦と公道に停めた車の中で行為に及んでいたことで逮捕された大スキャンダルの5年後、彼らはついに離婚した。
離婚後、初となる公の場でエリザベスはセクシーな女性を演じるかのように大胆なドレスで現れて人々の目を奪った。艶やかなサテン、大きく開いた胸もと…。彼女はたとえ心が壊れても、決して女優としてのアイコンを失うことはないことを証明した。
22歳でニコール・キッドマンはトム・クルーズと結婚。10年の美しい年月と2人の子供を授かった後、夫婦は別居した。
キュートな赤毛で主人公を演じた映画『アザーズ』の公開のために、ニコールが俳優やプロデューサーとともに舞台挨拶に現れたのは、離婚の前日だった。レッドカーペット上で彼女はストラップレスの黒のドレスに身を包み、溢れんばかりの笑顔で輝きを放っていた。
当時のハリウッドで最も有名なカップルだった、ブリトニー・スピアーズとジャスティン・ティンバーレイクは別れを決断した。原因はジャスティンの不貞行為。メディアでは、彼が元ガールフレンドと度々許されざる関係を続けていたと報道された。
関係を解消した後の最初の公の場で、彼女は煌びやかなミラードレスに身を包んで登場。過去の輝かしい時代の自分自身を取り戻しているようだった。
スキャンダルに対し全世界の意見は真っ二つに別れた。映画『Mr.&Mrs. スミス』でブラッド・ピットはアンジェリーナ・ジョリーと恋に落ち、愛に狂い、5年間連れ添った妻のジョニファー・アニストンと離婚した。
テレビドラマ「フレンズ」で人気を博した彼女だったが、夫を略奪されて離婚というイメージは女優としてのキャリアを複雑なものにしかねなかった。離婚後のレッドカーペットで、輝く「シャネル」のドレスを身にまとった彼女は、最高にシックで美しく、メディアによって作られた不穏なイメージを見事に一蹴した。
トニー・パーカーの浮気によって結婚生活が破綻したエヴァ・ロンゴリア。
カップルとしてレッドカーペットに登場することが恒例だった彼女は、2011年のゴールデン・グローブ賞に初めて一人で姿を現すと、今までになく最高にスタイリッシュなドレスアップ姿を披露。
エヴァは晴れの舞台に「ザック・ポーゼン」のロングブラックドレスをチョイス。テレビドラマ「デスパレートな妻たち」で彼女が演じたキャラクターにもふさわしいドレスだった。
俳優ベン・アフレックと別居中だったジェニファー・ガーナーの有名な“リベンジドレス”は、プリンセス映画を具現化したような姿だった。
アカデミー賞のレッドカーペットで「ヴェルサーチェ」のオフショルダーを選んだジェニファーは、最高にゴージャス!
のちにベン・アフレックは、「人生で最大の後悔」として、ジェニファー・ガーナーとの離婚を挙げている。
ベラ・ハディッドは間違いなくダイアナ元妃の“リベンジドレス”の継承者の一人。彼女はかつてのボーイフレンド、ザ・ウィークエンドと新しい恋人セレーナ・ゴメスが招待されたメットガラの場で、「アレキサンダー・ワン」のタイトなレースジャンプスーツで登場。その輝きで新しいカップルに影を落とした。
元恋人との別れから数カ月後、2018年にアリアナ・グランデはピート・デヴィッドソンとの関係をスタートさせた。しかし、カップルはすぐに別れを選んだ。
アリアナは、いくつかの感傷的な失敗を「Thank U, Next」という楽曲制作によって前向きに吹っ切った。さらに、関係解消後の初の公の場で、世界中を魅了するドレスアップを披露して数々の恋人を後悔させた。
キャサリン妃義母と同じく、キャサリン妃にも“リベンジドレス”という望まぬ機会がもたらされた。
2019年6月、ウィリアム王子の不貞の疑いがスキャンダラスにマスコミを揺さぶった時、キャサリン妃はデザイナーのバーバラ カサソラ(Barbara Casasola)が手がけた、肩を露わにした白いドレスを着用して笑顔を絶やさなかった。
それは、最もひどい噂を気品さによって一掃するのに十分過ぎるほどだった。
英国ロイヤルがダイヤモンドで輝いた瞬間。豪華ティアラから日常づかいのジュエリーまで40選
【祝一般公開】エリザベス女王も愛した、バルモラル城のロイヤルアルバム
陰謀論にデマ、誤報。SNS時代におけるイギリス王室のメディア戦略の危機
キャサリン妃ほか、王室に嫁いだプリンセスたちのNOW&THENを比較!
ダイアナ元妃からキャサリン皇太子妃まで!英ロイヤルの桜色ピンクコーデ37選
世界のロイヤルウェディング79選。華麗なるプリンセスの花嫁ドレス姿を総覧
ヘンリー王子、ダイアナアワードの授賞式にバーチャルで出席 ウィリアム皇太子が退席後に登場する予定
ダイアナ元妃の姪レディ・キティ・スペンサー、長女が誕生していたことを発表
キャサリン皇太子妃、家族写真の画像修整を謝罪
ダイアナ元妃の弟、初体験は12歳だと告白 少年時代の性的虐待も回顧録で明かす
メーガン妃の勝負ドレス選びはなぜ炎上する? ダイアナ元妃と比較
伝統を打ち破るプリンセス! 結婚式のプロトコルを破ったロイヤル列伝