世界のロイヤルウェディングで起きた、スキャンダル事件簿
誓いの言葉で相手の名前を言い間違えてしまったダイアナ元妃から、シャルレーヌ妃の涙、マリー・アントワネットの代理結婚式まで、ロイヤル婚で起きた歴史に残るハプニングをまとめてご紹介。
ロイヤルウェディングの魅力といえば、なんと言っても華やかな花嫁衣装に、美しい会場風景。王室の人々は、素晴らしい結婚式を演出することにこの上なく長けている。しかし、ウェディングというのはハプニングがつきもの。とりわけ、世界中が注目するロイヤルウェディングでは、どんな小さな出来事もカメラの前で繰り広げられることに。ここでは、王室を揺るがした重大事件から、キュートなページボーイ&ブライズメイドのいたずらまで、歴代ロイヤルウェディングにまつわる35のスキャンダラスな瞬間を振り返ってみよう。US版『ELLE』より。
エリザベス女王はチャールズ皇太子とカミラ夫人の結婚式を欠席
チャールズ皇太子とコーンウォール公爵夫人カミラが2005年4月9日に結婚した際、エリザベス女王はウィンザー城のギルドホールで行われた市民婚には出席せず、その後ウィンザー城内のセントジョージ礼拝堂で行われた聖職者による祝福から出席した。当時の英紙テレグラフによると、これは「彼女は私的な感情よりもイギリス国教会の長として、彼女の義務を優先した」ものだという。女王は市民婚への出席はよろしくないと考え、「イギリス国教会にダメージを与えるような前例を作りたくないと思っていた」と伝えている。
ダイアナ元妃が誓いの言葉でチャールズ皇太子の名前を言い間違える
ドラマ「フレンズ」のロスよろしく(シーズン4最終話を参照)、結婚式の誓いの言葉で相手の名前を言い間違えてしまったのはダイアナ妃。CBSニュースが公開している当時の映像を確認すると、ダイアナ妃が「フィリップ・チャールズ・アーサー・ジョージを」と、チャールズ皇太子のファーストネームとミドルネームを入れ替えて言っているのが分かる。BBCが報じたように「世界74カ国7億5000万人が、国際TV中継で」その式を見守っていたことを考えると、ダイアナ妃が緊張していたとしても不思議ではない。
英国国王エドワード8世の「王冠をかけた恋」
ロイヤルウェディング史上最もスキャンダラスだったものの1つは、ドラマ「ザ・クラウン」でも取り上げられた、エドワード8世のエピソードだ。エドワード8世国王が離婚歴のあるアメリカ人女性、ウォリス・シンプソンと恋に落ちた時、そのスキャンダルが起きた。2人の関係はシンプソン夫人が2番目の夫と婚姻中に始まったため、最初は情事だった。その後、彼女はエドワード8世と一緒になるために、その夫と離婚している。当時、離婚はひんしゅくを買うものであり、君主が離婚歴のある人物と結婚するというのは前代未聞だった。BBCの「HistoryExtra」によると、「エドワードの治世は、彼が愛した女性と結婚するために退位するまでのわずか324日間だけだった」という。2人は1937年6月3日にフランスで挙式した。
ヨーク公爵夫人はウィリアム王子&キャサリン妃の結婚式に招待されなかった
ヨーク公爵夫人、セーラ・ファーガソンは娘ユージェニー王女とジャック・ブルックスバンクの結婚式で再び世間の注目を浴びるようになったが、10年近く前の2011年4月29日に行われたウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式の時には招待されず、落ち込んでいた。『USウィークリー』誌によると、ファーギーはオプラ・ウィンフリーのトーク番組に出演し、その冷遇について「とても辛かった」と感想を述べている。「だって、私はそこに自分の娘たちと一緒にいたかったから……彼女たちにドレスを着せて、家族として出席したかったわ」
エルンスト・アウグスト5世は息子の結婚式を欠席
息子の花嫁選びに不満を抱いたのはモナコ公室カロリーヌ公女の夫で、アルベール2世大公の義理の兄弟にあたるドイツのエルンスト・アウグスト5世。2017年にエルンスト・アウグストJr.がエカテリーナ・マリーシヴァと結婚した時、彼の父は出席していなかった。結婚式をスキップするという彼の決定は、城の所有権争いが原因と言われており、エルンスト・アウグスト5世は「その決定は自分の息子を心配させるから簡単ではなかった……しかし、私は、ハノーヴァー家に何世紀にも渡って受け継がれてきた権益と、文化的財産を含む財産を守るためにそうせざるを得なかった」と語った、と米誌『ピープル』は伝えている。
モナコ公室シャルレーヌ妃が結婚式で涙
結婚式の日には、花嫁が喜びの涙を流すことは珍しいことではないが、モナコ公室アルベール2世公子との結婚ではシャルレーヌ妃(シャルレーヌ・ウィットストック)に人々の注目が集まっていた。ビデオ映像では、花嫁が2011年7月1日に行われた式の最中に何度も泣いている姿が映されている。『ヴァニティフェア』誌によると、「挙式の数日前に、未来の花嫁はモナコを去ろうとしたことが報じられており、それはすでに2人の隠し子の父親であったアルベールが、彼女との5年間に渡る交際期間の間に3人目となる愛人の子どもをもうけていたことが分かったから」だという。しかし、その後2人が結婚して、誕生した双子を育てている様子を鑑みると、その噂が本当だったかどうかは定かではない。
ヒトラーユーゲントの元メンバーと結婚したオランダのベアトリクス女王
オランダのベアトリクス女王(当時は王女)がドイツの外交官クラウス・フォン・アムスベルグと婚約したとき、彼が元ヒトラーユーゲントのメンバーだったことから大きな反発が起きた。米誌『ピープル』によると、オランダの国民は「結婚を許可しないように議会に嘆願書を送り、6万5000人の署名を集めた」という。しかし、2人はその結婚を決行し、クラウス王配が亡くなる2002年まで添い遂げた。
メーガン妃の実父がロイヤルウェディングを欠席
メーガン・マークルとヘンリー王子の結婚式に先立って、王室はメーガン妃の父親であるトーマス・マークルが娘のバージンロードを一緒に歩く予定であることを発表していた。しかし、結婚式の2日前になって、メーガン妃は声明を発表。「残念ながら、私の父は結婚式には出席しません。いつも父のことを気にかけており、彼が自分の健康に専念できることを望んでいます」と述べた。挙式後に行われたTV番組「Good Morning Britain」のインタビューではトーマスは「自分にとって不幸だったことは、自分がバージンロードを一緒に歩く父親ではなく、歴史的に偉大な瞬間の注釈の一つになってしまったことです。そのため少し動揺しています」と語っている。
ユージェニー王女の結婚式でジョージ王子がいたずら
スキャンダルではないが、ジョージ王子はユージェニー王女の結婚式でいたずら好きな様子をカメラに捉えられている。お騒がせロイヤルキッズのサヴァンナ・フィリップスの隣で撮影されたジョージ王子は、サヴァンナがトランペットを吹く真似をするのを見て、式の直前に何と吹き出し笑い。2人ともやりすぎ!
自分のボディガードと結婚したモナコ公国ステファニー公女
アルバ公爵夫人の晩年の“超”年の差婚
BBCによると、2011年、スペインのアルバ公爵夫人は85歳で「24歳年下の公務員」であるアルフォンソ・ディエズ・カラバンテスと3度目となる結婚をした。しかし、公爵夫人の子どもたちは母親の再婚に反対。英紙テレグラフによると、公爵夫人は2008年に『Hola!』誌の取材で、「彼らは私に結婚してほしくないの。彼らは私よりも頻繁にパートナーを変えているのに」と語ったという。彼らの結婚は2014年にアルバ公爵夫人が亡くなるまで続いた。
ヘンリー8世は自身の離婚のためにイギリス国教会を設立
ヘンリー8世がアン・ブーリンに恋をしたとき、王は最初の妻キャサリン・オブ・アラゴンと結婚していた。カトリックでは王は離婚が許されていなかったため、彼はイギリス国教会の長となり、すでに彼の子どもを身ごもっていた不倫相手と結婚した。彼の離婚・再婚の希望が、イギリスにおける大きな宗教改革へとつながったのだ。
ヘンリー王子が元カノ2人を結婚式に招待
元彼女たちとの良好な関係を象徴するように、ヘンリー王子は以前交際していたクレシダ・ボナスとチェルシー・デイヴィーを2018年5月に行ったメーガン・マークルとの結婚式に招待している。さらに奇跡的なのは、2人とも出席して、元交際相手が結婚の誓いを交わすところを見届けたことだ。
BBCがユージェニー王女の結婚式中継を断る
イギリスでは、BBCが代々ロイヤルウェディングを放映してきたが、ユージェニー王女の結婚式は、ライバル局であるITVで中継された。当時、ある関係者は英紙メール・オン・サンデーの取材に、BBCは「十分な視聴率が見込めないことから」断ったと伝えている。
そして、ベアトリス王女の結婚式でも……
妹ユージェニー王女の結婚式同様に、ベアトリス王女とエドアルド・マペッリ・モッツィの結婚式もBBCは放映しない様子だ。ミラー紙によると、BBCは結婚式全体を報道する代わりに、その日に一定の間隔で、結婚式についてニュース報道することを提案しているという。ライバル局ITVも中継しないと明言。2020年4月の時点において、挙式は新型コロナウイルスのアウトブレイクによって延期されることが決定している。
スウェーデン王室カール・フィリップ王子の花嫁はお騒がせリアリティスター
2015年、スウェーデンのカール・フィリップ王子は現在ヴェルムランド公爵夫人ソフィア妃となったソフィア・ヘルクヴィストと結婚。しかし、『ヴァニティフェア』誌によると、「タトゥーが入った元ウェイトレスで、スウェーデン国内のリアリティ番組『パラダイス・ホテル』に出演していた」ヘルクヴィストのことを誰もがが良く思うわけではなかったという。その後、カップルはアレクサンダー王子とガブリエル王子の2人の子どもを授かっている。
ユージェニー王女の結婚式がヘンリー王子&メーガン妃のために延期を余儀なくされる
ユージェニー王女は2018年1月にジャック・ブルックスバンクとの婚約を正式発表、その年の後半に結婚式が行われた。しかし、『ヴァニティフェア』誌の情報筋は、「私の理解ではユージェニーとジャックはしばらく前から結婚したいと思っていて、2017年にも結婚式の話が出ていたが、ヘンリー王子を優先させるために待たなくてはいけなかったのです」と語っている。ヘンリー王子はいとこであるユージェニー王女よりも位が高いため、ヘンリー王子とメーガン・マークルの婚約は先に発表され、彼らの結婚式はユージェニー王女よりも前に行われたようだ。
紀宮清子内親王は結婚により皇籍を離脱
日本の紀宮清子内親王は36歳で一般人の東京都職員、黒田慶樹さんとの結婚で皇籍を離れている。英紙インディペンデントはこれについて、「明仁天皇の一人娘は、整理タンスとテーブル、そして新生活へスムーズに移行できるように70万ポンド(当時1億5250万円)の一時金を携えて皇居を発った」と報じた。
シャーロット王女がヘンリー王子の結婚式で「あかんべー」
シャーロット王女はヘンリー王子とメーガン妃のロイヤルウェディングのときに、いたずらっぽくカメラに向かって舌を出して、王族らしからぬ振る舞いを見せた。
サバンナ・フィリップスがユージェニー王女の婚礼衣装を踏んづける!
2018年10月のユージェニー王女とジャック・ブルックスバンクの結婚式で、ブライズメイドの1人として参加したサバンナ・フィリップス。写真撮影にも参加し、キラキラした目でこちらを向いたサバンナだが、彼女の足は花嫁のトレーンの上に! 何と!