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美容の新しい習慣として海外で広まりっつある顔のシェービング&ダーマプレーニング。そのメリットとデメリットをAUS版「エル」が徹底リサーチ!
美容の新習慣・ダーマプレーニングとは?
日本をはじめ、アジアでは長らくセルフケアとして行われてきた顔剃り。 ここにきてオーストラリアをはじめとする海外でも、顔のうぶ毛をシェービングして肌をなめらかに整えるダーマプレーニング(Dermaplaning)が、ブームとなってきている。
その理由は、これまでサロンでのケアとされてきたシェービングがSNSを通じて、さまざまなメソッドが発信されてきたから。例えば、美容ブロガーで起業家でもあるフダ・カッタンは、次のようにシェービングを説明している。
シェービングで女優肌に
「私は顔の産毛を取り除くことに賛成よ。シェービングはエリザベス・テイラーやマリリン・モンローだって行っていたわ。このメソッドの良いところは、肌の角質除去もできること。傷跡のタンオーバーやアンチエイジングにだって効果的よ」
フダの動画によると、彼女はまずカミソリを使用して髪の毛の生え際に沿って産毛をオフ。一方で、美容ブロガーのクロエ・モレロは、よりスムーズにファンデーションが塗れるよう、顔全体の産毛を剃ることをレコメンド。
イルカのようにツルツルに?
「シェービングは怖いものではないわ。産毛を剃ることによって皮膚が厚くなることも、色素沈着することもない。肌がイルカのようにツルツルになるから、ベースメイクをのせてもなめらかな状態を演出できるのよ」と、クロエ。
これまで顔のシェービングは女優やメイクアップアーティスト、あるいは美容家のみが実践していると思われてきたけど、どうやら世界的に浸透してきた模様。
とはいえ、カミソリのあて方や前後のケアが気になるところ。そんな疑問に答えるべく、コラムニストのゾーイ・フォスター・ブレイクが、フェイシャリストの元で行ったダーマプレーニングの経験をSNSにアップしている。
スキンケアの効率もアップ
「普段、美容について執筆しているのだから、ダーマプレーニングは試していて当然と周りに思われてそうで。だから約100ドルのコースに挑戦してきたわ!」とゾーイ。
「まずは一枚刃のカミソリで産毛をオフ。その後はブライトニングのアイテムで肌トーンを均一にしてもらったの。産毛がないことでスキンケアの浸透をより確かなものにするから効果的よね」
「毛を取り除くときの刺激もないから、色素沈着で悩んでいる方にもおすすめしたいわ。スムーズな肌はメイクアップの持ちも高めてくれるからいいわね。私の場合、1回の施述で6週間この状態が保てたわ」
痛みに耐える必要もナシ!
産毛のシェービングの魅力を感じたゾーイは、美容通の友人に顔そりをすることによって肌の状態が悪くなることはないか聞いてたところ、次のような返事が返ってきたという。
「産毛を剃ったところで毛包や毛穴の数が増えることなんてないわ。ワックスやレーザー、そして糸による産毛の処理に比べて痛みもないから肌への刺激が少ないのもメリットよ」
Q.無精髭にならない?
ここまではダーマプレーニングとシェービングの、メリットを紹介。ここからは、専門家にインタビューを行ったうえで、疑問やデメリットについて解説していく。
心配なのは、シェービングをすることによってかえって口周りの毛が濃くならないか、ということ。オーストラリア・レーザ・クリニックの専門家、アリソン・ベッセルの答えは次の通りだ。
「産毛を剃ることで毛の成長を促進してしまうことはありませんし、毛深くなることもありません。ただの神話です」
「毛を剃ると先端が尖った状態になるので錯覚で濃く見えたりザラッとしたように感じます。でも、毛自体は太くなって生えてくるわけではありません。口髭を生やした状態のままでいるのと、天秤にかけてジャッジを」
Q.埋没毛になることはない?
「可能性はゼロではありません。シェービングのあと、何らかの刺激を受けて産毛が丸まって埋没毛になることもあります」
「特に私の場合は、埋没毛ができやすかったみたいで、それを取り除くのがルーティンになってしまいました」と、リファイナリー29のある美容エディターが、告白した。
Q.シェービングを行うときのコツは?
スタックト・スキンケアの創始者ケリー・ベンジャミンは、清潔で乾燥した肌にカミソリをあてるべきと推奨。
「肌の組織や、スキントーンの改善が期待できます。一方、長期的効果としては肌細胞の代謝を活性化させ、シワや毛穴を減らし、ニキビができるのを抑制するといわれています」
「もし肌悩みが産毛のみであれば、カミソリではなくヘアトリマーを使用してみてください。刃が直接肌にあたりにくいので、より安心です」
顔のシェービング初心者にはやっぱり電動シェーバーが使いやすい。
産毛そりだけではなく眉カットにも便利なアタッチメント付き。小回りの利く小型の刃は生え際の産毛にも使いやすい。
手軽で、敏感肌にも使える顔用カミソリ。必ず乳液やクリームを塗った肌に使って。
あんしんガードで守りながら顔そりできるフェイス用カミソリ。
Q.シェービングに適さない肌タイプはある?
「答えはイエス。ニキビに悩んでいる場合は、シェービングを控えた方が良いでしょう。特に、膿疱性の場合は避けてください」と、ケリー。
「シェービングやダーマプレーニングはスキンケアの浸透を高め、細胞の代謝を促すことができます。けれども、誤った肌状態でシェービングを行うと、ニキビを悪化させる可能性があります」
Q.プロに任せるメリットは?
通常、乾燥した肌で行うシェービング&ダーマプレーニング。セラピストや皮膚専門医は小さく無菌の刃を使用する。それは、長い間シャワールームに置いてあるような、危険な3枚刃のカミソリとはまったく異なるもの。プロは肌をピンと張り、刃を上に向かって優しく滑らせる。
もし自宅でのシェービングにこだわるのなら、小型の家庭用カミソリを買い、肌の平らな部分に注意深くあてよう。本格的に始める前にまずは優しく、肌の小さな部分で試してみるのがベター。
スキンケアで得られる質感とは異なった、なめらかな肌を体感してみて。
Translation & Text : Nathalie Lima KONISHI