「エル」が解説！ 米ファーストレディ、ジル・バイデンのファッションを大解剖

【PROFILE】

■生年月日
1951年6月3日

■星座
ふたご座

■身長
168㎝

■メモ
教育学の博士号をもち、高校や大学等で教鞭を執ってきたジル。オバマ政権時代はセカンドレディとして、さまざまな社会貢献事業に携わった。その美貌も注目を集め、20代のモデル時代に撮影したポートレート写真を投稿したTwitterも話題に。知性と美しさを武器に、ファーストレディとしてさまざまなファッションで楽しませてくれるはず。

2020年1月20日（水）に行われた大統領就任式では、アレクサンドラ・オニールが手掛ける米ブランド「マルカリアン」のカスタムコートを着用。スワロフスキーのパールとクリスタルが全体にちりばめられた晴れ舞台にふさわしいルックで、民主党のイメージカラーである青を全身に纏った。

ジルは派手なカラーや柄は好まず、控えめでエレガント、そして知的さを感じさせるスタイルが定番。現ファーストレディのメラニア・トランプはモード好きでハイヒール至上主義。時々攻めたスタイルにトライしつつも、常に抜かりのないスタイリッシュなファッションを貫いていたけれど、ジルはメラニア夫人に比べるとより親近感の湧くスタイルを好む傾向に。

2009年、演説を行ったときはブルーのストライプシャツに白のテーパードパンツを合わせ、足もとはフラットシューズという爽やかなスタイル。かちっとした印象を醸し出しつつも、アメリカの女性有権者がジルを見たときに親しみを持てるカジュアルさも兼ね備えている。

「オスカー・デ・ラ・レンタ」

大統領選でバイデン次期大統領が勝利宣言を行った晴れ舞台でジルがセレクトしたのは、「オスカー・デ・ラ・レンタ」の花柄ドレス。同ブランドは歴代ファーストレディの衣装を手掛けてきており、ブランド創設者のオスカー・デ・ラ・レンタは移民だということも特筆すべきだ。ファーストレディとなってからも、「オスカー・デ・ラ・レンタ」の服を着るジルの姿がたくさん見られることは間違いなし。

史上最悪と評されてしまった大統領候補討論会にて、ジルはサステナブルブランドの「ガブリエラ ハースト」のフリンジドレスをチョイス。実はこのドレス、2017年にも着用しており2度着回すほどのお気に入り！

こちらが2017年に着用したときの写真。よく見ると、履いている「ヴァレンティノ」のパンプスも同じ！　「ガブリエラ ハースト」のデザイナーであるガブリエラ・ハーストは最近「クロエ」の新クリエイティブ・ディレクターに就任したばかり。今後はジルが「クロエ」を着る日も近いかも⁉

柄アイテムはあまり着ないジルだけれど、唯一好んで着ているアイテムが花柄ドレス。フェミニンな小花柄ではなく、ドラマチックでカラーも鮮やかな柄がお好みのよう。この日は「ドルチェ&ガッバーナ」のドレスに「VOTE（投票しよう）」と書かれたマスクを合わせていた。

最終の大統領候補討論会では「ドルチェ&ガッバーナ」の花柄ドレスにドレスと同柄のマスクを合わせて登場。このときメラニア夫人はドレス、靴、マスクとオールブラックだったため、対照的なコーデ対決となった。

昨今ではファッションを通してメッセージを伝えるステートメントアイテムが多く打ち出されており、海外セレブやインフルエンサーが着用する姿がSNS上などで見られるが、ジルも愛用者の一人。

この日履いている「スチュアート ワイツマン」のロングブーツは前から見ると一見普通のブーツだけれど、実はサイドに「VOTE」の文字が。このブーツは別日でも履き回しているほどお気に入り。

2019年にフィラデルフィアにて行われたバイデン次期大統領の初となる大統領選の遊説では、ネオンイエローのドレスにブラックジャケットというスタイルで参加。実はこのジャケットの後ろには「LOVE」という文字がラインストーンで入っていた。

さらに投票率を少しでも上げるために、頻繁に「VOTE」と書かれたマスクを着用していたジル。その結果もあってか、今回の大統領選は過去100年で最も高い記録的な投票率を叩き出した。