世界の玉の輿ファイル　ロシア富豪を魅了するスーパー美女編

やり手のビジネスマンを射止めたヴィクシー・エンジェル

2012年にイギリスのプレミアチーム「レディングFC」オーナーとなって、大鉈を振るったロシア人実業家アントン・ジンガレヴィッチ。父親ボリスはロシア有数の富豪で、16歳からイギリスで教育を受けたアントンは、スマホのアプリ開発企業やスポーツ系の投資会社などを次々と起業し、父の手を借りずに自身のキャリアと財産を築いた優秀な若者だ。

しかし、美人には弱かった。2006年にスーパーモデル・オブ・ザ・ワールドの栄誉に輝いたベラルーシ人モデル、カーチャ（本名はエカテリーナ・デマンコヴァ）の写真を目にするや、ファッション業界に詳しい友人に紹介を依頼。二人ともSNSサービス「アドナクラースニキ」の利用者だったことから、SNSでメッセージのやりとりがスタートし、カーチャが本拠地としていたニューヨークで友達を交えて食事会をすることに。やがて二人きりで会うようになり、アントンが当時住んでいたマイアミでデートした夜にはカーチャはロシアに住む母親に「結婚すると思う」と電話をかけたとか。彼女の予想通り、翌年二人は結婚。結婚後、ヴィクシー・エンジェルとなったカーチャは出産もしたが、現在もモデルとして活躍中。

リッチリスト上位を射止めたモデル兼インフルエンサー
　　
2016年の『フォーブス』誌ロシア版によると、富豪一族TOP10の6位がサルキソフ家で、ニコライ・サルキソフ（右）は兄セルゲイが起業した保険会社の海外部門を統括している。そのニコライの妻がモデル＆インフルエンサーのイローナ・コテリュク。交際が発覚した当初、ニコライはユリア・リュビチャンスカヤと市民婚姻状態だったけれど、イローナは意に介さず。ニコライが提供するジェットセットなライフスタイルを甘受し、インスタグラムに華やかな写真を次々にアップ。当時、イローナとユリアが瓜二つなのも話題となった。

メディアに追いかけられるのにうんざりしたユリアが婚姻解消を申し出たため、ニコライは慰謝料と子供3人の養育費を支払うことを了解して、イローナと再々婚（ユリアとの結婚前に最初の妻がいた）！　2015年末にはモルディブの病院を貸し切って、無事に息子が誕生！　その後も娘が生まれ、現在は家族4人でラグジュアリーに世界中を飛び回っている様子をSNSで披露している。　　

「ACモナコ」オーナーと真剣交際中のスーパーモデル　　
　　
サッカーチーム「ACモナコ」オーナーであり、個人としてはニューヨークで最高額のアパートメントを所有していたり（名義は娘エカテリーナ）、ダヴィンチの絵画「救世主」をオークションに出したりと華やかな富豪逸話が多いドミトリー・リボロフレフ （左下）。その一方で元妻エレナとの7年に渡る離婚闘争やペーパーカンパニーを使った資産隠し疑惑、売却鉱山周囲の地盤沈下問題、パリの美術商の詐欺訴訟を巡る恐喝疑惑とスキャンダルの宝庫でもある。叩けば埃がでる身なのは明らかだけど、若くて美しい女性は彼の汚点は気にならない？　モデルのタチアナ・ディアギレフやアナ・バルシュコヴァと交際したドミトリーは、カンヌ映画祭のパーティーで出会った24歳年下のスーパーモデル兼女優ダリア・ストロコウスにぞっこんに。モナコにある豪華な邸宅で同棲スタートして以来、ダリアがモデルとして世界を飛び回る回数は激減。2017年にはドミトリーは友人でもあるモナコのアルベール2世に「婚約者です」とダリアを紹介したことも伝えられている。

ディカプリオでも落ちなかったツワモノ美女　
　　
不動産業界で名を成し、アマン・リゾートなどを所有する富豪ウラジミール・ドローニン（左）がメディアに登場し始めたのは、スーパーモデルのナオミ・キャンベルと交際し始めたから。20年連れ添った愛妻エカテリーナとの離婚後にナオミと再婚すると思われていたし、実際に婚約もしたけれど、交際5年で破局（彼が中国人モデルと浮気したのにナオミが激怒したのが原因とか!?）。美しいものに目がないたちなのか、その後も次々と各国の美人モデルと交際したウラジミールが真剣交際の相手に選んだのが、これまたスーパーモデルのクリスティーナ・ロマノヴァ。レオナルド・ディカプリオが必死で口説いたけれど、相手にしなかったというツワモノ美女だ。2015年からパーティーなどに二人で出席し始めたので、メディアは彼女を“ロシアン・プリンセス”と命名。クリスティーナが翌年ウラジミールとのあいだに娘ジャスミンを出産し、巨大なダイヤモンド指輪を左手薬指につけ始めたことで婚約の噂も浮上。結婚したかどうかは不明だけど、現在もウラジミールとクリスティーナは一緒に暮らしている。

ドラッグの運び屋から億万長者の妻に！
　　
まさにロシア版のシンデレラ物語と言えるのが、アレキサンダー・レベデフの妻で元モデルのレナ・ペルミノヴァ（本名はエレナ）。シベリアの貧しい家庭で生まれ育ったレナは14歳の時にスカウトされて、モデル活動をスタート。モスクワで出会ったドラッグ・ディーラーの恋人のために運び屋をやっていた彼女はある日、逮捕されてしまった。留置所に現れたのが当時、国会院議員に立候補していたアレキサンダーで、レナに証人保護を提供。彼の勧めでモスクワ大学に進学した彼女は、バツイチだったアレキサンダーと恋に落ち、交際スタート。正式に結婚はしていないものの互いを夫と妻と呼び、レナはビジネス界に進出した彼を“妻”として支えながら、子供３人を出産。友人のミロスラヴァ・デュマの勧めでインスタグラムを始めたら、あっというまにフォロワーが増大。SNSをプラットフォームとしたチャリティ活動などにも尽力するセレブとして、ロシア内外で注目されている。
　　
レナがモデルを務め、SNSでバズった花嫁姿はこちら！

スタルクデザインのプライベートヨットを2隻おねだりしたお嬢様
　　
セルビア（旧ユーゴスラビア）のベオグラードで裕福な建築家とアーティストの両親の元、何不自由なく育ったアレクサンドラは、15歳の時に周囲の勧めでモデル活動をスタート。ミラノやパリ、ロンドンで活動していた17歳の時にモデル仲間とアイドル歌手グループ「モデルズ」を結成。5年後に再びモデル活動を再開し、ヨーロッパを拠点としていたときに、南仏の友人宅で紹介されたのが5歳年上の実業家アンドレイ・メルニチェンコ（左）。『フォーブス』誌によると、アンドレイは世界で88番目の富豪！　二人は2年間の交際を経て、コートダジュールで挙式。花嫁のために特別にチャペルが建てられたほか、ホイットニー・ヒューストンやクリスティーナ・アギレラがパフォーマンスする華やかな挙式に、14億円かかったとの報道も！　アーティスティックな両親の影響かアレクサンドラも美しいものが大好きで、夫アンドレイにおねだりし、フィリップ・スタルクに世界最大のヨットをデザインさせた。ヨットは2隻あり、推定価格は写真上の「モーターヨットＡ」が約350億円で、下の「セーリングヨットＡ」が約500億円。年間の維持費だけで20億円との噂も。これに加えてモネの「睡蓮」シリーズ、ジャン=バティスト・ピガールやルチオ・フォンタナの絵画や彫刻もおねだり。両親に溺愛されたアレクサンドラは「ノー」という返事を受け入れないのかも⁉

2018年5月に放映されたロシアにリアリティ番組『Millionaire for Marriage 』で優勝し、バツ５の富豪コンスタンティン・シャービニン（左）の妻の座に収まる権利を手にしたのが29歳の大学生ユリア・スヴェシュニコヴァ。2000人のライバルを蹴落として優勝したユリアは「成功するために家族の反対を押し切ってモスクワに上京してきたときは、ポケットには一銭もなかった」とコメントしていて、非常に渭水が強い女性のよう。そんな彼女を最終的に選んだのはコンスタンティンの5人の子供たち（15歳〜35歳）というから家族も了承済み。石油業で財を成したコンスタンティンは「僕の資産ではなく、心を愛してくれた初めての女性」とユリアを絶賛していて、番組の最終回で挙式して、そのままドバイにハネムーン。夫妻は今後はモスクワとロサンゼルスで暮らすとか、ちなみにコンスタンティンの氏名は『フォーブス』誌のリッチ・リストなどに登場しておらず…。もしかしたらテレビ局のやらせかも⁉

text : Midori Yamagata photo : Getty Images

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