実は、チャールズ皇太子の家族も、仲介役を担った経緯がある。マウントバッテン公は、甥であるチャールズ皇太子と孫娘のアマンダ・ナッチバルとを結婚させたいと思っていたと、作家のキャロリー・エリクソンは『Lilibet:An Intimate Portrait of Elizabeth II(原題)』の中に書いている。
また、エリザベス女王(写真 左)とエリザベス皇太后(写真 右)も裏で糸を引いていた。女王たちは、親しい友人であり、女官でもあったレディ・ルース・ファーモイの孫娘とチャールズ皇太子を強引にくっつかせようとした。
そんな思惑は計画通りに実現。チャールズ皇太子は、後の1977年、レディ・ルース・ファーモイの孫娘レディ・サラ・スペンサーと交際したのだが、それがきっかけとなり、彼女の妹で、後に妻となるレディ・ダイアナ・スペンサーと出会うことになったのだ。ふたりは1980年に交際を開始し、翌年に夫婦となった。その後の物語は周知のとおりである。
photo : Getty Images translation : Rubicon Solutions, Inc.
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