年下男子×年上女性の官能的な恋! 最新作『シンプルな情熱』などイケメン俳優たちが演じた恋愛映画まとめ
ティモシー・シャラメからブラピまで、イケメンスター俳優が演じる年上女性との年の差恋愛にトキめく!
世界的なバレエダンサーで俳優としても人気のセルゲイ・ポルーニンが年上女性との愛に溺れる『シンプルな情熱』が7月2日から公開。今も昔も、イケメン俳優にとって、年上女性との恋を演じるのはスターへの登竜門だった。ティモシー・シャラメからブラッド・ピットまで大人の女性に恋する俳優たちの母性本能をくすぐる魅力を堪能できる作品をご紹介。
大学講師と謎めいた青年の愛『シンプルな情熱』(2020 )
フランスを代表する小説家アニー・エルノーが、自身の年下男性との恋愛を赤裸々に綴った衝撃作を映画化。パリの大学で文学を教えるエレーヌ(レティシア・ドッシュ)は、ロシア大使館に勤めるミステリアスな年下男アレクサンドル(セルゲイ・ポルーニン)と出会った途端、燃えるような恋に身を焦がすように。自宅やホテルで逢瀬を重ねるふたりの愛の行方は…。
7月2日より、Bunkamuraル・シネマほか全国公開。
衝撃を呼んだ原作小説とは?
「去年の九月以降わたしはある男性を待つこと以外、何ひとつしなくなった」。そんな言葉が印象的な『シンプルな情熱』。著者はノーベル文学賞候補にもなった作家のアニー・エルノー。1992年にフランスで発売されると瞬く間にベストセラーになり、マルグリット・デュラスの『愛人(ラマン)』と並ぶ売れ行きに。
セルゲイ・ポルーニン
妻子のあるセクシーな外交官、アレキサンドルを演じたセルゲイ・ポルーニン。映画の中で登場する情熱的なベッドシーンは、「アルコールの力を借りた」そう。19歳で英国ロイヤル・バレエ団の史上最年少プリンシパルに選ばれた2年後、人気絶頂の真っただ中に退団を発表。現在は全身にタトゥーをまとう異端のダンサーとして、また俳優として活躍している。彼の人生を描いたドキュメンタリー『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』(2016)も話題に(写真)。
教師に憧れる高校生をティモシーが好演!『マイ・ビューティフル・デイズ』(2016)
高校生のビリー(ティモシー・シャラメ)は、美しい英語教師のミス・スティーブンス(リリー・レープ)に憧れを抱く。でも、シャイな彼は、先生を遠くから見つめているだけ。そんなある日、同級生から先生が主催する演劇大会に誘われて、忘れられない週末を過ごす。
ティモシー・シャラメ
19歳で主演した『マイ・ビューティフル・デイズ』で、行動障害を持つビリーの繊細でロマンティックな初恋物語をみずみずしく演じたティモシー。『ストーリー・オブ・マイ・ライフ わたしの若草物語』などの作品で、ハリウッドのプリンスとして快進撃を続けている。そんな彼がブレイクしたのは、年上男性に恋する青年を演じた『君の名前で僕を呼んで』。今年はウェス・アンダーソンの新作や、SF大作『DUNE/デューン 砂の惑星』が公開。
伝説の女優に秘められた恋『マリリン 7日間の恋』(2012)
“20世紀のセックスシンボル”と呼ばれたマリリン・モンローの秘めたる恋を描いたラブストーリー。撮影のため、ロンドンを訪れたマリリン(ミシェル・ウイリアムズ)は、役作りへの不安や周囲との対立に苦しんでいた。そんなとき第3監督のコリン・クラーク(エディ・レッドメイン)が彼女に適切なアドバイスを送る。やがて、ふたりの間には愛情が芽生えて……。ケネス・プラナーやエマ・ワトソンなど、豪華なキャストもみどころ。
エディ・レッドメイン
『マリリン 7日間の恋』では、演技に葛藤するヒロインを影で支える青年を好演したエディ。名門ケンブリッジ大学出身のお坊ちゃまで、『レ・ミゼラブル』のマリウス役で脚光を浴びた。『博士と彼女のセオリー』ではオスカーを受賞し、『ファンタスティック・ビースト』シリーズでも主演を務める。
サーカスの舞台裏のロマンス『恋人たちのパレード』(2011)
大学で獣医学を学ぶジェイコブ(ロバート・パティンソン)は、両親を事故で失い、ひょんなことからサーカス団の動物の世話係になる。やがて、エキセントリックな団長(クリストフ・ヴァルツ)の妻で、一座の花形のマリーナ(リース・ウイザースプーン)と親しくなるが……。華やかなサーカスの舞台裏で繰り広げられる禁断のラブストーリー。
ロバート・パティンソン
『恋人たちのパレード』で、孤独な主人公の情熱的な恋を繊細に演じたパティンソン。ベストセラー小説の映画化『トワイライト』シリーズで熱狂的なファンを獲得した後、D・クローネンバークなどアート系監督の下で演技を磨き続ける。去年はクリストファー・ノーラン監督の『TENET テネット』に出演し、次は『ザ・バットマン』で主役を演じる。
コレットの名作を映画化『わたしの可愛い人シェリ』(2009)
20世紀初頭、華やかなベルエポックのパリ。“ココット”と呼ばれる高級娼婦が美貌と富を競っていた時代に、引退した元高級娼婦レア(ミシェル・ファイファー)は19歳の青年シェリ(ルパート・フレンド)を友人に託される。恋のゲームは百戦錬磨のレアにとって、シェリはわがままな子供のような存在だったが…。フランスの作家コレットの小説『シェリ』を華麗な映像で映画化。
ルパート・フレンド
母親のようなレアに惹かれるシェリを演じた、英国俳優のルパート・フレンド。ロンドンの大学で演劇を学び、04年、ジョニー・デップ主演の『リバティーン』で映画デビュー。『プライドと偏見』で共演したキーラ・ナイトレイとは5年にわたり交際したが2010年に破局した。
50代女性に恋するキアヌが眩しい!『恋愛適齢期』(2003)
50代になったエリカ(ダイアン・キートン)は成功した劇作家だが、離婚後、恋愛とは縁がない。そんな彼女の前に、20代の女性としか交際しない年上男(ジャック・ニコルソン)と、若く誠実な青年医師(キアヌ・リーブス)が現れた。果たしてエリカが選ぶのはどっち!? 監督は恋愛を描いたら天下一品のナンシー・マイヤーズ(『ホリディ』)。
キアヌ・リーブス
エリカに出会った途端、一目ぼれする医師を爽やかに演じるキアヌ。『マイ・プライベート・アイダホ』に友人のリバー・フェニックスと出演して注目を浴び、『恋愛適齢期』と同じ年に公開された『マトリックス』が大ヒット。現在は『ジョン・ウィック』シリーズでアクション俳優としても活躍中。
戦争下の先が見えない愛『かげろう』(2003)
第二次大戦下のフランス。パリにドイツ軍が侵攻し、夫を亡くした教師のオディール(エマニュエル・ベアール)は、子供たちを連れて南仏に行き、17歳の少年イヴァン(ギャスパー・ウリエル)と出会う。イヴァンが字を読めないことを知った彼女は、彼に字を教えながら、次第に惹かれていく自分に気付く。
ギャルパー・ウリエル
『かげろう』で、孤独な魂を持つ野性的な青年を演じたギャスパー。映画がパリで公開されたときは、陰のある甘い美貌にパリジェンヌが熱狂した。現在もフランス映画界きっての美形演技派俳優であり、そのカリスマ的なムードはクリエイターも魅了し、グザヴィエ・ドランは『たかが世界の終わり』(2016)の主役に抜擢している。
年下フランス男との禁断の愛『運命の女』(2002)
NY郊外で会社を経営する夫(リチャード・ギア)と幸せな生活をしていたコニー(ダイアン・レイン)は、ある日、フランス人の青年ポール(オリヴィエ・マルティネス)と出会い、一線を超えてしまう。夫には秘密の危険なロマンスの行方は…。監督は『危険な情事』のエイドリアン・ライン。ダイアン・レインはこの作品で女優として見事なカムバックを果たした。
オリヴィエ・マルティネス
『運命の女』ではセクシーでハンサムなフランス男を演じ、一躍スターになったオリヴィエ。ボクサーをめざした後、コンセルバトワールで演技を学び、俳優の道へ。私生活も華やかで、カイリー・ミノーグと交際後、ハル・ベリーと結婚(その後、離婚)した。
ピアノ教師の狂気の愛『ピアニスト』(2001)
ウィーン国立音楽院のピアノ教授で、母と2人暮らしをしている40歳のエリカ(イザベル・ユペール)。ある演奏会で青年ワルター(ブノワ・マジメル)と出会い、彼のピアノの才能に特別な感情を抱く。そんなエリカに夢中になったワルターは彼女の生徒となり、トイレにいたエリカに強引にキスを迫る。だがその瞬間、エリカが隠していた秘密が目覚める。
ブノワ・マジメル
『ピアニスト』で、年上のピアノ教師に惹かれるワルターを熱演し、カンヌ国際映画祭で主演男優賞を受賞したブノワ・マジメル。当時、同棲していたジュリエット・ビノシュの家で、ワルター役を探していた監督と出会い、抜擢されたのだとか。子役から俳優として活躍し、'96年の『夜の子供たち』でセザール賞有望若手男優賞にノミネートされた実力派だ。
可愛い年下男ジョニデに胸キュン!『アリゾナ・ドリーム』(1993)
NYの漁業局で働くアクセル(ジョニー・デップ)は、映画マニアの友人(ビンセント・ギャロ)に誘われてアリゾナへ行く。その後、車のセールスを手伝うことになった彼は、夫を射殺した過去を持つ年上のエレイン(フェイ・ダナウェイ)に一目惚れ。「空を飛びたい」という彼女の夢を叶えるため、飛行機作りに励む。