ジェンダーニュートラルな方法で子どもを育てる! 性別やステレオタイプにとらわれない子育てを目指すセレブママ&パパたち
これまでの“女の子”や“男の子”という価値観にしばられず、子どもの意志を尊重した新しい育児が話題を集めている。
女の子は女の子らしく、男の子は男の子らしく……そんなステレオタイプな概念にとらわれず、ジェンダーニュートラルな子育てに励むセレブママ&パパたちが急増中。子どもが自分のジェンダーアイデンティティを自由に選択できるよう、「やりたいことをやってほしい」「着たいものを着てほしい」という環境づくりがますます重要に。子育てのインスピレーションを与えてくれるセレブたちをご紹介。
エミリー・ラタコウスキー
2021年3月8日に待望の第一子が誕生したエミリー・ラタコウスキー&セバスチャン・ベア・マクラード。出産前、エミリーは生まれてくる赤ちゃんのジェンダーについて「その子が18歳になって自分で私たちに教えてくれるまでわからない」「性別は持って生まれてくる生殖器に基づくものよりも、はるかに複雑なものである可能性がある」と語り、赤ちゃんの性別には触れずシルベスター・アポロと名付けたことだけを明かしていた。その後インスタグラムにて「美しい男の子」とコメント、生物学的な性別を明らかにした。ジェンダーにとらわれない子育てで、シルベスターがこれからどのように成長していくか楽しみ!
アンジェリーナ・ジョリー
「子どもがジェンダーアイデンティティを探求することを喜んでサポートしたい」と度々発言しているアンジェリーナ・ジョリー。ブラッド・ピットとの間に生まれた初めての実子であるシャイロは、幼い頃から「男の子になりたい」と両親に宣言。髪を短くしたり、レッドカーペットでスーツを着たりと、アンジェリーナはシャイロの選択をすべて尊重してきたそう。2021年にアンジェリーナとショッピングを楽しむ様子をパパラッチされたシャイロは、以前よりもぐっと背が伸びて大人びた様子が「美しすぎる!」と話題に。美男美女セレブのDNAを受け継ぐシャイロ、今後の活躍に要注目。
マドンナ
2008年、マラウイ共和国で生まれたダヴィッドを養子として引き取ったマドンナ。これまで度々レッドカーペットなどで一緒に登場していたけれど、2021年5月に自身のインスタグラムでダヴィッドの最新映像を公開。動画のなかでダヴィッドは「Mae Couture」のシルクドレスをまとって優雅なウォーキングを披露。最後に「なんとなくこういう服装が好き。とても解放的なんだ」とコメント、ドレスが好きだと語っている。マドンナはそんな息子の姿に「自信がすべて」「ダヴィッドは他の子どもたちよりも私のDNAを濃く受け継いでいる。これからどうなるのか見守りたい」と語っている。
ウィル&ジェイダ・ピンケット・スミス
ウィル&ジェイダ・ピンケット・スミス夫妻は、“自分のジェンダーアイデンティティをどのように表現するか”ということにフォーカスした子育てを実践。これを体現するように、息子のジェイデンはファッションにおけるステレオタイプな価値観を打ち破り、ドレスやスカートをおしゃれに着こなしている。「僕は何かするたびに世界からバッシングを受けるけど、まったく気にしない」というジェイデン、そのマインドはまさに両親譲り! 「ジェイデンは100%恐れを知らないし、何でもする。ジェイダと僕は子どもたちがありのままの自分を見つけることがとても大切だと思っているし、自分ではない何かになっても決して幸せにはなれない」とウィルも誇らしげ。
シャーリーズ・セロン
ふたりの子どもを養子として迎えているシャーリーズ・セロン。2019年4月に長女ジャクソンがトランスジェンダーだと明かしたけれど、生まれたときの生物学的な性別からジャクソンを今でも男の子として扱い「彼」と呼ぶ人が多いことに心を痛めているそう。「間違った代名詞を使われることで彼女も苦しんでいる。私は子どもを苦しめる母親になりたくない」。もうひとりの娘オーガストについては「彼女たちが『結婚するの』と言ったときは必ず『男の子と?女の子と?』って聞いて話し合う。子どもたちにはこれを普通の質問だと思ってほしい」「オーガストは5回結婚して、そのうち3回は男の子、2回は女の子とだって言っている。彼女のそういう自由な考え方が好きよ」と語っている。
ゾーイ・サルダナ&マルコ・ペレゴ
3人の男の子の母親であるゾーイ・サルダナは、子どもたちがドレスを着たがったり、マニキュアを塗りたがったりしたときに自由にさせているそう。「子どもたちには本人たちの豊かな想像力と、旺盛な好奇心に従ってほしい」とのこと。さらに夫のマルコ・ペレゴとは、性別にとらわれない役割分担でジェンダーニュートラルな家庭環境を作るよう意識しているとか。「夫は積極的に家事を行ってくれるし、私はテレビを組み立てたり、壊れたものを直したりする。我が家はとてもジェンダーニュートラルな家庭で、そのような環境で子どもたちを育てることは何より重要だと思う」と、家庭内でのポリシーを明かした。
ドウェイン・ウェイド&カブリエル・ユニオン
元NBA選手のドウェイン・ウェイドは、ジェンダーニュートラルな子育てに関して「妻であるガブリエル・ユニオンが導いてくれた」と感謝の気持ちを述べている。きっかけとなったのは、2020年に当時12歳だった息子ザイオンがトランスジェンダーであることを告白、これからはザヤという名前になり、代名詞はsheを使ってほしいと宣言したこと。「ゲイやトランスジェンダーの人たちと関わりを持ったことがあまりなかった」というドウェインは、娘の勇気ある行動をきっかけにこれまでの自分の言動や考えを改めたそう。「家族への愛は何にも変わらない。今自分がやるべきことは、自分自身を教育し、親として成長すること」。
シンシア・ニクソン
ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」のミランダ役で知られるシンシア・ニクソン。自身もゲイであることをカミングアウトしているけれど、2018年に息子サミュエルがトランスジェンダーであることを公表。トランスジェンダーの子どもを持つ心境について、最初はやはり戸惑いと葛藤があったと告白。「自分の子どもがトランスジェンダーかもしれないと気が付く前、この問題と格闘している親たちの記事をたくさん読んだ」とシンシア。「LGBTQ+の権利は変わった。でも30年か40年前、ゲイの人たちが『それは今だけのもの』『大人になれば脱する』と言われていた頃を思えば、それは今も同じ」。LGBTQ+の子どもたちに対して、“思春期の一時的なもの”だと決めつける見方があると指摘した。
ピンク
ウィロー・セージ&ジェームソン・ムーンのふたりの子どもを育てるピンクは、自分たちを「レッテルのない家族」と表現している。以前ウィローが「大人になったらアフリカの女性と結婚する」と言った際、ピンクは「いいわね、アフリカ料理の作り方を教えてくれる?」と返事をしたそう。女の子は車のおもちゃで遊んではいけない、男の子は人前で泣いてはいけない……古い価値観が反映されたさまざまなレッテルを取り外していくことで、「ジェンダー関係なく、私たちは何だってできる」というメッセージを示している。
ジェイミー・キング
二児の母である女優ジェイミー・キングは、自身が子どもの頃に“男性らしい名前をもっていること”を理由にいじめられた経験を踏まえて、ジェンダーニュートラルな子育てを目指すことに。2020年には子ども服ブランドとコラボしてジェンダーニュートラルなアパレルラインをローンチ。「私の息子はピンクが大好き。ピンクの服やキラキラの服を着ているときの彼はジェンダーに縛られていない感じがする」。
マハンドラ・デルフィノ&デヴィッド・ウォルトン
マハンドラ・デルフィノ&デヴィッド・ウォルトン夫妻は、幼い子どもたちが社会に存在する過剰なジェンダー規範に触れてしまうことがないよう心がけている。2012年に生まれた娘セシリアには所謂“プリンセス”の童話や作品を避けるように、また2013年に生まれた息子ルイにはトラックのおもちゃを与えると同時にバレエのレッスンにも通わせているそう。夫妻はセシリアに対して「女の子はこうあるべき」というステレオタイプな価値観にとらわれない子ども時代を過ごしてほしい、そしてルイに対しては「豊かな心をもって育ってほしい」と願っている。
グウェン・ステファニー
長男のキングストンが誕生日パーティでチュチュを着た姿を披露したり、ネイルを楽しんだりすることについてインタビューを受けたグウェン・ステファニー。これに対して「子どもたちは私のそばにいることに慣れているし、私はいつもヘアセットやメイク、ネイルをしている。子どもたちにとっては“普通のこと”だから、好きにさせている」とバッサリ。さらに「自由に自分を表現し、自分らしく生きることを認めている」「私が言いたいのは、ユニークで独創的であることが私を幸せにするということで、それは子どもたちにも伝わっていると思う」とのこと。
キャンディス・スワンポール
元婚約者ハーマン・リコリの間にふたりの子どもが誕生したモデルのキャンディス・スワンポール。2016年に生まれた長男の名前はアナカンだけど、2018年に生まれた次男の名前はアリエル。ディズニーのプリンセスと同じ名前だったことから「どうして男の子に女の子の名前を付けているの?」と批判を受けた。しかし「この名前を選んだことに何の問題もない」とヘイターたちを一蹴。キャンディス曰く、アリエルという名前はヘブライ語では伝統的な名前であり、“神のライオン”という意味が込められているそう。ジェンダーにとらわれない名前を付けるのがこれから主流になっていきそう!
パロマ・フェイス
イギリス・ロンドン出身のシンガーソングライター、パロマ・フェイスもジェンダーニュートラルな子育てを実践するセレブのひとり。2016年に第一子が誕生した際、パロマは赤ちゃんの生物学的な性別を公表しようとしなかった。2020年に子どもの代名詞として「she」を使ったことで明らかになったけれど、「赤ちゃんの性別を明らかにする必要性を感じていない」「とにかく赤ちゃんが健康であればそんなことはどうでもいい」とのこと。また「ステレオタイプな男の子の服、女の子の服を着せるつもりはない」と続け、「外部からの影響を受けずに彼らがなりたい人になることを望んでいる」と自身の子育てルールについて説明した。
シェール
大物歌手シェールと元夫ソニー・ボノの間に生まれたチャズ・ボノ。誕生したときの生物学的な性別は女性、元々はチャスティティーという名前だったけれど、2010年、40歳のときに法的に名前と性別を変更。LGBTQ+コミュニティを積極的にサポートしていたシェールでさえも、娘として生まれた子どもが息子になることに葛藤を感じたと告白。それでもチャズの行動がふたりの間の距離をさらに縮めてくれたとコメント、「喪失感が生まれると思っていたけれどそんなことは少しもなかった。私たちは何も変わっていない」と語っている。
アデル
アデルは2021年10月に誕生した息子アンジェロの育て方について、“自分自身をとにかく自由に表現すること”を大切にしている様子。アンジェロをディズニーランドに連れて行ったときには、アンジェロのお気に入りである『アナと雪の女王』のアナのコスチュームを着せたとか。アデル曰く「アンジェロが成長し、自分の好きなものを知るようになることを心待ちにしている。親友が誰になるのか、彼女や彼氏が誰になるのか、どんな映画が好きなのかを知るのが待ち遠しい」とのこと。さらに「私の子どもが何をしたいか、何になりたいか、何があっても私はいつもアンジェロをサポートする」と力強くコメントしている。
ジェニファー・ロペス
LGBTQ+コミュニティにおいて、しばしば問題として提起されるのが“自分が認識する代名詞で呼んでもらえない”ということ。そんななか、ジェニファー・ロペスがインスタグラムに投稿した内容が話題に! ジェニファーは姉レスリーの子どもでノンバイナリー(男性、女性という枠にとらわれない第三の性)であることを自認しているブレンダンが、学校を代表してGlobal Young Leaders Conferenceに参加したことを褒めたたえる投稿をアップ。ジェニファーはブレンダンを表現する代名詞として「they」を使用、LGBTQ+コミュニティから「サポートしてくれてありがとう!」と感謝のコメントが殺到した。
ブライス・ダラス・ハワード
女の子はピンクの服、男の子はブルーの服を着なきゃいけないなんて誰が決めた? 女優ブライス・ダラス・ハワードの子育ては、“子どもが着たいと思った服を着てほしい”というポリシーに基づいている。ブライスは娘のベアトリスについて「長い間髪がなかなか生えてこなかったから、ジェンダーに関しては少し不明瞭だった。でもそれはそれでいいし、まったく問題ではなかった。私は彼女自身が好きな方向へ導いてくれるのを待ちたかったから」とのこと。これをきっかけに、ベアトリスには本人が好む服を着させるようにしているそう。
Z世代の注目LGBTQ+カップルたち! レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーetc.知っておくべき19組
レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クィアなど、LGBTQ+の注目カップルをピックアップ。インスタグラムフォロワー数1000万人以上を抱えるジョジョ・シワをはじめ、Z世代から圧倒的な支持を集めるTikToker、インフルエンサーなど、今こそ知っておくべき19組をご紹介!
あの有名女優もバイセクシュアルをカミングアウト! LGBTQ+を支援している注目女性セレブたち19人
LGBTQ+の“B”、つまりバイセクシュアルを公表している女性セレブたちをピックアップ。バイセクシュアルとは「2つ以上の性に関して魅力を感じる」こと。異性・同性との恋のウワサが絶えない有名女優から、母親に公開カミングアウトをした人気シンガーまで、気になる19人をご紹介!