“沈黙出産”って？　セレブのお騒がせ出産エピソード１０

サイエントロジー式“沈黙出産”

27歳のときに出会った少女時代からの憧れの大スター、トム・クルーズと2005年10月に婚約、直後に妊娠が判明したケイティ・ホームズ。出産ではトムが信奉する「サイエントロジー」の教えに従って、“サイレントバース（沈黙出産）”を実践した。同宗教では分娩中に母親が唸ったり、大声を上げるとベビーのトラウマになるとしており、さらに鎮痛剤の使用なども禁止。ケイティが声を上げないようにするために、トムが“大人用おしゃぶり”を与えた、というニュースも世間に衝撃が走った。

2人はこの出産で一人娘スリを授かったが、2012年に離婚。サイエントロジー式の教育をスリに強要するトムにケイティが愛想をつかした、というのが理由の様子だ。

自然分娩では超稀な被膜児を出産

ジェシカ・アルバは2人目の出産のときに、8～10万人に1人の確率とも言われる、非常に珍しい被膜児分娩（ベビーが卵膜に包まれたままの状態で生まれてくること）を経験している。

ジェシカはこのときの経験について、まるで「トリップしたみたいだった」と表現。立ち会った医師も実際に見たのは初めてだったようで、看護婦の腕を掴んで「これを見てくれ！」と驚いていたという。ジェシカはこの感動的な体験を名付けに反映。“Safe Haven（安全でいられる場所）”に入ったまま生まれてきた子、として「ヘイヴン」と命名した。

自分の手で子どもを引き出す

お騒がせ一家の長女で、現在は3人の子どもの母であるコートニー・カーダシアンは2009年12月に第1子メイソンを出産。その一部始終は「カーダシアン家のお騒がせセレブライフ」シーズン4最終話でお茶の間に放映された。

その中でコートニーは、赤ちゃんの頭が出てきたところで医師の介助を受けながら赤ちゃんを掴み、自分の体から引き出すという珍しい分娩方法を披露。カメラは出産に立ち会ったキムや母クリスの驚き顔もしっかり捉えている。コートニーはこの経験について「本当に言葉で言い表せない、人生観が変わるものだったわ」と語っている。

自分の手で子どもを引き出す２

女優や番組司会として活躍するビジー・フィリップスも出産のときに自分で子どもを引き出している。

2010年のオンラインマガジン「Babble」のインタビューで、ビジーは娘バーディの誕生エピソードを明らかにしているが、赤ちゃんの頭と肩が出てきたところで立ち会いの医師がビジーに「自分で子どもを引き出してみない？さあ、手を貸して」と提案。予期せず自分で子どもを引っ張り出すことに。無我夢中でこの事態に対処したビジーは、助産師がそのときの写真を撮ってくれていたことも後になって知ったそう。

自身のヒットソングをかけながらノリノリ!?

2011年に、ニック・キャノンとの間に双子のモンロー＆モロッカンを出産したマライアだが、稀代のディーバらしく、出産に立ち会ったニックにマライアが要求したのは、子どもたちの誕生の瞬間に彼女の曲「ファンタジー」を流すことだった！　しかも、マライアからの指定は1995年10月にマディソン・スクエア・ガーデンで行われたライブバージョン。2人のベビーは観客の拍手喝采に包まれながら生まれてきたそう。さすがマライア！

グラノーラを食べている息子の目の前で出産

「ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則」で知られる女優のメイム・ビアリクは1人目マイルズの病院での出産に不満を覚え、2人目の息子フレデリックは自宅で出産することを決意。兄になるマイルズにもぜひ弟が生まれてくる様子を見せたい、と自宅のリビングルームで分娩を行ったという。ユダヤ系女性向けの生活情報発信サイト「Kveller」で自身の出産準備から産後までの詳細を明らかにした記事で、メイムは以下のように綴っている。

「マイルズはその時までにリビングルームにある自分のハイチェアに座って、落ち着いた様子でグラノーラを食べていました。夫は彼の横に立った姿勢で、2人は静かに、そして熱心に、私が分娩に快適な姿勢を取れるように助けてもらっているのを眺めていました（産道はマイルズの方には向けていませんでしたよ。悪しからず）」

出生体重約4.5キログラムのビッグベビーを自然分娩

ヴィクシーモデルのミランダ・カーは2011年にオーランド・ブルームとの間に第1子フリンを出産しているが、27時間に及ぶ薬を使わない自然分娩は死にそうになるくらい大変だったと回想しており、一時は自分の意識が体から離れていく「幽体離脱」のような感覚すら覚えたという。それもそのはず、華奢なミランダの体から出てきたのは、なんと9ポンド12オンス（約4.5キログラム）の赤ちゃん！　WHOが発表している男児の出生体重の平均はだいたい3.3キログラムと言われているから、フリンはかなりのビックベビーだったと分かる。

ミランダはその後、新しいパートナーのイヴァン・シュピーゲルとの間に2018年にハート、2019年にマイルスを授かっており、現在は3人の母だ。

警備員に泣きついて硬膜外麻酔を懇願

ブライアン・オースティン・グリーンとの間に3人の子どもがいるミーガン・フォックスは初めての子どもノアを出産したとき、全く自分の予定通りに進まなかったことを『トゥナイト・ショー』で明らかにしている。

「自分はタフで、きっと看護婦たちはそんな私を見て、『彼女は王女戦士だわ。彼女には硬膜外麻酔は不要ね。彼女は素晴らしい。大ファンになった』って言ってくれるだろう、って思ってた。でも、車から降りる頃には、私は早く硬膜外麻酔をして！って誰かれ構わず泣きついてた。私は警備員に硬膜外麻酔を懇願してたのよ」

自分の胎盤が冷凍庫に！？

「サタデー・ナイト・ライブ」や『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』で知られる女優でコメディアンのマーヤ・ルドルフは、映画監督のポール・トーマス・アンダーソンとの間に4人の子どもがいるが、2人目のルシールの誕生の時にはひと騒動あったという。

予定より早く陣痛が来てしまい、緊急自宅出産となってしまったマーヤ。出産自体は滞りなく進行して、「怖かったけど、ある意味素晴らしい経験だった」とチェルシー・ハンドラーのトーク番組に出演した際に回想しているが、本当にびっくりしたのはそれから数週間後だったという。

「（出産時に）胎盤をどっかに置いておかないと、ってなってたみたいで。私は当時知らなかったのだけど、誰かがそれを冷凍庫に入れたのね」「数週間後に冷凍庫を開けたときに、『この変なお肉は何かしら？』ってなったの」