王道のクラシックスタイルから、親しみのあるトムボーイルックまで、各国の王室の子どもたちがカメラの前でみせるキッズファッションをスタイル別に分類。ロイヤルママンのセンスが光る！
1. レトロクラシック
イギリス：ジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子
3人の子どもたちが公の場に姿を表すときには必ずと行って良いほど、昔ながらのクラシックな子供服を着せているキャサリン妃。これは、王室伝記作家でコメンテーターのイングリッド・スワード氏が英紙テレグラフで語ったところによると「いつになっても古びないイギリスの上流階級の子どもたちのクラシックスタイル」なのだとか。ジョージ王子はロイヤルブルーのパイピングがノーブルな白シャツにショートパンツ（お兄さんになってきた最近はロングパンツも）、足元はソックスに磨かれた革靴、シャーロット王女は夏ならスモック刺しゅうの花柄ワンピースにメリー・ジェーン。冬はかっちりとしたウールのコートが定番だ。家族でカラートーンを揃えて、統一感を出すのもお手の物。写真は2018年７月のルイ王子の洗礼式。
2015年7月5日、シャーロット王女の洗礼式に参加したジョージ王子。赤糸のスモック刺しゅうのブラウスに赤いショートパンツで、まるで絵本の中からでてきたようなルック！
2017年7月、ポーランド＆ドイツ外遊の際のシャーロット王女。
昨年末のクリスマス礼拝に参加したシャーロット王女。母キャサリン妃と一緒に、深いグリーンの完璧なカラーコーディネイトを披露。
王室に受け継がれるメモリアルピースも。昨年6月に行われた「トゥルーピング・ザ・カラー」でバルコニーデビューを果たしたルイ王子は、ヘンリー王子の“お下がり”服で臨んだ。
スウェーデン：エステル王女、オスカル王子
スウェーデン王室ヴィクトリア王太子の2人の子ども、エステル王女とオスカル王子もレトロクラシックなスタイルが多い。先月発表された一家の最新ポートレート撮影にはエステル王女は、ハーパー・ベッカムも着用していた「ボンポワン」の長袖ワンピースに、白タイツ＋メリー・ジェーン、オスカル王子はシャツにスラックス、レザーのレースアップシューズで臨んだ。
2017年に行われたヴィクトリア王太子の40歳の記念式典でエステル王女がみせた、スモック刺しゅうのワンピーススタイルも愛らしさ満点！
2. コンサバティブ＆モダン
スペイン：レオノール王女、ソフィア王女
スペイン王室の美人姉妹レオノール王女とソフィア王女のスタイルを言葉で言い表すなら、「コンサバティブ＆モダン」。テーラーリング技術が用いられたひと目で仕立ての良さが分かるシンプルなワンピースやコートなどは、素材使いや仕上げ、ディテール使いがモダンなタッチをプラス。姉妹で作るカラーブロッキングのスタイルが母レティシア妃同様華やかな美貌を誇るプリンセスたちにお似合いだ。スペイン王室が発表した最新ポートレート（写真）ではそれぞれベージュピンクとライトブルーのフレッシュなワンピース姿を披露した。
今年2月3日、スペインの下院議会の開会式典に出席。パールのボタンがついたおそろいの黒地のウールコートで臨んだが、レオノール王女は上まできちんとボタンを留めて、ソフィア王女はラフに開けて、と個性が見える。
2019年10月17日、「アストゥリアス王太子賞」のためにスペイン北部の街オビエドの大聖堂に到着。レオノール王女はオレンジ色をミックスしたヘリンボーン柄が印象的なノーカラーコートを羽織って。ソフィア王女はくるみボタンやネックラインのカッティングがポイントのオレンジの単色ワンピース姿。
翌日に行われた「アストゥリアス王太子賞」授賞者との会合では、少しくすんだ落ち着いた色合いのピンクとブルーのワンピースをそれぞれ着用。シンプルなデザインながら、胸元の切り替えや、裾のパネル使いなどさりげないカッティングの美しさが映える。
ベルギー：エリザベート王女、ガブリエル王子、エマニュエル王子、エレオノール王女
ベルギー王室もコンサバティブ＆モダンなルックを好むが、こちらはフローラルプリントや鮮やかな色彩、フリルなど華やかな要素をちりばめている。写真は昨年のベルギーのナショナルデー。
3. クールキッズ
モナコ：ジャック公世子、ガブリエラ公女
世界中の富豪が集う高級リゾート地というモナコのイメージそのままに、モナコ公室のロイヤルキッズたちはデザイナーズブランドをさらりと纏って、大人顔負けのキッズファッションを披露。アルベール2世大公とシャルレーヌ妃の双子、ジャック公世子とガブリエラ王女は昨年2月にモナコに複合施設のオープニングに出席。２人とも黒のレザージャケットにサングラスでクールなレッドカーペットスタイルを見せた。ガブリエラ王女のジャケットは2018年春夏の「ベビー ディオール」、サングラスは「レイバン」！
ジャック公世子は昨年1月にモナコの聖デヴォート教会で行われたセレモニーには「グッチ」のコートで参列。
モナコ：アレクサンドル & インディア・カシラギ
同じくサングラスをかけたクールなリゾートルックで、ラグジュアリーなライフスタイルを体現するモナコ公室カロリーヌ公女の長男アンドレア・カシラギの子どもたち。2017年のF1世界選手権「モナコグランプリ」にて。
4. トムボーイ
イギリス：アン王女の孫たち
いとこ同士のサバンナ & アイラ・フィリップス姉妹とミア & レナ・ティンダル姉妹はエリザベス女王の娘アン王女の孫。王室メンバーが参加する馬術の競技大会や、家族のイベントなどで公に姿を見せるときには、ジェンダーニュートラルで活動的な、オーバーオールやデニム、ショートパンツ、Tシャツなどのカジュアルなトムボーイファッションが多い。元気いっぱいに草の上を駆け回る様子がロイヤルファンを和ませてる。写真は昨年8月の総合馬術のイベント「フェスティバル・オブ・ブリティッシュ・イベンティング」。サバンナ & アイラ・フィリップスと母オータム。
一昨年誕生したレナ・ティンダル（中央）の姿も。
2018年9月、ガットクームで行われた「ワットレイ・マノー・ホース・トライアル」でサバンナ & アイラといとこのミア（中央）。カットソーのトップスにレギンスのカジュアルスタイルで祖母アン王女の犬を散歩中をキャッチ。ジャストサイズのフィット感や、ベーシックな色味のチョイスがポイント。
