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宮脇咲良がIZ*ONEの活動を通して好きになれた「ありのままの自分」

韓国のオーディション番組から生まれたグループIZ*ONEのメンバーとして表舞台で華々しく活動しながら、最新アルバムでは「シンガーソングライター」としても新たな才能を開花させた宮脇咲良。2018年に渡韓した彼女の目には現在の韓国エンタメブームはどう映っている? 彼女がグループでの活動、そして今回の楽曲制作を通して、ファンに見せたい「新しい自分の姿」とは? 音楽評論家の田中宗一郎がリモートインタビュー。 

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【IZ*ONEって?】
韓国の音楽専門チャンネルMnetと日本の国民的アイドル”AKB48グループ”がコラボレートしたオーディション番組から誕生した、日本人3名、韓国人9名のグローバルグループ。メンバーは、 クォン・ウンビ、宮脇咲良、カン・ヘウォン、チェ・イェナ、イ・チェヨン、キム・チェウォン、キム・ミンジュ、矢吹奈子、本田仁美、チョ・ユリ、アン・ユジン、チャン・ウォニョンの 12 人。
Instagram: @official_izone Twitter: @official_izone
https://www.izone-official.com...

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光に満ちた宮脇咲良の「Yummy Summer」はまだ始まったばかりーーー音楽評論家・田中宗一郎がインタビュー

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2010年代以降、自らのシグネチャーとして自国の言葉の響きが持つ魅力を真っ向から打ち出しながら全世界的な成功を収めるスペイン語圏やアジア圏からのアクトが格段に増えた。BTSやBLACKPINKといったK-POPアクトの大躍進もまた、その象徴のひとつだろう。彼らの成功はどこか、クイーンやザ・ポリスといった70年代英国のロック・アクトが、本国の次に日本市場での成功を足がかりにして北米や世界全体に羽ばたいていった姿を思わせなくもない。

今では当時の彼らが残した日本語詞曲や日本語ヴァージョンの存在は、日本が英米に次ぐ巨大音楽市場でもあった過去の時代を想像するには最良の歴史的資料たり得ている。もしかすると、いまだ日本向けの作品、日本語ヴァージョンを必要とする現在の日本市場の特殊さは、そうした時代の名残りなのかもしれない。

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一部ローカルに向けて発信するのか、グローバル全体に向けて発信するのか?――IZ*ONEもまた世界的な躍進が期待されるグループの筆頭株のひとつ。メンバーのひとり宮脇咲良がソングライティングに参加した楽曲――「Yummy Summer」が「日本1stアルバム」の1曲としてリリースされたばかりだ。これまで「La Vie en Rose」、「Violeta」といったグローバル向け韓国語トラックを手がけてきたチームによるトラックがハイ・クオリティなのは言うに及ばず、日本語の響きとリズムが持つ魅力を引き出すことに腐心した、宮脇咲良自ら手掛けたリリックのメロディ・フロウがとにかくチャーミング。今回のアルバムにおけるハイライトと呼んで間違いない。と同時に、いくつもの可能性と選択肢が綯い交ぜになった彼女たちの現在地を象徴する1曲だと言ってもいいだろう。

では、今現在、当のシンガーたちは何を思い、何を夢見ているのだろうか。おそらくは宮脇咲良との以下の短い会話に目を通してもらった後、誰もがこんな風に感じてもらえるに違いない。宮脇咲良の「Yummy Summer」――光に満ちた彼女の夏はまだ始まったばかりだ。

>>次のページから音楽評論家の田中宗一郎が宮脇咲良(IZ*ONE)にリモートインタビュー

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渡韓のきっかけは自分自身の強さや魅力を伝えるK-POPアーティストへの憧れから

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IZ*ONE (아이즈원) - 라비앙로즈 (La Vie en Rose) MV
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―――宮脇さんはIZ*ONEへの参加以前、K-POPのどういったところに興味を持たれたのか、まず教えていただいてもいいですか?

自分が日本でアイドル活動をしているときに、グローバルで活躍されているBLACKPINKさんやRed Velvetさん、TWICEさんを見て、こういうアイドルもいるんだかっこいい!って思ったのがきっかけです。具体的に言うと、曲のクオリティや世界観、コンセプト作りなど、憧れるものがすごく多くて。特に、自分自身の強さや魅力を歌詞にのせて歌っているかっこいい姿に憧れましたし、そういうところに興味を持って見ていました。

※1.3億万回再生を上回ったIZ*ONEのデビュー曲「La Vie en Rose」(2020年10月時点)

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―――日本のアイドルとは違う魅力を彼女たちがオファーしてるっていう感覚があったということですね。

日本のアイドルも色々な形態でアイドル活動をされていますし、これは私の経験なのでもしかしたら違うかもしれませんが、日本にいたときに、清純なイメージで、王道のアイドルの方がいい、とか、私もそういう観念に自分がとらわれ過ぎていたところがありました。だけど、韓国のアイドルを見た時に、メンバーそれぞれが鮮やかな髪色にしたり、「私は私だ」って個性を強調して歌っているところが、とても印象的で。それを見た時に、私も自分のやりたい事とか、自分のなりたい姿をファンの皆さんにお見せすることができたらもっと楽しいだろうなって気づき始めて、なのでYouTube配信に挑戦したり、髪を染めたりしてはいたんです

※IZ*ONE公式インスタグラムアカウントよりピンクバイオレットに染めた新しいヘアカラーを披露する宮脇さん

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前のアルバムより数倍成長した自分を見せたいから、日々練習して進化し続ける

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Ep 5. IZ*ONE: Secret Story | KCON:TACT ALL-ACCESS
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―――IZ*ONEのメンバーと一緒に暮らしてレッスンも一緒でパフォーマンスも同じ環境で、時間と空間をずっとシェアしてるわけですが、その中に12人、世代も国籍も違うメンバーがいて、そのなかで自分自身の魅力やアイデンティティみたいなものを、どうやって打ち出していこうか、ここ2年の間、どういう風に考えてきましたか?

自分の強みはファンの皆さんとコミュニケーションの距離感が近いこと。例えばオンラインハイタッチ会があるときは、ツイッターを見て誰がくるか確認して、ちゃんと覚えておいて、会った時に「ツイッター見たよ!」って伝えたりとか、本当に細かい部分までファンの皆さんを知ろうとする気持ちは前からずっと変わらず、いつも意識してやってます。それ以外のスキル的なところで言うと、最初はとても悩んでいて、というのも韓国ってポジションがあるじゃないですか、メインボーカルとかリードダンサーとか。

※オンラインで開催された韓国発カルチャーフェスティバル「KCON」で世界中の「WIZ*ONE(IZ*ONEのファン)」に向けて発信

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IZ*ONE (아이즈원) - 'FIESTA' Dance Practice
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―――そうですね。日本のポップ・シンガー、所謂アイドルはどちらかと言うとキャラクター重視、韓国だとダンスやボーカルスキルだったり、別な部分で自分のチャームを打ち出していくような傾向もあると思います。

韓国のアイドルって練習生の期間があって、3年や4年とかずっと練習だけしてることも当たり前で。私は日本で活動していた頃に練習だけをしていた日々がなく、ほぼ経験がない時からステージに立たせていただいているので、その経験を積んで成長する、みたいな。自分がボーカルのポジションですって言うにも、歌の実力もそこまでだし、ダンスもそこまでだった。だからこそ私は、開き直っちゃって「成長していく自分を見せる」ポジションというか、前のアルバムより数倍成長した自分を見せることで、これが自分の良さだっていうのを胸を張って言えるように、いつも練習してます。

※「FIESTA」のダンス動画

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「Yummy Summer」の楽曲制作を通して、自分自身をもっと出すことができた

―――僕は特にK-POPに詳しいわけでなく、北米やヨーロッパ発のポップやラップ、インディ・ロックやクラブ・ミュージックを中心に聴きながら音楽評論家として仕事をしてきたんですけども、そうした視点からすると、宮脇さんがソングライターとしてリリックとメロディ作りに参加された「Yummy Summer」が今回のアルバムのハイライトなんじゃないかって気がしてるんですね。

すごい! 嬉しいです!!

―――
宮脇さんがリリックを書いたり、ソングライティングに関わりたいと思ったのは、いつ頃、どういうきっかけがあったんでしょう?

今までは受け取ったものを歌うっていう感じだったのですが、メンバーが作詞作曲してるのをみて、自分も曲って作れるんだっていう、そこからでしたね。去年の10月くらいから作曲し始めたんですけど、その時に自分が認められているような気がしてすごく嬉しくて、というのもそれが、自分にしか出てこないメロディーだし、自分だけの言葉じゃないですか。そう思った時に、この曲は私だけが作れるって思えて、すごくやりがいだったり楽しさを感じたんです。そこから私が考えていることや思っていることを、もっとファンの人に知ってもらえたら素敵だなって思って、作詞作曲を本格的に勉強して作りました。

※残念ながらMV未発表曲なので、「Yummy Summer」はアルバムまたは音楽ストリーミングサービスでお楽しみください!

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IZ*ONE 에너지 캠(ENOZI Cam) EP.60
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―――具体的には、どんな風にソングライティングの勉強をされたんですか?

まずはプロの方に曲構成の仕組みと、どうやって曲が作られているのか教えていただいて、一緒にトラックを作ったりメロディーを書いてみたりしていました。その段階を踏んだあとに、「次のアルバムに入る曲を●月までに締め切ります」って言われて、初めてIZ*ONEに向けて曲を書こうと思って書いたのが、「Yummy Summer」でした。

―――「Yummy」は「美味しい」を意味する子供言葉でもあるわけですけども、この単語を使って、夏の曲を作るというのは宮脇さんのアイデアだったんですか?

私はもともと、暗い雰囲気の曲とか、かっこいい曲が好きなので、当初はもっとビートのある、今までのIZ*ONEにはなかったような曲を作りたいなと思ってたんですけど、「いいギターの音ができたので聴いて」って言われた時にそれがすごく良くて! この音って夏曲っぽいなって感じて、まず「Summer」という単語が出てきて、それでメロディーを作っている時に、どういう言葉が反復したら面白いなって考えて「Yummy」という可愛い言葉を思いつきました。全てはそのギターの音から始まったって感じです。

―――「Yummy」という単語を三度繰り返すフック/コーラス――日本語でいうサビの部分が今のように上手くハマった時は興奮しました?


一緒に作曲してる方と、「これはいい歌かもしれない」って言いながら作ってるのがすごく楽しくて。早く皆さんに届けたいって気持ちでずっといました。

※IZ*ONEのレコーディングのビハインド

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IZ*ONE (아이즈원) - 환상동화 (Secret Story of the Swan) MV
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―――そもそもJ-POPに比べるとK-POPの曲ってメロディーを細かく刻んでいきますよね。実際、宮脇さんも「Yummy Summer」の中でも「波音」のあとの「今僕は呼ぶ声が」というラインではリズム的に細かく刻んだ言葉を配置しています。こうした部分は、K-POPや北米のポップスを参考にしたり、一緒に曲を作っているプロデューサーの方と話し合いながら、決め込んでいったんでしょうか?

そうですね、私は作曲の勉強を始めてから洋楽をほぼ初めて聴いた人で。作曲の勉強をするなら洋楽を聴かないとだめだって思って、そこからようやく聴き始めたんですね。本当に何も知らなくて、アリアナ・グランデさんやエド・シーランさんを聴いて、「これが世界の音楽か!」って知りました。もうそれからは、「こんなメロディーがどっから出てくるの!」って発見の連続で、曲ってこういう作りになってるんだって、初めて理解したんですね。

※韓国での最新リリース曲「Secret Story of the Swan」

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IZ*ONE (아이즈원) - 'Beware' MV
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―――この10年間のポップ・ミュージックのもっとも大きな進化のひとつは、ラップの影響もあって、北米を中心にヴォーカル・メロディのヴァリエーションが格段に増えたことなんですね。韓国語で歌うK-POPもそこに少なからず寄与している部分もあって。ただ、宮脇さんとしては、韓国語で歌う時、日本語で歌う時、それぞれどんな違いを感じますか?


今回の曲作りで気付いたのは、韓国語の発音の方が日本語よりリズムを刻みやすいこと。「Yummy Summer」ってもともと韓国版アルバム用に作った曲だったので、韓国語だったんですけど、それに日本語をつけた時に、急に失速感が出てしまい、「あれっ、こんな曲だったっけ?」みたいになっちゃったところがあって。「FIESTA」の日本語版歌詞も今回、書かせていただいたんですけど、リズムがなくならないようにするっていうのを一番気にしています。韓国語には破裂音だったり、「パッチム」(子音と母音の組み合わせの下に書く子音の事)って言って英語でしか発音できないような言葉、日本語にはない音がいっぱいあるので、そこがすごく作詞した上でも、あとは歌っている上でも、難しいところで。だから、みなさんもK-POPを聞いていると音がいっぱいあるように感じるんだと思います。

※2020年10月21日発売 IZ*ONE 日本1stアルバム「Twelve」リード曲「Beware」MV

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常に自信がなかった自分が、韓国語習得で自己肯定感を高められた

―――歌う以前、日常における韓国語の習得というのは、いつ頃からどんな風に取り組まれたんですか?

IZ*ONEのデビューが決まってから、初めて韓国語の勉強始めました。メンバーと話しながら、わからない単語があったら調べてって感じで、最初は本当に大変でしたね。何よりもメンバーと話すことが一番の練習になりました。

―――自分の場合、欧米圏のアーティストと稚拙な英語で会話している時って、どこか普段とは少し違うキャラクターになったような気がしたりもするんですが、韓国語で話していると、どこかいつもとは違う人格を手に入れたような気がすることはありませんか?

自分ではあまり気付かなかったんですが、韓国語を話してる時の方が結構ズバっと意見を言っている気がします。日本語って曖昧な言葉もあるから、曖昧な話し方が慣れてしまっていたのですが、韓国語にももちろんそういう言い回しはあると思うんですけど、私がまだ語彙力が足りないせいもあって、思ったことを「これはこうだ」って、言うようになったみたいです。もともと自分自身があまり自信はないし、謙虚でいなければいけないって思っていて、「私なんかが」って言っちゃうタイプ。そんな自分が毎週配信してるラジオで、「私って頑張ってると思います」と言えるようになったり、自分を認めることを少しずつできるようになった。韓国語を喋りながら自分に自信がついてきたのは良かったです。

※「咲良(桜)色」のヘアカラーがお似合いの最近の宮脇さん

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―――韓国語の習得という経験は、いろんな曲の仕組みや成り立ちを聞き分ける練習にも繋がったんじゃないですか? 曲のリズムの組み立てとか、ビートに対してメロディーのフローがどんな風に組み合わさってるのかとか、という部分で。

それは確かにあります。韓国語を習得してから耳が良くなって音楽の聴きかたが変わりました。今まで、音楽を聴くときに私は歌詞優先派だったんですよ。歌詞がいい曲が好きなことが多かったんですけど、最近はこのトラックの音が好きだからこの曲好きだなとか、聴こえなかった音が聴こえてきたのが、自分のなかで成長した部分かなって思いましたね。

※2020年10月21日発売 IZ*ONE 日本1stアルバム「Twelve」ジャケット

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IZ*ONE (아이즈원) - 비올레타 (Violeta) MV
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―――今年はポン・ジュノ監督のアカデミー賞受賞から始まり、BTSがビルボードチャート1位を獲得したり、BLACKPINKがスターとコラボレーションしたりと、韓国エンターテイメントがグローバルスタンダードになった年だと思います。宮脇さんはそのあたりをどういった視点でご覧になってきましたか?

シンプルにすごいなっていう気持ちです。特に、BTSの ビルボードチャート1位獲得は衝撃で、アジアからそういうグループがでたっていうのがすごく誇らしくもあり、刺激にもなりました。国も言語も違うけれど、聴いてくれる人がいるっていうこと自体が感動でした。

―――IZ*ONEに参加して、韓国語そして、韓国のダンスなりボーカルなりも習得してって段階を経たわけですけども、欧米ポップスに夢中になって、英語も使えるようになってっていう段階がきたっていうことでもありますか?

まだ韓国語も未熟な段階ではあるんですけど、でも本当に、もっと世界に通じるようになりたいっていう気持ちはあるので、だから英語も学ばないといけないし、もっと世界の曲に触れたいです。IZ*ONEの曲もいい曲にたくさん恵まれましたが、グループとしてまた違うジャンルの曲にももっと挑戦してみたいって気持ちもあります。今でも海外のファンから外国語のコメントをSNSでいただくと、信じられないし、とても嬉しい気持ちで胸がいっぱいになります。自分の想像のできていなかったところまできてしまった!と。

※日本1stアルバム「Twelve」にも収録された「Violeta」

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―――世界のシンガーや作家との共演に対する期待、可能性はありますか。

コラボについては、実は、私たちも一度だけ、ジョナス・ブルーさんの「Rise」という曲をフィーチャリングをして英語で歌わせていただいたことがあって、それがすごく楽しくて。歌詞もすごく良くて、出来上がりも新しい自分達を見た感じがしてよかったんです。なので、そういった今までやったことのないような曲も挑戦したいですし、最近レトロな雰囲気の曲がトレンドなので、レトロで明るい、みんなで盛り上がれるような曲をIZ*ONEの解釈で洋楽っぽくしたら、新しいんじゃないかなと思います。IZ*ONEは結構優雅で上品なイメージがあるんですが、ちょっとフランクで砕けた表現のIZ*ONEとかも見せられたら、面白いんじゃないかなって。

※ジョナス・ブルー feat. IZ*ONE「Rise」

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[IZ*ONE] IZ*ONE(아이즈원) 공식 유튜브 채널 오픈 인사
[IZ*ONE] IZ*ONE(아이즈원) 공식 유튜브 채널 오픈 인사 thumnail
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―――では、この先、宮脇さんが自分自身の個性をより打ち出していくとしたら、どんな部分を見せて行きたいですか?

私に対しての世間のイメージが、正統派とか、真面目っていうのが結構多いことをすごく感じるんですね。でも本当の私って結構適当な人間で(笑)。でも、変なところですごい熱かったり、頑固で、きっと変な人間ではあると思うんですけれど、そこをありのまま出していきたいというか。自分らしさとか、自分の考えていることを世間にぶつけたら、皆どんな反応をしてくださるか楽しみです。そういったありのままの姿をこれから曲で表現していけたらもっと世界は楽しくなるだろうなって思います。

※デビューしたばかりの頃のIZ*ONEのYouTube初投稿動画

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ラジオで制作した曲を流した瞬間、「これが音楽を作るってことなんだ!」と感動

―――では、実際この2年間のIZ*ONEの活動の中で、いくつかのピーク、感情とか、達成感があったりとかあったと思うんですが、いくつか挙げてもらうことはできますか?

まさか自分が日本でアイドルをしてるのに、途中で渡韓して2回目のデビューをするなんて考えてもなかったので、そんなこともありなんだ!みたいな感じで、また自分が一から頑張れる、新人として頑張れるっていう環境がすごくありがたく、だからこそデビューの時はすごく覚えてます。あとは、一時期すごいいろんなことを考えたん時期があったんですが、アイドルそして、自分自身ってなんなんだろうとか。その時に作曲の勉強も始めたりして、そういった期間を経てまたステージに立った時の感情は、忘れられません。今まで当たり前に立っていたステージの大切さを感じて、IZ*ONEでいる瞬間瞬間がとっても大切で毎日が感謝の気持ちでいっぱいです。

※WIZ*ONE(IZ*ONEのファンのこと)に感謝の意を述べる投稿


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―――そのアイドルってなんだろうという答えは何か出たんでしょうか。

私は現在22歳なんですけど、13歳からこの世界で生きているので、自分の人生のほぼ半分がアイドルなんですね。だから、自分自身ってアイドルをとったら何もないんだなって感じて落ち込んだ時期があったんです。だけど、ステージに立ったら、ああ私の居場所はここだなっていうのを感じられたのと、人生の半分アイドルをやってきたことを後悔しないこと、やれる限りステージに立ち続けたいって思いました。

―――じゃあその次のピークポイントはまだ訪れてないって感じですか?

いえ、最近、自分が制作した曲がラジオで先行公開される時ですかね。これまでに何曲か曲を制作したので、私の携帯のなかにデータとしてそれらが保存されているんですが、それって私のなかではただのデータにすぎなかった。でも人に聴いてもらって、初めてそのデータが音楽になって。その瞬間、「すごい。これが音楽を作るってことなんだ!」って感動したんです。「Yummy Summer」は韓国版アルバムに収録される予定だったのですが、残念ながら入らなくなって。この曲はもう世間に出ないだろうなって諦めていた時に、日本版アルバムに収録するって決まったので、すごい嬉しかったし、最近のなかで一番胸がいっぱいになった出来事かなと思います。

※宮脇さんのオフショット

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「IZ*ONEが好き」と素直に言い合えたとき、12人のメンバーが一つになれた

―――最後に、IZ*ONEのアーティスト名に絡めた質問です。確かに「12人のメンバーが一つになる瞬間」を感じた経験、時期を教えてください。

一つは、私たちが初めて単独コンサートを韓国でしたときに、最後全員で挨拶するんですけど、みんなで集まって円陣を組んでいるときに大泣きしたんですよ、ステージ上で。もうみんな嗚咽のレベルでそのとき泣いたんですね。デビューからずっと駆け足で活動してきて、初めて自分たちが大きな会場を埋めることができて、無事コンサートできたっていう達成感もあり、あのときは本当に私たちが一つになったなって思いました。それ以外にも一つになったと常日頃、思うことが多いんですけど、みんなで「IZ*ONEが好き」って話したときにそう感じました。日本人って「愛してる」とか「好き」とか、思っていても恥ずかしくて、言わないじゃないですか。だけど、驚いたのが韓国のみんなは普通にそれを言うんですよ。ふとしたときに、「あー、IZ*ONEめっちゃ好きだわ」とか、「咲良愛してるよ」って、冗談とかでも表現しちゃう。そういう愛情表現がすごく素敵だなと思って、ああIZ*ONEってとてもいいグループで、一つなんだなって感じることができます。

―――今回のインタビューで、色んな新しい話と発見をいただきました。ありがとうございました。

ありがとうございました! また皆さんと日本でお会いできることを楽しみにしています。

※日本人メンバーとのオフショット

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Universal Music 日本 1st アルバム『Twelve』

日本 1st アルバム『Twelve』

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通常盤Type Aには宮脇咲良が作詞作曲した「Yummy Summer」も収録。そのほか、日本デビューシングル「好きと言わせたい」から「Vampire 」までのシングル曲、 「 Beware 」等のアルバム用新曲、さらに韓国でリリースしたアルバムリード曲 「 La Vie en Rose 」「Violeta 」「 FIESTA 」の Japanese Ver. も収録された、IZ*ONE の待望の日本 1st アルバム。

通常盤Type A(CD+DVD)

CD収録内容
1. Beware
2. Vampire
3. 好きと言わせたい
4. Waiting
5. Buenos Aires
6. 好きになっちゃうだろう?(IZ*ONE Ver.)
7. Yummy Summer
8. La Vie enRose_JapaneseVer.
9. Violeta_JapaneseVer.
10. FIESTA_JapaneseVer.
11. 夢を見ている間_Japanese Ver.(IZ*ONE Ver.)

DVD収録内容
・Beware Music Video
【IZ*ONE JAPAN 1st Fan Meeting】
 Live in 日本武道館 2019.05.03 
好きと言わせたい
O’ My!
Really Like You
Violeta
비밀의 시간(Memory)
하늘 위로(Up)
La Vie en Rose
NEKKOYA (PICK ME) (IZ*ONE Ver.)
好きになっちゃうだろう?(IZ*ONE Ver.)

「Beware」主要配信サイトリンク
https://lnk.to/IZONE_Beware

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