総まとめ! 英ロイヤルメンバーの総資産&ロイヤルキッズたちの経済効果
エリザベス女王からジョージ王子、メーガン妃にアーチーまで、みんな一体どのくらいリッチなの?
世界中のさまざまな場所を訪れて回るイギリス王室のメンバーたちを見て、「費用はどこから出ているのだろう?」と思ったことはないだろうか。所有する数々の王冠やドレス、広大な土地――。王室にはうなるほどのお金があると考えてよさそう。ウィンザー家の人々が持つ資産とロイヤルキッズたちの「稼ぐ力」を調査した結果をご紹介。
Photos: Getty Images, Courtesy of the Royal Family From Marie Claire
エリザベス女王
調査会社「ウェルス-X」によると、エリザベス女王が保有する資産は推定5億2000万ドル(約557億円)。そのほとんどは、王室ではなく女王が個人で所有する不動産の価値だという。
バッキンガム宮殿などは、国王が公に所有する不動産=クラウン・エステートに含まれる。女王はクラウン・エステートが得る収益の15〜25%のほか、所有するランカスター公領からも収入を得ている。ランカスター公領は、ランカスター公爵(現在はエリザベス女王)のための信託基金として管理・運用されている。
女王はさらに、膨大な金額になるとされる切手やジュエリーのコレクションも所有している。
フィリップ王配
エリザベス女王と結婚して70年以上になるフィリップ王配の保有資産は、約3000万ドル(約32億円)。女王に比べれば、はるかに控えめな金額となる。
2017年に引退するまでは、公務に対する報酬としてイギリス議会から年間50万ドル(約5360万円)を受け取っていたそう。
チャールズ皇太子
「ウェルス-X」によれば、王位継承順位第1位であるチャールズ皇太子の資産は、推定4億ドル(約428億円)。そのほとんどは、私有するコーンウォール公領から得た収入によって築かれたものだという。
チャールズ皇太子とその家族(カミラ夫人、息子のウィリアム王子&ヘンリー王子とその家族)の生活や活動にかかる費用は、公領からの収入でまかなわれている。コーンウォール公領が保有する資産は、土地と不動産を合わせておよそ13億ドル(約1390億円)とされる。
ダイアナ元妃
ダイアナ元妃は離婚調停での合意に基づき、亡くなる1年前にチャールズ皇太子から2250万ドル(約24億円)を受け取っていたそう。それは同妃が所有していた宝石その他の私物を含む財産とともに、ウィリアム王子、ヘンリー王子の2人に受け継がれている。
カミラ夫人
カミラ夫人の保有資産は、およそ500万ドル(約5億円)といわれる。1973年にアンドリュー・パーカー=ボウルズと結婚する前まで、夫人はロンドンのウエストエンドにある複数の企業で秘書や受付係などとして働いていた。
だが、現在の資産は働いていたころの収入ではなく、不動産の購入やコーンウォール公領から得る収入などによって築かれたものと考えられる。
ウィリアム王子
ビジネスニュースサイト『ビジネス・インサイダー』によると、ウィリアム王子とヘンリー王子の保有資産は、それぞれ推定2500万~4000万ドル(約27億~43億円)。
また経済誌『フォーブス』によれば、王子たちは亡き母ダイアナ元妃が残した資産から、25歳になって以降は毎年45万ドル(約4820万円)の配当金を、30歳になった時には1400万ドル(約15億円)を一括で受け取っているという。
キャサリン妃
キャサリン妃は、確かに一般の家庭で育ったかもしれない。だが、その資産の額はとても一般的とはいえない。『タイムズ』紙によると、個人でおよそ1000万ドル(約10億円)を保有しているとみられる。
妃の父マイケル・ミドルトンと母キャロルは、パーティグッズを販売するショップ「パーティ・ピーシズ」を経営。保有資産は推定3000万〜5000万ドル(約32億~53億円)とされる。それらはいずれ、妃とその妹ピッパ、弟ジェームズが相続することになる。
ジョージ王子
ウィリアム王子夫妻の幼い子供たちにはもちろんまだ収入がなく、保有資産を明らかにすることはできない。しかし、イギリス経済への影響力は計り知れず、金額にすれば天文学的な数字になるとされている。
ブランドの評価や戦略コンサルティングを専門とする会社「ブランド・ファイナンス」によれば、イギリス国内におけるジョージ王子誕生の経済効果は、およそ36億ドル(約3860億円)にのぼったという。
シャーロット王女
また「ブランド・ファイナンス」の推計によると、シャーロット王女の誕生がイギリスにもたらした経済効果は、およそ50億ドル(約5360億円)とのこと。
たとえば、2017年にシャーロット王女が着ていた黄色のカーディガン(写真)は、イギリス国内のすべての地域で即完売となった。
ルイ王子
UK版『コスモポリタン』によると、「ブランド・ファイナンス」の推計では、ジョージ王子とシャーロット王女がイギリス経済にもたらす利益は年間それぞれ7500万ポンド(約97億円)、1億ポンド(約129億円)。
第3子のルイ王子の経済効果は、きょうだいのなかでは少ない金額になる。ただし、それでも年間5000万ポンド(約64億円)とされている。
アン王女
「ウェルス-X」によれば、エリザベス女王の唯一の娘であるアン王女の保有資産は、推定3000万ドル(約32億円)。
女王から毎年一定額を受け取っているほか、700万ドル(約7億円)相当の宝石、1500万ドル(約16億円)相当の邸宅などを所有。また、祖父ジョージ6世が設立した信託基金もある。
ザラ・ティンダル
オリンピックの馬術競技で銀メダルを獲得したこともある、アン王女の第2子で長女のザラ。
ロイヤルファミリーのなかでは高位ではないものの、自らジュエリーラインを立ち上げるなどしており、保有する資産はおよそ2000万ドル(約21億円)とみられている。
アンドルー王子
「ウェルス-X」によると、エリザベス女王の第3子かつ次男、ベアトリス王女とユージェニー王女の父であるアンドルー王子の資産は、2012年の時点で推定7500万ドル(約80億円)。
王子の収入には、エリザベス女王から受け取る年間およそ40万ドル(約4290万円)のほか、所属していた海軍からの年金がある。
ユージェニー王女
いとこのウィリアム王子とは異なり、ユージェニー王女は「フルタイムで公務を行う王族」ではないため、王室助成金(ロイヤルファミリーの活動に充てられる公費)を受け取っていない。
だがエリザベス女王の母、通称“クイーン・マム”が1994年に自らの資産の3分の2を使ってひ孫たちのために信託基金を設立しているほか、ユージェニー王女の母サラ・ファーガソンも、離婚時に王室から受け取った推定400万ドル(約4億円)で、娘たちのための信託基金を作っている。
また、王女はロンドンのアートギャラリー「ハウザー&ワース」にアソシエイト・ディレクターとして勤務しており、年間14万5000ドル(約1550万円)ほどの収入を得ている。『タウン&カントリー』誌によれば、王女の資産は推定480万ドル(約5億1400万円)。
ベアトリス王女
ベアトリス王女の資産は推定500万ドル(約5億3500万円)とされており、妹のユージェニー王女と状況はほぼ同じとみられる。
曾祖母のクイーン・マムが設立した信託基金があるほか、父アンドルー王子のウェブサイトによれば、「姉妹の生活は父親が支えて」おり、住まいなども父が用意しているとのこと。
ベアトリス王女は、金融・コンサルティング分野が専門で、現在はソフトウェア会社「アフィニティ」のヴァイス・プレジデントを務めている。
サラ・ファーガソン
アンドルー王子の元妻(1996年に離婚)、「ファーギー」ことサラ・ファーガソンの保有資産は、2018年の時点でおよそ100万ドル(約1億円)。
ウェセックス伯爵エドワード王子
「ウェルス-X」によると、エリザベス女王とフィリップ殿下の三男エドワード王子の資産は、約4500万ドル(約48億円)。王室助成金のほか、女王から毎年一定の額を受け取っている。
ケント公爵エドワード王子
エリザベス女王の父の弟の子、つまりいとこにあたるエドワード王子は、女王のようにニュースの見出しを飾ることはない。だが、王室の一員として公務を行うことで、年間およそ40万ドル(約4280万円)を受け取っている。
またブログ『ロイヤル・スプレンダー』によると、王子の保有する資産はおよそ1000万ドル(約10億円)。所属していた陸軍からも、年金を受け取っているそう。
レディ・アメリア・ウィンザー
イギリスでは最も人気のあるロイヤルメンバーのひとり、レディ・アメリア・ウィンザー。ケント公爵エドワード王子が、父方の祖父。
「最も美しいロイヤル」と称されることもある王位継承順位38位のアメリアは、モデルとして活動。ブランド各社との契約金などもあり、年収はおよそ100万ドル(約1億円)とみられている。
レディ・ルイーズ・ウィンザー
エリザベス女王の三男エドワード王子(ウェセックス伯爵)とソフィー妃の長女、レディ・ルイーズ・ウィンザーはまだ10代。どれだけの資産を保有しているのか明らかにするのは難しい。
だが、父親の資産がおよそ4500万ドル(約48億円)であることを考えれば、かなりの額を相続することになるのは間違いなさそう。