1.小まめにストレスケア
「現代はかなりのストレス社会。しかし最近では、自身がストレス環境下にいることに気づけず、体だけが悲鳴をあげて来院される方も増えています。疲れやストレスは生理痛を重くしたり、生理不順の原因になるので、睡眠を十分とること、アロマセラピーを取り入れてリラックスしたり、軽い運動をしてリフレッシュするなど、ストレスをためないようにしましょう」
2.体を冷やさない工夫を
「冷えると子宮の筋肉の収縮が強まって生理痛が重くなりやすくなるので、日々のおフロで腰まわりまで温めることをおすすめします。2日目に湯船につかってもいいか心配される方もいますが、公共浴場などでなければ、自宅のおフロに入るぶんには問題ありません。また、日中もお腹や腰まわりが冷える時は我慢せず、カイロなどを利用しても」
3.食事はバランス良く
「生理中の貧血傾向、PMS(月経前症候群)の症状の1つであるむくみなども、バランスの良い食事を摂ることで軽減されることがあります。また、極端なダイエットで体脂肪を落とし過ぎると、女性ホルモンの分泌が低下して生理が止まってしまうケースもあります。三食きちんと、五大栄養素をしっかり摂れているかの見直しも大切」
4.基礎体温を測ってみる
「基礎体温を測ると、自分の体のリズム、排卵がどのあたりで起きているかなどの把握に役立ちます。 特にPMS(月経前症候群)に悩んでいる方は、気分や体調の変化も併せて記録してみると、生理と上手に付き合っていくための対策や治療にあたっての方針も立てやすくなると思います」
お話を聞いたのは……
「アヴェニューウィメンズクリニック」院長・福山千代子先生日本産科婦人科学会専門医。金沢医科大卒。2009年よりアヴェニューウィメンズクリニック院長に就任。月経痛やPMS(月経前症候群)、更年期障害など、女性の悩みに親身に寄り添い、治療についてのメリットやデメリット、選択肢について説明。婦人科系の悩みを相談しやすいクリニック。
https://www.aw-clinic.com
text : KUMIKO ISHIZUKA