2020米エンタメをますます席巻! アジア系男優&クリエイターに注目
米エンタメ界でのアジア系台頭が止まらない! 来年ますますキャリアアップが望まれる日系含めたアジア系イケメン・クリエイターをズラリご紹介。
『クレイジー・リッチ!』が興行収入260億円を記録し、『ハスラーズ』も公開5週で100億円を突破。音楽界ではBTSが活躍するなど、アメリカのカルチャーシーンで四番手、五番手が当たり前だったアジア系の俳優&クリエイターが主役級に躍り出て注目を集めている。そこで日系含めアジアにルーツを持つ、才能あふれる16人のイケメンたちをピックアップ。彼らの2020年の動向に注意して!
アンドリュー・コージ
日系イギリス人のアンドリュー・コージ。10代でタイに移住、そこでマーシャルアートを勉強し、スタントマンとして映画界のキャリアをスタート。そして『ワイルド・スピード EURO MISSION』に出演、さらにブルース・リーが原案のHBOドラマ「Warrior」に主演するなど着々と知名度を獲得している。最新作は「G.I. ジョー」のスピンオフ映画『Snake Eyes』。主演はヘンリー・ゴールディング、アンドリューは準主役を演じている。公開は来年の予定。ブレイクするのは間違いなさそう!
キャリー・フクナガ
映画『007』シリーズ最新作『ノー・タイム・トゥ・ダイ』にイギリス監督以外で初めて抜擢されたキャリー・フクナガ監督。父は日系アメリカ人3世なので姓は日本人っぽいけれどカリフォルニア州生まれのアメリカ人。ニューヨーク大学で映画を学んでいるときにサンダンス映画祭のラボで脚本が認められ、デビューを飾った。イケメン具合でも世界中の注目の的。この顔にときめいたらNetflixの「マニアック」、長編デビュー映画で移民問題を描いた『闇の列車、光の旅』もチェック。
スティーヴ・アオキ
今やEDMだけではなく音楽界全体をリードする存在となったDJ、プロデューサーのスティーヴ・アオキはフロリダ州マイアミ生まれの日系アメリカ人。カリフォルニア大学で社会学を学んだという異色のキャリアを持っている。昨年秋にはBTSをフィーチャーした「Waste It On Me」をリリース。この楽曲はデヴォン・アオキ、ケン・チョン、ヴィンセント・ロドリゲス3世などアジア系スター&セレブを結集させたMVで話題になり、ビルボードチャート100にもランクイン、新たなファン層を掴んでいる。2019年12月にファッションラインもローンチし、2020年の動向に注目。
チャド・マイケル・マーレイ
「ドーソンズ・クリーク」「One Tree Hill」など懐かしのドラマで人気を獲得したチャド・マイケル・マーレイ。意外なことに祖母が日本人で母親は日本生まれ(チャドはニューヨーク生まれのアメリカ人)。最近はドラマ「リバーデイル」に出演し、アメリカのティーンの間で新たな人気を獲得。2020年公開のブルース・ウィリス主演映画に抜擢もされ、ソフィア・ブッシュとのゴタゴタ離婚を経て再ブレイクに期待!
ヘンリー・ゴールディング
去年『クレイジー・リッチ!』で世界的にブレイクしたイギリス人俳優ヘンリー・ゴールディング。イギリス人の父と、マレーシア人の母を持つ。BBCの旅番組「トラベル・ショー」のレポーターとして人気を得て、ハリウッドに進出したというキャリアの持ち主。まもなく日本でも公開される映画『ラスト・クリスマス』は泣ける王道ラブコメ。アジア系という枠を超え、ヒュー・グラントらの流れを汲む、英国美青年俳優としての道を歩んでいる。
ヴィンセント・ロドリゲス3世
サンフランシスコ生まれのフィリピン系アメリカ人、ヴィンセント・ロドリゲス3世。ドラマ「クレイジー・エックス・ガールフレンド」で一躍脚光を集め、Netflixのドラマ「欲望は止まらない!」にも出演している彼は、歌って踊れる俳優。その腕前は、ディズニーにもレジェンドとして認定されているミュージカル界の大女優レア・サロンガのコンサートに飛び込みで参加して「A Whole New World」を披露したほど。
ハリー・シャム・Jr.
「glee/グリー」のマイク・チャン役でおなじみのハリー・シャム・Jr.。父は中国、母は香港出身だけれど、生まれはコスタリカ。だから初めて話した言葉はスペイン語で、自らをラテン系だと表している。6歳のときにアメリカに移住してアメリカ国籍を取得していた。ドラマ「グリー」が終わってからは『クレイジー・リッチ!』やシルベスター・スタローンの『大脱出』シリーズに出演するなど、映画界で存在感を発揮している。『クレイジー・リッチ!』の続編では主演のひとりになると見られている。
ロス・バトラー
ドラマ 『13の理由』でバスケ部のエースを演じ、全米のティーンの心を射止めたロス・バトラー。シンガポール生まれだけれど、国籍はアメリカ。ドラマ「リバーデイル」、映画『シャザム!』にも出演、彼もアジア系という枠にはまらない役で人気を獲得している。とはいえイギリスとオランダにルーツを持つ父、マレーシア系の母をもち、自分の多様性を意識しているというロス。「ハリウッドの多様性実現のために闘いたい」と語っていたことも。ちなみにスティーヴ・アオキとBTSのコラボ曲「Waste It on Me」のミュージックビデオにも出演している。
スティーヴン・ユァン
ミシガン出身の韓国系アメリカ人、スティーヴン・ユァン。ドラマ「ウォーキング・デッド」のグレン役で覚えている人も多いはず。ポン・ジュノ監督の話題作『オクジャ』でティルダ・スウィントン、ポール・ダノと共演していた。昨年出演した映画『バーニング』ではロサンゼルス映画批評家協会賞において助演男優賞を受賞、演技派として活躍している。
チャールズ・メルトン
ドラマ「リバーデイル」のレジー役でティーンの注目を集めたチャールズ・メルトンはネイティブアメリカンと韓国にルーツを持っているアメリカ人。俳優デビューする前はモデルとして活躍、「ドルチェ&ガッバーナ」や「ケネスコール」のショーに出演していた。昨年アメリカで公開された『サン・イズ・オールソー・ア・スター 引き寄せられる2人』では主演に抜擢、ヤラ・シャヒディの相手役として人気を確実に。日本では劇場公開されなかったけれど、Amazonで配信しているのでこの美貌にピンときたらチェックしてみて。
ルイス・タン
シンガポール系イギリス人のルイス・タン。これまでドラマ「CSI:ニューヨーク」や「Hawaii Five-0」、「NCIS」など人気ドラマでヤクザや中国系マフィアなど「いかにもアジア」なキャラクターを演じてきた。その彼がアジア系の枠を超えたのは昨年出演した『デッドプール2』。ミュータントのシャッタースターを演じて注目を集める。最新作は浅野忠信も出演している『モータル・コンバット』。
ゴッドフリー・ガオ
台湾とマレーシアのハーフ、ゴッドフリー・ガオ。9歳からカナダで育った台湾系カナダ人ゴッドフリー・ガオ。台湾とマレーシアのルーツを持つ。大学卒業後に台湾でモデルとしてデビュー、「ルイ・ヴィトン初のアジア人モデルとしても一躍有名に。映画『シャドウハンター』でハリウッドデビューを果たした。
2020年の活躍が期待されていたけれど2019年11月27日にリアリティ番組「Chace Me」の撮影中に心臓発作を起こして倒れ、帰らぬ人となった。35歳という若さだった。一部の報道によるとその日、ゴッドフリーは風邪で体調不良だったにもかかわらず、1日17時間の撮影をこなしていたという。安らかな眠りを祈りたい。
クリス・パン
中国出身の祖父母を持つクリス・パン。オーストラリア人で映画『クレイジー・リッチ!』でヘンリー・ゴールディング演じる主人公ニックの親友を演じて注目を集める。クリスは「この作品でこれまで会えなかったキャスティングディレクターたちにも会えるようになった」と語っている。クリステン・スチュワート主演の新生『チャーリーズ・エンジェル』にも出演、来年はさらに飛躍するはず!
アレックス・ランディ
韓国とイタリアのハーフでアメリカ人のアレックス・ランディ。シーズン15からドラマ「グレイズ・アナトミー」に出演、ゲイの外科医師ニコ・キムを演じている。ロッカーでの手術着に着替えるシーンで美筋肉をしっかり披露、世界中の女子の目を釘付けに。
コンラッド・リカモラ
カリフォルニア州サンタマリアで生まれたコンラッド・リカモラはフィリピン系アメリカ人。ドラマ「殺人を無罪にする方法」のオリバー役で一躍有名に。オリバーもゲイだけれど、コンラッド自身もゲイをカミングアウトしている。LGBTQの権利の向上のため、社会活動団体「人権キャンペーン」から表彰された。
ジョン・M・チュウ
台湾生まれの母と中国出身の父を持つ中国系アメリカ人監督ジョン・M・チュウ。本人は生粋のカリフォルニアっ子で、南カリフォルニア大学で映画を学んでいる。映画『クレイジー・リッチ!』のヒットで一躍売れっ子監督に。続編の『China Rich Girlfriend』『Rich People Problems』でもメガホンをとることが決まっている。
マニー・ジャシント
フィリピン系カナダ人のマニーはクリスティン・ベル主演のNBC人気ファンタジー・コメディ「グッド・プレイス」で注目。チベットの修行僧でしゃべらない役にもかかわらず、キュートな顔とシックスパックのバッキバキのボディのアンバランスさで、Netflix配信が始まるやいなや、世界的に認知度アップ。次回作はトム・クルーズ主演『トップガン』の続編『トップガン マーヴェリック』。認知度はうなぎのぼりになること間違いなし!
ジェイク・チョイ
レイトン・ミースター主演のABCシットコム「シングル・ペアレンツ」でメインキャラのひとり、ミギーを演じたジェイク。NY生まれの韓国系アメリカ人。米国では労働者階級のシングルマザーに育てられ貧しい子供時代を送ったが韓国の三大大学のひとつ、延世大学を卒業した苦学生でもある。「ロー&オーダー」「HAWAII FIVE-0」などで端役をこなしつつ、LGBTQ映画『Front Cover』(’15)で注目された。自身も“セクシュアリティー・フルイド”を公言している。