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#BlackLivesMatter 姿勢を明確にしたトップ・ブランドたち

【随時更新】今、人種差別にNOを言わないのは差別主義者? 次々に声をあげたブランドまとめ。

By
elimination of racial discrimination stock illustration, no to racism
KaanC//Getty Images

5月25日、ミネソタ州で黒人男性のジョージ・フロイド(George Floyd)さんが白人警官により白昼堂々殺害された事件。彼の名前や、警官に首を圧迫されている最中に彼が放った「#ICantBreathe」はハッシュタグとして世界中に共有された。これを受けセレブたちだけでなく、多くのブランドも次々に姿勢を表明している。

1

「バーバリー」

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「人種差別が存在していい場所なんてない。人間として、私たち全員がより善を求めて行動する必要がある #BLACKLIVESMATTER」

2

「ケリング」は全ブランドまとめて意思表明

「グッチ」「サンローラン」「バレンシアガ」などを有するコングロマリット「ケリング」は6月2日、所有するブランド連名で「私たちは黙殺しません」と表明。全米黒人地位向上委員会への寄付も宣言した。

3

6月2日(火)に全業務停止「フェンティ」

ビジネスをやめブラックコミュニティへの連帯の方法を考え内省し、今後行動に移していこうという趣旨のムーブメント「ブラック・アウト・チューズデー(停電・停止の火曜日の意)」を実行に移したのがリアーナ率いる「フェンティ」。コスメブランド「フェンティ ビューティ」、ランジェリーブランド「サヴェージ×フェンティ」、ファッションブランド「フェンティ」すべての業務を停止し、ブラック・コミュニティへの支持と反差別への行動を訴えた。

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4

「トム・フォード」

「『トム・フォード』はブラック・コミュニティを支持し、いかなる人種差別も、暴力も、ヘイトも批難します」

5

称賛された「マーク ジェイコブス」

事件後ニューヨークやアトランタで起こった暴動に対し、トランプ大統領が「略奪が始まれば銃撃が始まる(when the looting starts, the shooting starts)」とtwitterで発言したことで火に油を注いだのとは正反対の行動で称賛されているのが「マーク ジェイコブス」。暴動で破壊行為を受けながらも、「どの命も唯一の命。Black Lives Matter(黒人の命の危機・白人の命と等しく黒人の命にも意味があり同等に扱われるべきであるといった意)」とコメント。

投稿された写真は、ショップの看板に落書きされたジョージ・フロイドとサンドラ・ブランドの名前。ブランドさんは2015年、テキサス州の路上で警察官の停止指示を受けてわずか3日後、刑務所の独房で遺体(自殺とされた)となって発見された黒人女性。
 
訂正: "Black Lives Matter"の訳を歴史的背景を考え加筆しました
 2020.06.02 14:00

6

いつも通り優れたコピーで表明した「ナイキ」

人種差別に抗議したNFL選手コリン・キャパニックをCM起用したことで不買運動まで起こされた経験のある「ナイキ」はおなじみの「Just Do It.」を「Don't Do It.」に換え、「アメリカに問題がないふりなんてするな」「黙殺するな」「もうコレ以上言い訳するな」「過去に戻るな」と静かに訴えるメッセージ動画を公開。

この投稿をなんと競合する「アディダス」がリツイートして連帯を表明したこともニュースに。

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7

黒人の生命のため立ち上がる「ヴァレンティノ」

クチュール・メゾンの中で動きが早かったのが「ヴァレンティノ」。すべての人に平等を、互いを愛そう……などといった“中和”された表現でお茶を濁すのではなく、「ヴァレンティノは黒人の人々の命を守るムーブメントを支持します」と明快に#BlackLivesMatterへの賛同の意志を表明。

8

#STOPRACISM 「オスカー・デ・ラ・レンタ」

公民権運動指導者で、白人男性に殺害されたマーティン・ルーサー・キング牧師の名言「どんな不公正も正義への脅威にほかならない」とともに、「一緒に前進しよう。#STOPRACISM(差別主義を止めよう)」とコメント。

9

他人事にしない「アルチュザラ」

アジア人にとっても対岸の火事ではなく、マイノリティ間や移民コミュニティ間で見られる「他人種への差別の黙殺」にもそっと釘を刺したと思われる「アルチュザラ」。

「そっと非差別主義者だったとしても不十分。今は反差別主義者だと声をあげるべき」。今レイシズムにNOと言う人を否定することは、イコール差別主義者だという姿勢を表明。

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10

副社長が長文発表「リーバイス」

副社長が3投稿に渡って声明を発表したのは「リーバイス」。今回の白人警察官による殺害事件だけでなく、新型コロナウィルスによる犠牲者が圧倒的に黒人社会に偏っていることも指摘。

11

黒人労働者グループの代表でもあるカーリース・マルケスは「すべての人々が差別や偏見による暴力を終わらせるために動く必要がある」と訴えている。

12

コスメ業界からも支持表明「エスティ ローダー」

コスメ界でいち早く姿勢を明確化したのは「エスティ ローダー」。ユダヤ系企業として黒人コミュニティとの連帯を示したことにも注目。

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13

「ボビイ ブラウン」

「エスティ ローダー」傘下の「ボビイ ブラウン」ももちろん意思表明。

14

小売業から「サックス」も参戦

「すべての人が平等に扱われるという信念のもと私たちは一致しています」と、一瞬お茶を濁すと見せかけ、“bigotry(執拗な差別・世迷言と言えるほどのしつこい偏見)”という単語を使って、差別へのゼロ・トレランスの姿勢を示した。メンションされているのは全米黒人地位向上協会公式アカウント。

15

連帯に参加「アマゾン」

「この国の黒人社会に対する不公正や暴力的な扱いは終わりにすべきです。

社員、お客様、パートナーなどブラック・コミュニティとの連帯に私たちは加わります。そして差別・不公正を生み出すシステムとの闘いにも」

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16

エンタメ界からは「ネットフリックス」が怒メッセージ

「黙っていることは共犯です。ブラック・ライヴズ・マター。私たちは、黒人の加入者、労働者、クリエイター、タレントたちへ声をあげる義務がありますので」

社会的責任を果たさない同業者への牽制とも受け取れるメッセージ。

17

問題を矮小化する人へ。ビリー・アイリッシュがバッサリ

それでも今回の問題を中和・単純化・矮小化させようとする人たちにはビリー・アイリッシュの怒りのメッセージを。

「どっかの白人があと一人でも“aLL liVeS maTtEr(スベテのイノチがタイセツダ)”なんて世迷言言ったらブチギレるんだけど。その口閉じててもらえる⁉……いい? あんたたちの話をしてるんじゃないの。危険な目にあっているのも、助けが必要なのもあんたたちじゃない……あんたたち(白人)も貧しいかもしれないし、苦しいかもしれないけど、あんたたちは肌の色で特権を与えられてるんだよっ」

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