日本を代表するファッションデザイナー、高田賢三氏が、2020年10月4日逝去した。死因は新型コロナウイルスによる合併症。享年81歳だった。
あまりにも急な訃報に、ファッション業界全体がとてつもない驚きと悲しみに暮れている。高田賢三氏は、2019年7月に就任したフィリペ・オリヴィエラ・バティスタの初コレクションショーにも来場し、ロゴを刷新し新たな未来に向けて発進した新生「ケンゾー」の未来を、だれよりも楽しみにしていたひとりだった。 そして2020年1月には新たなライフスタイル＆ホームウェアブランド「K3」を立ち上げたばかりだった。
「高田賢三さんは1970年代から詩的な軽快さと心地の良い自由さで、のちに続く多くのデザイナーたちに影響を与えてきました。フレッシュで自発的なこうしたスピリットの中で彼は永続的に香りの世界も刷新してきました。彼が創り上げてきたKENZOは彼のビジョンを探求しつづけます。逝去の報を聞き、とても悲しく、彼のご家族やご友人へ心からのお見舞いを申し上げます。」―LVMH会長兼CEO ベルナール・アルノー氏
「半世紀に渡り、高田氏はファッション業界の中で象徴的なパーソナリティで、創造性と色彩をこの世界に取り込んできました。彼の楽観主義、人生への熱意や寛大さは私達のメゾンの柱であり続けます。彼の存在は大いに惜しまれ、皆様に記憶に生き続ける事でしょう。」―KENZO CEO シルヴィ・コラン氏
「高田賢三さんが亡くなったと聞き、深い悲しみに暮れています。彼の素晴らしいエネルギー、優しさや才能は周りの人をもそうさせる力を以っていました。そんな彼のスピリットは永遠に生き続けるでしょう。安らかにお眠りください。」―KENZO アーティスティックディレクター、フェリペ・オリヴェイラ・バティスタ
関係者のみならず、多くのデザイナーやモデル、セレブリティも高田氏の偉大な功績とその人柄を偲んでいる。
ファッション界が失った偉大な存在感。その喪失感はあまりにも大きい。
KENZO（ケンゾー）
