人生のその他の大きな決断同様、子供を持つか、持たないかの決断は完全に個人的なものだ。そして、その他の場合と同様に、子供を持たない理由は多岐に渡る。
キャリアに集中したかった、あるいは単純に子供を欲しいと思わなかったなど、さまざまな理由から親にならないと決めたセレブたちのリアルな言葉に耳を傾けてみよう。
AU版『ELLE』より。
アリソン・ブリー
「子供は欲しくないわ。番組(「GLOW: ゴージャス・レディ・オブ・レスリング」)を撮影している合間に妊娠しなくちゃ、と気を揉んだり、毎日考えたりする必要がないのはすごく良いわ。きっと素敵なことなんでしょうけど、全てを考えるとすごくストレスフル。自分たちが猫の生活に振り回されてることを考えると、これが子供だったらどうなることか!」
― 英紙タイムズ(2018)
トレイシー・エリス・ロス
「私は『その決断は自分のため?それとも他の誰かのため?』と常に自分に問いかけるようにしているわ。夫と赤ちゃんは人生のある時点で期待されるもので、人は『子供を生むっていうのが人類にとっての本質だよね』という話に戻ってしまうけど、私は『すでに赤ちゃんは沢山いると思うわ。それって今起きている人口が多すぎるという問題の一部でしょ』って返してるわ。世界がより良く、幸せになるように取り組むことができる人もいるのよ」
― 英紙タイムズ(2018)
キャメロン・ディアス
「子供を持つのは大変なことよ。自分以外の人生に責任を持つ……私はそれを選ばなかったの。そのほうが私にとって楽だと思ったから。赤ちゃんの面倒は一日中、毎日、それも18年間続くのよ。子供を持たないことで楽にはなれるけど、それを選び取ることは簡単じゃないわ。人を守ることは好きだけど、母親になることに惹かれたことは一度もない。私は誰よりものんきにやってるわ。困難が無いわけじゃないわよ。私は私。ありのままの自分でいるだけ。今は、物事が上手くいってる気がするわ。いろいろやってきたけど、今は気にしてないの」
― 雑誌『エスクァイア』(2014)
ヘレン・ミレン
「それは私の運命じゃなかったの。それはどんなものだろうか、と考えてきたし、それが起きることを待ってもいたけど、一度も起きなかったの。人の考えは気にしないわ……(そんなこと聞いてくるのは)退屈な老人だけだった。彼らが『え?子供がいない?お姉さん、さっさと始めないと』って言ってきたら、『結構よ!どっか行って!』って返してたわ」
― UK版『Vogue』(2013)
レネー・ゼルヴィガー
「母親になることを望んだことは一度もないわ。そんな風に考えないの。『19歳になったら、これをして、25歳になったらあれをしよう』みたいに予測したことは一度もないの。私はただ、日々やってくるものに取り組んで、何か起きたら仕方がない、となるだけ。私はただ自立していて、自分のことは自分でしたいの。他はお楽しみのようなものよ」
― 英紙タイムズ(2008)
ジェニファー・アニストン
「私はこの手のやることチェックリストを持ち合わせてないの。その項目が達成されていないとフェミニストとしての生き方や女性としての在り方、バリューをしくじったとされてしまうようなチェックリストのことよ……私は沢山のことを生み出してきたわ。自分が多くの物事を母親のように成し遂げてきたと感じてる。誰かに対してそのプレッシャーをかけるのは公平じゃないと思う」
― 情報番組「トゥデイ」(2014)
エレン・デジェネレス
「私たちは素晴らしい親になれるかもしれません。でも、子供は人間ですし、もし自分に素晴らしいスキルや、それをしたいという強い衝動や憧れがあると思うのでない限り、その大変さと責任を思うと、私はしくじるのはゴメンです! 私たちは自分たちのペットを愛しています」
― 雑誌『People』(2014)
ポーシャ・デ・ロッシ
「子供を本当に欲しがっている人もいるけど、私達はそうではないの。私とエレン(・デジェネレス)だけ、赤ちゃんの予定はないわ。でも、私たちは親友だし、結婚生活は幸福に満ちてるわ。本当にそうなの。私は今までで一番幸せよ」
― 雑誌『Out』(2013)
スティーヴィー・ニックス
「アーティストや作家になりたいですか、それとも妻や恋人になりたいですか?と尋ねるようなものね。子供がいたら、自分のフォーカスは変わってしまう。私はPTAの会合には行きたくないの」
― 雑誌『InStyle』(2002)
チェルシー・ハンドラー
「私は子供は絶対に欲しくないわ。自分が素晴らしい母親になるとは思えないし、子供を産んで、ナニーに育てさせたいとも思わない。自分で子供を育てる時間もないわ」
― トーク番組「The Conversation with Amanda De Cadenet」(2013)
ウィノナ・ライダー
「これはちょっと個人的なことだけど、私は今42歳なの……昨年父に『もし私が子供を持てないとしたら?』って尋ねてみたら、彼は『人生で子供を持つ方法は他にもあるよ』と答えたわ。それは本当にその通りで、私は兄弟の子どもたちと素晴らしい経験が得られる。他の人の意見を聞くのはやめたわ。彼女たちが言ってくることはおかしいことばかり」
― 英紙テレグラフ(2014)
キム・キャトラル
「5歳の頃、私の夢は100匹の犬を飼って、100人の子供を持つことだった。(中略)私は自分が感じている重圧の多くが外的なものだと気づいて、自分はまだ母親になる準備ができていないと分かったの。今となっては生物学的な母親になることはないわ」
― 雑誌『オー・ジ・オプラ・マガジン』(2003)
オプラ・ウィンフリー
「自分の子供を持とうと思ったことは一度もありません。今、私には152人の娘がいます、そしてさらに来年には75人増えます。これは懐胎のようなものです」
― 「オプラ・ウィンフリー・リーダーシップ・アカデミー」在校生に向けたスピーチ(2007)
リリー・トムリン
「自分に子供がいたらどうだったのだろう、というのは残念ながら神のみぞ知ることね。子供は本当に好きだけど、私の人生には子供を育てるための余地はなかったみたい。私は自分のキャリアに熱心に関わってきたし、もしそうなったら子供を不当に扱うことはできなかっただろうから、キャリアをかなり諦めることになっただろうと思うわ」
― 雑誌『メトロ・ウィークリー』(2006)
ベティ・ホワイト
「いいえ、後悔したことは一度もありません。自分は強迫観念にとらわれてしまうタイプです。もし仮に妊娠したら、きっと自分の全神経はそこに集中したでしょう。でも、私は子供を持つことは選びませんでした。なぜなら、私は自分のキャリアに集中していましたし、それに自分くらい強迫的だとどちらもやることはできないと思います」
― 情報番組「CBS Sunday Morning」(2011)
ジョン・ハム
「自分はひどい父親になると思う! 子供がいる友人を見ると『お前、どうやって立ってられるの?ましてや6時に仕事に出てきて?』って思ってしまうよ」
― 雑誌『US Weekly』(2012)
カイリー・ミノーグ
「もちろん、それがどんな風かしらと考えることはあるわ。でも、自分の運命は変えられないし、想像できないの、もし、何かの奇跡で今自分が妊娠したとして、自分はできるかしら?って思ってしまう。一抹の悲しさが無いと言えば嘘になる。だけど、私はそれに捕らわれてはいないわ」
― 英紙サンデー・タイムズ(2018)
ディタ・フォン・ティース
「私が結婚していた相手は父親には向いてなかった。彼は自分の世話もろくにできなかった。まして子供なんてとんでもなかった。結果として、私は自分の考え方を変えたわ。子供がいなくてもOK、って。今は、自分の人生がどんな風に展開して、何が起きるのか見ていこうと思ってる。子供がいないからといって、人に劣ることにはならないわ。なるようになるでしょう」
― 英紙インディペンデント(2007)
ドリー・パートン
「私は昔ながらの大家族で育って、自分よりも年下の子供が8人もいたわ。そして、兄弟のうち何人かは早くから一緒に暮らしていたの。私は彼らの子どもたちが自分の孫みたいに可愛いし、今ではひ孫もいるの! 彼らは私のことを“おばあちゃん叔母さん”って呼ぶのよ。今では私は”ジー・ジー”、ひいおばあちゃんよ。よく考えるの、自分は結局子供を持つことがなかったけど、だからこそみんなの子供が自分の子供みたいになったのね、って」
― 雑誌『People Country』(2014)
グロリア・スタイネム
「私は子供がいなくて全く幸せ。誰もが同じように生きる必要はないの。誰かの言葉にあるように『声帯を持つ人が皆オペラ歌手になる必要は無いように、子宮を持つ人が皆子供を持つ必要は無い』のよ」
― トーク番組「Chelsea Lately」(2011)