6シーズンにわたって放送されたドラマ「ゴシップガール」では、多くのカップルが誕生し、そして破局を迎えた。NY在住の辛口ライター、エマ・ディブディンがカップル10組を検証し、ロマンスのランキングを発表!
From: Seventeen Realization:Yo Douglas
10位 ダン&セリーナ
ファイナルシーズンの最終話にはたくさんの答えが隠されていて、始まりから終わりまで驚きの連続。最悪なのは、何度も別れては復縁してきたダンとセリーナの関係が、後味の悪いものとして描かれていること。ドラマのナレーターとして登場する謎の人物、“ゴシップガール”の正体が実はダンだった、ということが暴露されるシーンは衝撃的!
おそらくシナリオライターにとっても、視聴者をもっとも驚かせる場面だったはず。でも、ちょっと待って! これまでのエピソードで、ダンが“ゴシップガール”にテキストを送ったり、“ゴシップガール”がダンの妹ジェニーを辱めたりしたのは「なぜ?」と考えると、辻褄が合わない!
9位 ネイト&ヴァネッサ
なぜネイトとヴァネッサがカップルとして相応しくないかを述べるとしたら、論文が書けそう。ふたりのロマンスがシーズン3まで何度も描かれているけれど、盛り上がりに欠けていた。ダン&セリーナとチャック&ブレアが交際しているから、ネイトとヴァネッサはまるで“仕方なく存在する”といった趣のカップルのようだった。
ふたりが直面する困難は、視聴者受けしそうなネタばかり。ヨーロッパへのバックパック旅行後、ネイトとヴァネッサが別れた時には正直ホッとしたわ。
8位 ルーファス&リリー
ダンの父親ルーファスとセリーナの母親リリーが、結局は一緒にならない事実に苦い気持ちを抱いた人は多いはず。要するに、ふたりはダンとセリーナの大人バーション。リリーは大金持ちを好むため、結局ルーファスを選ぶことはあり得ないとはいえ、彼らの関係には何らかしらの輝きがあったわね。
ふたりの隠し子がシーズン3で登場するけれど、シナリオライターはルーファスとリリーの関係をこれ以上発展させることは難しいと判断したようだ。ファイナルでにリリーはセリーナの父親であるウィリアムを選び、ルーファスはシンガーソングライターのリサ・ローブと結ばれる。そして誰もがどこか悲しく感じるエンディングを迎える。
7位 ネイト&ブレア
このふたりを紹介する時、「ネイトはブレアと交際中に彼女の親友セリーナと浮気した」というエピソードを加えなくてはならないわね。この事実が、彼らの関係を破綻させる原因になったんだから! つまり、10代に付き合い始めたカップルは、高校を卒業する前にそれぞれが別の道を歩く確率が高いということ。
シーズン2の後半にふたりがヨリを戻す場面があるけれど、ネイトはブレアの親友セリーナ、ブレアはネイトの親友チャックに心を奪われていたから、過去を取り戻そうとするだけの無意味な試みのように感じたわね。ネイトとブレアのロマンスが終わっても、友人関係は長く続くこと。それがふたりのロマンスが、ベスト7位に輝く理由よ!
6位 カーター&セリーナ
俳優セバスチャン・スタンが演じるカーター・ベイゼンは、シーズン1でチャックやネイトにポーカーでイカサマをして、第一印象は最悪。でも、シーズン3で父親を探すセリーナを助けて付き合ったけれど、ふたりの関係が長く続くことはなかったわね。ただ、セバスチャンはブレア役のレイトン・ミースターと私生活で交際して、楽しい時間を過ごしたようだけど!
5位 ダン&ヴァネッサ
ふたりの相性には驚かされる。というのも、ダンの人生で起こったすべての良い出来事には、ヴァネッサが関係しているから。そして、彼女こそが(実際はヴァネッサのほうが優れたライターだけど)、ライター志望のダンとクリエイティビティを結びつけることのできる人物。
ダンのキャラクターはファイナルに近づくにつれ悪化して、孤立化するのにヴァネッサは、そんな時でさえ彼のそばにいて勇気づけた。少なくとも、ダンが”ゴシップガール”に時間を注ぐよりも、意味のある時間を過ごそうと努めたのは、ヴァネッサの影響が大きいわね。
4位 ダン&ブレア
シーズン1でダンとブレアが、初めて対面したシーンを覚えている? 敵とも、友情ともいえるふたりのドラマティックな関係は、このドラマの最大の見どころのひとつ! とりわけチャックとブレアの関係が泥沼化するシーズン3やシーズン4で、ダンとブレアは本物の愛のあるカップルなのではないかと思わせてくれるもの。
でも、ドラマの関係者たちが何を狙っていたのかは分からないけれど、それまで優しかったダンが突如、、シーズン5で反社会的な人物になってブレアとの結婚をキャンセル! ダンは「ブレアと結婚するのは単にセリーナに対する愛を恐れたから」と語って、ふたりの恋人関係はThe END。
3位 サイラス&エレノア
ブレアの母親エレノアとサイラスのロマンスは、ベスト1にランクインしてもいいくらいね。だって、ふたりは唯一ドラマで問題のないカップルだもの。ただ、彼らの登場するシーンが少なすぎたから、一位になるのは難しいわね。シーズン1では我の強い競争好きの女性で、最悪の母親だったエレノア。けれど、サイラスとの出会いによって温厚になり、ブレアをよりサポートするようになった。そしてサイラスは、ブレアにとって最良の義理の父親ね。ふたりの関係は、NYの高級住宅街アッパーイーストサイドでも“真の愛は存在する”と証明してくれたわ!
2位 チャック&ブレア
文句なしに情熱的なカップルのチャックとブレアは、もし「ゴシップガール」が2シーズンで終わっていたら、ベストカップルに選んでいたわね! ブレア役のレイトン・ミースターとチャック役のエド・ウェストウィックは、リムジンの後部座席で結ばれて以来、特別に相性が良かったもの。ふたりの関係は良くも悪くも、常にドラマのストーリーの中心だった。
ただし、シーズン3とシーズン4の展開は見るに堪えなかった。特にチャックのブレアに対するヒドイ仕打ちは、見ていて気分が悪くなるほどだったわね。シーズン5とシーズン6で関係を修復しようと試みたけれど。ふたりの地獄ともいえる状態は、いわば「ゴシップガール」お決まりのパターンね!
だって、自暴自棄になったチャックがブレアを取り戻すために更生する姿が見物なんだから! シンプルにふたりの相性だけを考えると、最高のカップルと認めざるを得ないわね。
1位 ネイト&セリーナ
セリーナが、最後に結ばれるべきふさわしい相手はネイトだったでしょうね。ふたりがカップルになれば、「ゴシップガール」らしいエンディングとして歓迎されたはずよ。だって、そもそもドラマはセリーナとネイトが結ばれるスキャンダラスなシーンからスタートしたのだから! ふたりは、言わば本質的に似た者同士ね。
特に気負うことがないのに華があって、リベラルな部分を持ちつつも、根っからの社交上手。シーズン3は「ゴシップガール」のドラマ史上、誰もがベストな相手と付き合っていたと思う。チャックとブレア、ダンとヴァネッサ、ネイトとセリーナのカップルよ。
その後、セリーナとネイトは別れたけど、どうも納得のいかない終わり方だった。ふたりは最も感動的なカップルではなかったかもしれないけど、ハチャメチャになってしまった他のカップルを考えると、ベストなカップルだったわ!