女性として生きていると正直、性差別や失礼な質問やコメントを受ける機会は少なくない。そんなときは怒り任せではなく、ウィットに富んだ受け答えでやり返して。拍手を贈りたくなるセレブの名言をご紹介。
SNSの正しい使い方について指摘したジジ・ハディッド
SNSで「痩せすぎ!」という批判、なかには「ドラッグを使っているのでは?」というあらぬ疑いまで飛び出したジジ・ハディッド。2018年2月にツイッターで甲状腺の自己免疫疾患のひとつ、橋本病を患わっていることを明かした。
「私の体型がこの数年で変わったことを指摘してやろうと思った人たちへ。あなたたちはおそらく私が17歳でモデルの仕事を始めたときには、まだ橋本病だと診断されていなかったことを知らないのでしょう。私のことを『モデルをやるには太りすぎ』と言った人たちは、それが病気による炎症とむくみであることを知らなかった。(中略)あなたたちの『美』の基準に合わない体型と照らし合わせて私がどう見えるかについて説明するつもりはないし、するべきでもない。他の人を判断しないで。私はドラッグを使っていないし、私の体がどう成熟しているのかをわかってないことを理由に私を型にはめるのはやめて。ソーシャルメディアを使っている人、そしてもっと広く、すべての人たちへ。お願いだからもっと他の人に共感する気持ちを持って。自分が事情をすべてわかっているわけではないんだと知って。好きでない人たちに残酷なことをするよりも、尊敬する人たちを賞賛することにエネルギーを使って」
マーゴット・ロビーは「性差別はみんなのDNAに埋め込まれている」
製作会社「ラッキーチャップ・エンターテイメント」を設立し、プロデューサーとしても活躍しているマーゴット・ロビー。製作過程のミーティングでは性差別に日常的に遭遇するという。
「男女差別は人の中に生まれながら埋め込まれているようなもの。決断を下すのはあなただったとしても、相手はその場で一番近くにいる最年長の男性たちに向かって質問をする。それはDNAに埋め込まれた先天的なものなのよ。相手が質問しそれに答えられるのが私でも、彼らは私が一緒に仕事をしている男性のプロデューサーに尋ねる。これはお金の話だから男性に聞くっていうことなのよ。男性のプロデューサーは『答えを知っているのは彼女。だから彼女に聞くべきだ!』って返している。これは私たちが小さい頃から経験している社会の構造なのよ。でも、みんながこの差別を意識し始めているのは興味深いこと。平等という考え方を受け入れたいとみんなが思ってきている。これまで自分たちがそういう考え方や見方を持っていなかったこと、意識してこなかったことにみんな多少ショックを受けていると思うわ」
ジェニファー・アニストンは離婚報道時のマスコミを痛烈批判
2018年にジャスティン・セローと破局したジェニファー・アニストン。彼女が子どもを持とうとしないことが離婚原因と報じたマスコミに対して「かなり狂っていたわね。『ジェニファーは男をつかまえておけない』『ジェニファーは自分勝手で仕事に夢中だから、子どもを持つのを拒否した』とか、私が悲嘆にくれて心が折れちゃっているとかね。お言葉だけど心は折れてないわ」とばっさり。
さらに「女性には母親になるようにプレッシャーがかけられている」とも。「母親にならないと傷物だと見なされてしまう。私がこの地球上にいる目的は子どもを産むことではないのでは? 他のことをするように期待されているのではないかしら?」
事務所からの“ダイエット圧力”に屈しなかったバーバラ・パルヴィン
『スポーツ・イラストレイテッド』誌が注目の新人水着モデルを選ぶ“ルーキー”。2016年はバーバラ・パルヴィンが選出された。
しかし彼女の水着写真が公開されると「太った」という悪口ツイートが! バーバラは「太っているという意地悪なコメントをいくつかもらったわ。そうね、私は18歳のときみたいに痩せてはいないけれど、自分が太っているとは思っていない」と悪口を一蹴したそう。
最近のインタビューではこの特集号の撮影の準備についても明らかに。「私のキャリアの中でもとても大きな仕事」と言うバーバラ。「事務所が『週に4回ジムに行け、5回行け』と言うからワークアウトもした。でも実際、SI誌が私を選んだのは今の私の体型が好きだから。だから撮影のために変えようとは考えなかった。SI誌は今の私のままでいることを望んだから」
マイリー・サイラスは「セクハラは自業自得」発言に抗議!
シンガーのマイリー・サイラスが、元夫のリアム・ヘムズワースとスペインの街を歩いてたところ、周りにファンが殺到し、そのなかの男ひとりが急にマイリーの髪を掴んでキスするという衝撃の事件が発生。この映像が流れると、SNSでは「セレブだからといって乱暴をしていいと思っているファンがいるのは恐ろしい」と男を批判する声が! 一方で、「マイリーはいつもセクシーな格好をしている。男にキスされて怒るのはおかしい」「自業自得だ」とマイリーをバッシングするコメントも。
それに対してマイリーは「女性は好きな服を着ていい。バージンでもいいし、5人の違う人と寝ていてもいい。夫といてもいい。ガールフレンドといてもいい。裸でいてもいい。でも女性が同意なしに体を掴まれていいわけがない」とSNSにメッセージをポスト。さらにハッシュタグで「#DontF–kWithMyFreedom(私の自由を邪魔しないで)」と抗議の声をあげた。
レディー・ガガは「自分の身体を誇りに思っている」
2017年2月に開催されたスーパーボウルのハーフタイムショーで、圧巻のパフォーマンスを披露したレディー・ガガ。ところが、ヘイターたちからは「お腹がぽっちゃり」と揶揄された。批判的なコメントを受けたレディー・ガガは、インスタグラムに次のようなメッセージをポスト。
「私の体型が議論にあがっていると聞いた。だからこの場を借りて『私は自分の身体を誇りに思っている。あなたも自分の身体を好きになって欲しい』と伝えたい。あなたが誰であろうと、何をしている人であろうと、成功するためには周囲の人の要求に応える必要なんてない。とにかく自分らしく生きる、それが成功を掴む人の特徴。それから私をサポートしてくれたみんなにも感謝の気持ちを伝えたい。みんなありがとう、愛しているわ。Xoxo、ガガ」
痩せすぎ批判に反論したセリーヌ・ディオン
パリのファッションウィークに現れたセリーヌ・ディオンが、激やせして不健康に見えたことから話題の的に! 「痩せすぎ」とバッシングする声も浮上したところ、セリーヌは猛反発。「サン」紙のインタビューで、「自分が魅力的だと思えるファッションを選んでいるの。自分のためにそうしているのよ。私は自分が強く、美しく女性らしくてセクシーだと感じたい」「私は気に入っているのだから話したくない。邪魔しないで。写真も撮らないで。もしあなたが私を気に入ってくれるのなら、私はここにいるから。もし気に入らないなら放っておいて」と反論した。
スカーレット・ヨハンソンに下着の話は厳禁!
スカーレット・ヨハンソンに彼女の下着についての話をしてはいけない。これは彼女の『アヴェンジャーズ』の広告キャンペーン中、皆が知っておくべきことだったかも。同作品でスカーレットが演じたのはぴったりした黒いボディータイツをまとったブラック・ウィドウ(そして彼女はたくさんの尻を蹴り飛ばす)だったわけだが、「Extra」のインタビューで、レポーターがコスチュームの下に下着をつけていたのかどうか尋ねてもスカーレットは塩対応。場が気まずくなったリポーターが「これってそんなにふさわしくない質問かな?」と尋ねると、彼女は「どんな下着をつけているか人に聞くことが?」とさらに訝しい様子。それでも答えるようにせっつかれ続けたため、最後には「オーバーオール着てるわ。あなたはダンガリーね」と吐き捨てるように答え、「このインタビューは一体何なの?」と呆れ顔でインタビューを終えている。
侮辱的な質問を映画の話につなげたアン・ハサウェイ
アン・ハサウェイが『レ・ミゼラブル』の熱演でオスカーを獲ったにも関わらず、2012年に映画のプレミアの後、みんなが話題にしたのは車から降りる際にスカートが捲れた彼女の写真の事ばかり。マット・ラウアーでさえ、「トゥデイ・ショー」でその話をしようとしたが、賢いアンはそのインタビューを巧く逆手にとって、出演した映画についての話題に転換させた。「最近よくあなたの姿を見ますね。そこから何の学びがあった?」というラウアーの皮肉に、「望まない人の性が商品化されてしまう私たちの文化を残念に思うわ。それは私たちを『レ・ミゼラブル』に連れ戻してくれる。と言うのも私が演じた役柄がまさにそうだから。彼女は何も持っていなかったから、子供を養うために性を売らざるを得なかった人間なの」と答えた。
エイミー・シューマーは「私は太ってない!」
コメディアンのエイミー・シューマーは「火は火を持って制す」ことに決して躊躇しないタイプだ。昨年、ソニー・ピクチャーズの新作でエイミーが実写版バービーの出演候補となっていることが明らかになるや否や、ツイッター上ではユーザーがこぞって彼女の体型について騒ぎ始め、「エイミー・シューマーが演じることで、バービーは減量キャンプ行き」と言ったつぶやきまで登場した。もちろんエイミーは黙っておらず、早速インスタグラムで水着姿の自分の写真を投稿し、長い文章を添えて反論を展開。「2つのグラミー賞にノミネートされ、重要かつ進化するアイコンを演じる候補に選ばれて、とってもとっても誇らしい気持ちよ」「これはファット・シェイミング(太っていることで辱められる行為)? 自分が太っていないとわかっていて、自分のやっていることに何の恥ずかしさも感じていないなら、そうじゃないわ。私は強い人間だし、自分の生き方に誇りを持っている。自分の考えを口にして、自分の信じるもののために戦う。私はそれを愛する人たちと一緒にやってきて楽しい時間を過ごしてきた。恥ずかしさなんてないわ」と高らかに宣言した。
自分のIQを明かしたメイム・ビアリク
CBSのドラマ「ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則」で天才少女エイミーを演じたメイム・ビアリクは実は本人自身も才媛で、映画やTV番組の撮影の合間を縫って2007年にUCLAで博士号を取得した人物だ。しかし、2014年のSAGアワードの際、TNTのリポーターは彼女が役柄ほど賢くないと思ったのか、「『ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則』に出演の際、一体何人が、いや、決してこれはあなたが天才じゃない、と言ってるわけじゃないんですがね、一体何人の人があなたが一瞬にして微分・積分が解けると思ったでしょうか?」と質問。ビアリクは「実は私は何年も微積分学の勉強をしてるわ。私は脳神経科学者よ」と答えている。
トランスジェンダーについての不躾な質問を封じたラバーン・コックス
トランスジェンダーについての認知や権利の主張を我慢強く続けてきたコックスだけど、彼女にだって我慢の限界が。でもそれは、単純に向こうが不適切だっただけだ。数年前にコックスがトーク番組「ウェンディ・ウィリアムズ・ショー」に出演した際、司会者のウィリアムズはコックスにたくさんの質問をしたが、その中に「豊胸手術を受けました?」という質問も混ざっていた。コックスは「カメラが回っていなかったら、あなたに話すことができるわ。でも、体に施したことについては話さないように決めてるの。だって、トランスジェンダーの人たちの経験したことが話題になる時って、あまりにも手術や性転換についての話ばかりに集中することが多いから。だからそのことについては話さない。でも、今の状況にはとても満足しているわ」と返答している。