記事に移動

記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がELLEに還元されることがあります。
記事中に記載の価格は、記事公開当時の価格です。

皆、激おこ! グラミー賞を真っ向から批判したアーティスト12

「グラミーは腐敗している」「すごく奇妙」「この賞を受け取れない」など……レコーディング・アカデミーの幹部達に抗議したアーティストはこんなにたくさんいる!!

By
 
.//Getty Images

昨年ノミネーションが発表され、その顔ぶれに物議を醸した2021年のグラミー賞。なかでも、候補入りは確実だと見られていたザ・ウィークエンドの名前がどこにもないという驚きの事態が発生! これには本人だけではなく、世間からも賞の選考基準全体、さらに体質について疑問の声が……。しかし、この件だけではく、これまでに公の場でレコーディング・アカデミーの幹部達に抗議したアーティストはこんなにたくさんいる!!

こちらの記事もCHECK‼
>第63回グラミー賞のノミネートが発表

>史上最年少でグラミー制覇のビリー・アイリッシュの若さを痛感させる11の事実


①2020年 ザ・ウィークエンド

the 58th grammy awards   press room
Jason LaVeris//Getty Images

「グラミーは腐敗している」トロフィーを放り投げ

2020年最大ヒット曲「Blinding Lights」を収録したアルバム「After Hours」が評価も上々だったザ・ウィークエンドは、2021年3月開催予定の第63回グラミー賞主要部門の筆頭候補とされていたにも関わらず、なんと驚愕のゼロノミネーション! 「締め出し」のようにもうつるビッグサプライズは衝撃を呼び、NFLスーパーボウル・ハーフタイムショーとの兼ね合いでアワード陣営と揉めた噂も報道された上、当人も怒りを爆発させた。「グラミー賞は腐敗したままだ。俺とファン、業界に透明性を示す義務がある」。

※2015年の第58回授与式では、最優秀 アーバン・コンテンポラリー・アルバム賞、最優秀R&Bパフォーマンス賞を授賞したが、今年の主要部門ノミネートゼロはやっぱりあり得ない……。

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
The Weeknd - Save Your Tears (Official Music Video)
The Weeknd - Save Your Tears (Official Music Video) thumnail
Watch onWatch on YouTube

エルトン・ジョンなど多くのスターが疑問を示すなか、ホールジーにいたっては、グラミー賞を得るためには舞台裏の交渉や曖昧な賄賂が要される裏事情を告発。ウィークエンド当人も、新たにリリースした「Save Your Tears」ミュージックビデオにて、トロフィーを投げ捨てるシーンを披露。友人でもあるドレイクが「もうグラミー賞は重要じゃない」と宣言したように、彼も同じ気持ちなのかも。


グラミー履歴:3勝、10ノミネート

②2013年 ジャスティン・ビーバー

52nd annual grammy awards   arrivals
Gregg DeGuire//Getty Images

「すごく奇妙」不正疑惑に発展

ザ・ウィークエンドより10年先んじるかたちでグラミーの「不正疑惑」議論を起こしたスターこそ、ジャスティン・ビーバー。第53回授与式にてドレイクとともに年間最優秀新人賞の筆頭候補とされたものの、トロフィーはジャズアーティストのエスペランサ・スポルディングの手に渡った。オールドスクール作風を好むグラミー賞らしい結果と言えるけれど、ここで問題になったのは、当時すでに3枚のアルバムをリリースしていたサスポルティングが「新人」とは言えないキャリアを築いていたこと。ジャスティン本人は「正直がっかりしたけど、また来年戻ってきて(トロフィーを)持ち帰ってみせるよ」とつつましいコメントをしたものの、グラミー賞内部の不正疑惑が報道される事態に発展してしまった。

※2013年、最優秀新人賞にノミネートされたもの無冠だったジャスティン・ビーバー

ADの後に記事が続きます
instagramView full post on Instagram

その後も、客演としてメガヒットを記録した「Despacito」で受賞を逃すなど、あまりグラミー賞に恵まれないジャスティン。今回の第63回では4ノミネートを達成したものの、R&Bアルバムとして制作した『Changes』がポップカテゴリ候補となったことは「僕にとってすごく奇妙」だと苦言する展開に……。


グラミー履歴:1勝、10ノミネーション

第63回グラミー賞ノミネート:最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス「Yummy」、最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス「Intentions」、最優秀ポップ・ボーカル・アルバム「Changes」、最優秀カントリー・デュオ/パフォーマンス「10,000 Hours」

photo : courtesy of Justin Bieber via Instagram

③2017年 アデル

the 59th grammy awards    roaming show
Kevin Mazur//Getty Images

「この賞を受け取れない」涙と憤りのスピーチ

女性ソロアーティストとして最高記録となる2度の年間最優秀アルバム賞に輝くなど、「グラミーに愛される女王」として君臨するアデル。そんな彼女と対極に位置するクイーンが、どんなに高評価な人気アルバムを作っても同部門を受賞できないビヨンセ。友人でもある2人がぶつかってしまったのが第59回グラミー賞。結果的に大勝したアデルは、年間最優秀アルバム賞で名前を呼ばれた瞬間から悲しそうな表情を見せ、「この賞を受け取ることはできない」と涙ながらビヨンセを讃えるスピーチをすることに。その後の取材でも、Fワードを交えながら「彼女が最優秀アルバム賞を得るためには、これ以上なにをしなくてはならないわけ?」と苦言した。

※2017年、第59回授与式で表情を曇らせてスピーチをするアデル

the 55th annual grammy awards   backstage and audience
Christopher Polk//Getty Images

落選について問われたビヨンセ本人は「ナンバーワンになることはもう優先事項じゃないから」と答えて気にかけない姿勢を見せたものの、彼女の不遇から活性化したグラミー賞の黒人軽視の議論はまだまだ終わることがなさそう。


アデルグラミー履歴:15勝、18ノミネート

ビヨンセグラミー履歴:24勝、70ノミネート

第63回グラミー賞ノミネート:年間最優秀レコード&年間最優秀楽曲&最優秀R&Bパフォーマンス&最優秀R&Bソング「Black Parade」、年間最優秀レコード&最優秀ラップ・パフォーマンス&最優秀ラップ・ソング「Savage」、最優秀ミュージックビデオ「Brown Skin Girl」、最優秀ミュージック・フィルム「Black Is King」

※2013年、第55回グラミー賞授与式にてビヨンセとのツーショット

ADの後に記事が続きます

④2017年 ケンドリック・ラマー

56th grammy awards   show
Kevin Winter//Getty Images

「本当に怒っている」受賞者まで憤り表明

ビヨンセと並んで「サブカテゴリは獲れても主要部門はもらえない」とされる黒人スターが、ヒップホップアーティストとして初めてピュリッツァー賞を獲得したケンドリック・ラマー。最優秀新人賞など7部門ノミネーションを受けた第56回グラミー賞では「ヒップホップ文化、そしてその基礎を築いた先人のためにもすべて獲りたい」意欲を明かしていたものの、白人デュオのマックルモア&ライアン・ルイスに浚われるサプライズ敗退。栄誉に輝いたマックルモアが「君が獲るべきだった」と語るケンドリック宛てのメッセージを公開したことも大きな話題を呼ぶ事態になってしまった。

※2014年、第56回授与式でのパフォーマンス

image
-

第58回、第60回グラミー賞でも筆頭候補とされながら主要部門を逃したケンドリックだけれど、口数の少ない彼が激しい怒りを表明したのは、自分ではなく、他の黒人アーティストについてのこと。前述の第59回グラミー賞の最優秀アルバム部門でビヨンセが破れた際、所属レーベルの共同代表より「本当に怒っている」旨が発信された。

グラミー履歴:13勝、37ノミネーション

photo : courtesy of Punch via Twitter

⑤2018-2019年 デュア・リパ

61st annual grammy awards   press room
Dan MacMedan//Getty Images

「私は正しいことをした」新人にして幹部批判スピーチ

多くの女性スターを敵に回したレコーディング・アカデミー幹部が、2018年、グラミー賞の性差別疑惑を問われて「まず女性たちがステップアップすべき」と答えた当時の会長、ニール・ポートナウ。努力が足りていないとでも言うような「ステップアップ」発言に、P!NKやケイティ・ペリーなど、多くの女性たちが反論していった。さらに、翌年の第61回授与式では、デュア・リパが年間最優秀新人賞の受賞スピーチで「ステップアップ」発言を引用してポートナウを堂々批判。

※第61回授与式では、最優秀新人賞と最優秀ダンス・レコーディング賞を授賞

ADの後に記事が続きます
61st annual grammy awards   inside
Emma McIntyre//Getty Images

「多くの素晴らしい女性アーティストの皆さんと共にノミネートされたことを光栄に思います。私たち、今年は本当にステップアップしたんじゃないでしょうか」。新人賞ウィナーからハレの場でこれを食らったわけだから、幹部たちにとってはもっとも痛い一撃だったかも? ちなみに、デュアはその後、スピーチは計画的なものではなかったと明かしつつ「でも正しいことをしたと感じた、会長も自分がしたことを理解しているでしょ」と正義を誇った。


グラミー履歴:2勝、2ノミネート

第63回グラミー賞ノミネート:年間最優秀レコード&年間最優秀楽曲&最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス「Don't Start Now」、年間最優秀アルバム&最優秀ポップ・ボーカル・アルバム「Future Nostalgia」、最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス「Un Dia (One Day)」

※新人賞授賞スピーチにて、ニール・ポートナウ氏に反撃

⑥2020年 フィオナ・アップル

i am the highway a tribute to chris cornell
Kevin Mazur//Getty Images

「トロフィーを粉砕する」まさかの武器持ち込み?

第63回グラミー賞のロックカテゴリ候補に入ったフィオナ・アップルは、自身のノミネーションについて不服はないようだけれど、グラミー賞の「フェミニズム詐欺」的な行動に怒り。それは、ドクター・ルークの性暴力を告発したケシャをサポートするステージを行った2年後となる今回、ルークとされるプロデューサーをノミネーションしたという疑惑。

※2020年、8年ぶりに新アルバム「Fetch The Bolt Cutters」をリリース

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
Fiona Apple - Shameika (Official Music Video)
Fiona Apple - Shameika (Official Music Video) thumnail
Watch onWatch on YouTube

元レコーディング・アカデミー会長デボラ・デューガンによる組織的な性差別や性暴力隠蔽の告発にも触れたフィオナは、グラミーを受賞した際のビジョンとして、以下のような計画を明かした。「金づちを持って壇上に立って、なにも言わずにグラミー賞のトロフィーを壊して、バラバラになった破片をわけあうために女性たち全員を招く」。候補作になった彼女のアルバム「Fetch The Bolt Cutters」と楽曲「Shameika」の評価は年間随一なので、もしかしたら、4月に予定される中継式で「金槌破壊ステージ」が見られるかも……?


グラミー前歴:1勝、8ノミネート

第63回グラミー賞ノミネート:最優秀ロック・パフォーマンス&最優秀ロック・ソング「Shameika」、最優秀オルタナティブ・ミュージック・アルバム「Fetch The Bolt Cutters」

ADの後に記事が続きます

⑦2019年 アリアナ・グランデ

62nd annual grammy awards   arrivals
Steve Granitz//Getty Images

「音楽は政治じゃない」幹部の嘘を糾弾

2019年、第61回授与式のパフォーマンスと出席を事前キャンセルしたアリアナ・グランデから痛烈批判されたのが、当時のプロデューサー、ケン・エールリッヒ。欠席について口を閉じていたアリアナだけれど、エールリッヒが「彼女は(準備する)時間が足りないと感じたみたいだ」と明かしたことで、糾弾とともに理由を公開。

※キャンセルした翌年の2020年、第62回授与式に出席

-

「あなたは嘘をついてる。一晩あればパフォーマンスできるってことはわかってるでしょ。あなたに私の創造性と自己表現をもみ消されたから出席をやめた」。加えて、自分にとって音楽とは政治でもゲームでもないとピシャリ。ちなみに、アリアナは、この翌年に元会長デボラ・デューガンが雇用機会均等委員会に提出した告発書類において主要部門ノミネーションから不当に除外されたアーティストとして名前が挙がっている。

グラミー履歴:1勝、12ノミネート

photo : courtesy of Ariana Grande via Instagram

⑧2015年 カニエ・ウェスト

the 57th annual grammy awards   red carpet
Lester Cohen//Getty Images

「インスピレーションへの冒涜」怒りのステージ乱入

自分のみならず他アーティストの不遇についてまで不服を表明してきたカニエ・ウェスト。2015年、第57回年間最優秀アルバム賞でベックがビヨンセを下して受賞した際には壇上に突入するような行動を見せた。「芸術を軽視して意匠を尊ばず、音楽によって記念碑的な偉業を成し遂げた人々の鼻をあかすことは、インスピレーションへの冒涜」。そう語った彼は、マドンナから「賞にこだわりすぎ」「アワードショーに正義を求めちゃ駄目」とたしなめられることも。

※第57回授与式では、最優秀ラップ・パフォーマンス賞と最優秀ラップ・ソング賞を授賞

ADの後に記事が続きます
the 57th annual grammy awards   backstage and audience
Jason Kempin//Getty Images

しかしながら、その後の5年間で結局ビヨンセとケンドリックが主要部門で連敗しつづけ、元レコーディング・アカデミー会長のデボラ・デューガンの告発も起きたため、「カニエが正しかった」とする再評価の気運が高まっていった。当のカニエは、2020年、ミュージシャンに正当な報酬を与えない音楽業界を問題視してグラミー賞のトロフィーを便器に入れて放尿するようなビデオを投稿。

※第57回授与式にて、マドンナとツーショット


これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
Every Hour
Every Hour thumnail
Watch onWatch on YouTube

グラミー履歴:21勝、69ノミネーション

第63回グラミー賞ノミネート:最優秀コンテンポラリー・クリスチャンミュージック・アルバム「Jesus Is King」

※第63回グラミー賞ノミネートアルバム「Jesus Is King」

⑨2019年 ドレイク

61st annual grammy awards   inside
Kevin Mazur//Getty Images

「こんなものはいらない」スピーチ中断事件

「グラミー嫌い」の先頭をひた走る存在が、音楽界の頂点に立つスーパースター、ドレイク。黒人スターが中々認められない同賞に反発してきた彼は、2019年、第61回授与式の最優秀ラップ・ソング賞の受賞スピーチにて、実質的にアワードを批判。音楽ビジネスの不平等を語ったのち、コンサートに駆けつけてくれる熱心なファンがいるなら「こんなもの(アワード)は必要ない」宣言。

※第61回授与式のスピーチで憤るドレイク

ADの後に記事が続きます
これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
Drake - Laugh Now Cry Later (Official Music Video) ft. Lil Durk
Drake - Laugh Now Cry Later (Official Music Video) ft. Lil Durk thumnail
Watch onWatch on YouTube

しかしながら、このスピーチの途中でTV中継がCMに移ってしまったことで、グラミー側との本格的な軋轢だと話題を呼んだ。そんな彼は、今回のウィークエンド全落選を受けて意見を表明。「影響力のある音楽とアワードの断絶に毎年ショックを受けるのは、もうやめるべきだと思う。かつて最高の栄誉だったものが、今のアーティストや将来を担う者たちにとって重要ではなくなったことを受け入れるべきだ」。ストリーミング時代のミュージシャンのスタンダードを創造したドレイクの予言はあたるのか、要注目。

グラミー履歴:4勝、44ノミネート

第63回グラミー賞ノミネート:最優秀メロディック・ラップ・パフォーマンス&最優秀ラップ・ソング「Laugh Now, Cry Later」、最優秀ミュージックビデオ「Life Is Good」

⑩2020年 マライア・キャリー

the 48th annual grammy awards   press room
Steve Granitz//Getty Images

「本当にどうでもいい」ブレまくるアワード方針の被害者?

「グラミー賞の歴史に残る冷遇」と語られるのが、R&Bの女王マライア・キャリー。2020年、功績に見合わない不遇ぶりについて本人が語ったところによると、デビュー期の彼女を評価したグラミー賞は、その直後「レコードを大量に売る人気者はいらない」と跳ね除けるスタンスに一変したんだそう。

※2006年、第48回授与式では3冠を達成

グラミー賞

レディー・ガガ 誕生日 おしゃれ ファッション メイク y2k

【祝38歳】レディー・ガガのベストルック118を一挙総覧!

the 66th annual grammy awards

マイリー・サイラス、恋人マックス・モランドとはすでに同棲スタート グラミー賞にも揃って出席

a woman with a blue dress

2024年グラミー賞のベストヘア&メイクをチェック!

66th grammy awards show

テイラー・スウィフト、セリーヌ・ディオンを無視? ネットの批判に2ショットで反論

ADの後に記事が続きます
ADの後に記事が続きます