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観ておくべき、LGBTQ+の人々を描いた名作映画23本

愛あふれるコメディから実話をもとにした人間ドラマ、ドキュメンタリーまで、どれも要チェック

By Georgia Green
ゲイ レズビアン トランスジェンダー lgbtq 映画
Aflo

私たちを夢中にさせ、学びや力を与えてくれる映画。時には笑い、涙し、言葉にならないほどエモーショナルになることも。しかし何よりも重要なのは、例えば伝えられてこなかったLGBTQ+の物語を知らしめるように、映画には無視されてきた声や体験を世界中の人たちへ届ける力があるということ。

そこで、『プリシラ』のように革新的な名作から、カルトな人気を誇る現代の傑作『君の名前で僕を呼んで』まで、さまざまな角度からLGBTQ+にスポットを当てた作品を、ELLE UKが紹介する。

Translation: Ai Ono From ELLE UK

『The World To Come(原題)』(2020)

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THE WORLD TO COME | Official Trailer I Bleecker Street
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ジム・シェパードによる同名小説が原作の『The World To Come』は、19世紀を舞台にした禁断の愛の物語。人気作『ブロークバック・マウンテン』(後述)のように、隣人である2組の夫婦に焦点を当てる。

出演はヴァネッサ・カービー、キャサリン・ウォーターストン、クリストファー・アボット、ケイシー・アフレックら。世間から離れた田舎暮らしを送るなかで、ヴァネッサ演じるタリーとキャサリン演じるアビゲイルは恋に落ちる。

2020年のベネチア国際映画祭でプレミア上映され、LGBTQをテーマにした映画の最高賞となるクィア獅子賞を受賞。日本公開が待たれる。

『トランスジェンダーとハリウッド: 過去、現在、そして』(2020)

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Disclosure | Official Trailer | Netflix
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ハリウッドで大活躍中のラヴァーン・コックスをはじめ、トランスジェンダーの俳優や映画関係者、歴史家などに話を聞くドキュメンタリー。

TV&映画業界においてトランスコミュニティがどう描かれてきてたか、そして彼らの物語がアメリカ文化や個人にどんな影響を与えているかを掘り下げ、解説する。

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『フランクおじさん』(2020)

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『フランクおじさん』本日配信スタート!Amazon Original
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1970年代を舞台に、地元を離れNYに移ったティーンエイジャーのベス(ソフィア・リリス)。彼女は、叔父フランク(ポール・ベタニー)と再会するが、実は彼はゲイで、パートナーのウォーリー(ピーター・マクディシ)と暮らしていた。

そこへフランクの父が亡くなったという知らせが入り、ベスを連れて実家に戻った彼だったが、過去と向き合うことになり……。スティーブ・ザーンやジュディ・グリアら脇を固めるキャストも魅力的。

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『Love, サイモン 17歳の告白』(2018)

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多くの映画は、クィアの物語を伝える際に異性愛者の役者を起用して批判を浴びてきたが、主要スタジオが初めて手がけたこのティーンゲイロマンスでは、クィア俳優のキーナン・ロンズデールが主要キャラクターに抜擢され、ゲイを公表しているグレッグ・バーランティが監督を務めた。

ベッキー・アルバータリの小説『サイモンvs人類平等化計画』がベースとなっており、ゲイであることを隠している17歳の少年サイモンが主人公の物語。たとえ温かい家庭であってもカミングアウトをすることは簡単ではなく、人生をガラリと変えかねないということを描いている。

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『アレックス・ストレンジラブ』(2018)

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『アレックス・ストレンジラブ』予告編 - Netflix [HD]
『アレックス・ストレンジラブ』予告編 - Netflix [HD] thumnail
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すべてを手にしているように見える高校生アレックス・トゥルーラブが主人公の、Netflixオリジナル映画。学級委員長であり、成績優秀で、素敵な彼女もいるアレックスだが、オープンリーゲイのエリオットと知り合ったことで彼の世界は一変する。

「自分はいったい誰と初体験をしたいのか」など、悩み多き思春期のセクシュアリティや自己の追求について、チャーミングかつ正直に伝えている。

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『ミスエデュケーション』(2018)

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2019/2/2『ミスエデュケーション』DVDリリース!
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サンダンス映画祭でグランプリを受賞したこの作品は、クロエ・グレース・モレッツを主演に迎え、シリアスなテーマを前向きに描いている。

時代は1993年。キャメロン(クロエ)は女の子とキスしたことを保守的な叔母に知られ、「神の約束」と呼ばれる矯正施設に送られる。叔母や施設の希望に反し、キャメロンは施設の教えにまったく従わず、むしろ自分自身やセクシュアリティについて決意をかためてゆく。

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『君の名前で僕を呼んで』(2017)

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映画『君の名前で僕を呼んで』日本語字幕付き海外版オリジナル予告編
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名だたる映画祭や映画賞で注目を集め、主演のティモシー・シャラメも世界的センセーションを巻き起こした『君の名前で僕を呼んで』。

アンドレ・アシマンによる同名小説が原作で、ティモシーはイタリアで夏休みを過ごす10代の少年エリオを、大学院生オリヴァーをアーミー・ハマーがそれぞれ演じている。オリヴァーは、大学教授であるエリオの父の助手を務めるため、ひと夏の間エリオの家族と一緒に暮らすことになる。

初めは少し距離のあるエリオとオリヴァーだったが、次第に惹かれ合うように。しかし、オリヴァーが去る日は迫っており、そんななかで新たに気付いたセクシュアリティに折り合いをつけ、オリヴァーに別れを告げなくてはならないエリオの不安と混乱は、誰にとっても共感できる。

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『ブルックリンの片隅で』(2017)

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Beach Rats Trailer #1 (2017) | Movieclips Indie
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監督のイライザ・ヒットマンがサンダンス映画祭で米国ドラマ映画部門の最優秀監督賞を受賞した、心に訴える1本。

家庭から逃げるように不良の友人たちとつるみ、ガールフレンドを作りながらも、オンラインでゲイの中年男性と交流することでバランスをとっている青年フランキー(ハリス・ディキンソン)の物語。

決して明るい話ではないものの、“男らしさ”について生々しくエモーショナルに描き、性的指向や性同一性を公表しない「クローゼット」についても描いている。

『ゴッズ・オウン・カントリー』(2017)

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映画『ゴッズ・オウン・カントリー』予告編
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ルーマニア移民とヨークシャーの農民の愛を描くイギリス映画『ゴッズ・オウン・カントリー』。ヨークシャーの農場を管理するジョニー(ジョシュ・オコナー)は、毎晩の酒と行きずりのセックスで孤独を紛らせていたが、移民労働者のゲオルゲ(アレック・セカレアヌ)が農場にやって来たことで、人生が変わっていく。

単なるカミングアウト・ストーリーではなく、孤独や外国人ヘイトの問題にもフォーカスしており、2人の男性が保守的な“男らしさ”について悩み、迷う姿が随所にちりばめられている。

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『ナチュラルウーマン』(2017)

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ベルリン銀熊賞受賞!『ナチュラルウーマン』予告編
ベルリン銀熊賞受賞!『ナチュラルウーマン』予告編 thumnail
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ゴールデン・グローブ賞にノミネートされ、アカデミー賞外国語映画賞を受賞したチリ発映画『ナチュラルウーマン』。年上のパートナーを亡くしたことで訪れるいくつもの困難に、強く立ち向かうトランス女性マリーナ(ダニエラ・ベガ)を追う。

トランスジェンダーであることが理由で、パートナーの葬儀にも来るなと言われ、彼とシェアしていたアパートからも追い出されてしまうが、マリーナはそんなトランスフォビアな彼の家族と元妻に立ち向かっていく。

目を伏せたくなる場面もあるものの、2018年に『タイム』誌の「最も影響力のある100人」に選ばれたダニエラの、痛烈で力強い演技には目を見張る。

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『ムーンライト』(2016)

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美しい映像とエモーショナルな音楽で綴られる、『ムーンライト』本国予告
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原案は、戯曲『In Moonlight Black Boys Look Blue』(原題)。マイアミ育ちのアフリカ系アメリカ人シャロンの、幼少期から成人期までの自分探しの道と成長を描く。

この壮大な新世代の映画は、アメリカでゲイの黒人男性として生きていくことの複雑さや難しさを丁寧に描写。アカデミー賞で8部門にノミネート、作品賞を含む3冠を達成するなど、この年最も話題にのぼった作品となった。

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『キャロル』(2015)

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映画『キャロル』予告編 90秒ver
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ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラが主演する『キャロル』は、同性愛が罪とされていた1950年代のNYを舞台に、女性2人の愛を描いた物語。

ハリウッドのメジャースタジオがレズビアンの愛を真正面から描くのは稀なことだが、本作はその後のLGBTQ+映画の基準を設定し、特にケイトの素晴らしい演技で世界的に称賛を集めた。

百貨店で働きながらカメラマンを目指すテレーズ(ルーニー)はある日、愛のない結婚生活に苦しみ、離婚問題の渦中にいる女性客キャロル(ケイト)に強く惹かれる。

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『アイ・アム・マイケル』(2015)

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I Am Michael | Official Trailer | Brainstorm Media
I Am Michael | Official Trailer | Brainstorm Media thumnail
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同性愛と教会が交差する複雑で曖昧な領域に迫り、元同性愛者の活動家マイケル・グラッツェの人生を描く映画『アイ・アム・マイケル』。

ザカリー・クイント演じるボーイフレンドと政治活動を追求し、LGBTの若者に性的アイデンティティを受け入れるようにアドバイスしていたマイケル(ジェームズ・フランコ)は、疑念やパラノイアに悩まされながらも信仰を再発見し、“本当の自分”を追い求めるべくゲイのライフスタイルを否定してゆく。

批評家からは賛否両論が寄せられたが、複雑な問題を描くリスクと向き合っており、主演のジェームズ・フランコも素晴らしい演技を見せている。

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『タンジェリン』(2015)

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映画『タンジェリン』予告編(劇場版)
映画『タンジェリン』予告編(劇場版) thumnail
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演技経験のない2人のトランスジェンダー女性(マイア・テイラーとキタナ・キキ・ロドリゲス)を起用し、LAで働く2人のトランスジェンダー娼婦の生活を描く。

ダークで下品でシャープな作風が非常に高い評価を得て、GLAADメディア賞の最優秀映画賞を受賞。トランスジェンダーの生活やセックスワーカーの生々しい描写が印象的で、全編iPhoneで撮影されたことも大きな話題になった。

『パレードへようこそ』(2014)

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炭鉱労働者のために立ち上がれ!映画『パレードへようこそ』予告編
炭鉱労働者のために立ち上がれ!映画『パレードへようこそ』予告編 thumnail
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ゴールデン・グローブ賞にノミネートされ、英国アカデミー賞も受賞したこの映画は、LGBTの活動家グループが、ウェールズにある小さな鉱山の町を訪れ、社会に取り残された2つのコミュニティが互いに支え合うキャンペーン「LGSM(炭坑夫支援レズビアン&ゲイ会)を立ち上げ、困難を乗り越えて大成功を収めるまでを辿る。

ドミニク・ウェスト、イメルダ・スタウントン、アンドリュー・スコット、ビル・ナイら名優の共演も見ものの、笑って泣けて心に残るハートウォーミングコメディ。

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『アデル、ブルーは熱い色』(2013)

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映画『アデル、ブルーは熱い色』予告編
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カンヌ国際映画祭では最高賞パルムドールに輝き、英国アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞にもノミネートされたフランス映画『アデル、ブルーは熱い色』。

主人公の高校生アデル(アデル・エグザルコプロス)は、エマ(レア・セドゥ)というブルーの髪の年上の美大生と出会い恋に落ちる。アデルとレアが披露する傑出した演技のほか、この映画で最も魅力的なのは、ただの初恋ではなく、破滅的で激変する、すべてを捧げるような愛の描写。若い女性が自身のセクシュアリティを知る過程が、美しく描かれている。

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『キッズ・オールライト』(2010)

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映画『キッズ・オールライト』予告編
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同性カップルの子育てを描き高く評価された、ファミリーコメディ。

アネット・ベニング演じるニック&ジュリアン・ムーア演じるジュールスのレズビアンカップルは、匿名の精子提供を受けてそれぞれが子を出産。2人の子を授かるが、成長した2人は、自分たちの父親に会いたいと考えるようになる。

レズビアンの関係を全面に出さず、あくまでも物語の要素のひとつとしたことで他の作品とも差別化した、安心して楽しめる1本。

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『ミルク』(2008)

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MILK - Official Trailer
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公職に選出されたアメリカ初のオープンリーゲイとして知られるハーヴェイ・ミルクを、ショーン・ペンが見事に演じ、アカデミー賞主演男優賞に輝いた『ミルク』。ゲイのための活動から市会議員への当選、1978年の悲劇の暗殺まで、彼の革命的な人生に迫る。

1970年代、サンフランシスコには大きなLGBTコミュニティがあったが、カリフォルニア州の他の地域はまだまだそこに追いついていない状況だった。ホモフォビアが蔓延するなか、ミルクはその壁を壊し、LGBTQ+コミュニティが権利を得るために尽力してゆく。

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『ブロークバック・マウンテン』(2005)

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Brokeback Mountain Official Trailer #1 - Randy Quaid Movie (2005) HD
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LGBTQ+映画の代表作に数えられる1本。1960年代に出会ったイニス(ヒース・レジャー)とジャック(ジェイク・ギレンホール)という2人のカウボーイが、ひっそりと禁じられた愛を育む姿を描く。

当時アメリカでは同性愛者であることを公言することが非常に難しいことであったなか、2人の愛に多くの人々の心が動かされ、ゴールデン・グローブ賞や英米アカデミー賞など数々の賞レースを席巻した。

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『ボーイズ・ドント・クライ』(1999)

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Boys Don't Cry (1999) Trailer #1 | Movieclips Classic Trailers
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1990年代初頭、ネブラスカ州でトランスジェンダーの男性が殺害された実際の事件を描き、世界に衝撃を与えた『ボーイズ・ドント・クライ』。愛を見つけたことで命を奪われてしまった主人公ブランドン・ティーナをヒラリー・スワンクが演じている。

ブランドンはラナ(クロエ・セヴィニー)という女性と出会い恋に落ちるが、彼がトランスジェンダーであることを受け入れられない人たちもおり――。

本作でヒラリーはアカデミー賞主演女優賞を受賞し、クロエは助演女優賞にノミネート。残酷な内容ではあるが、トランスジェンダーの歴史における非常に重要な瞬間を描き、さらに米国のヘイトクライム法に対するロビー活動を増やすきっかけともなった。

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