絶大なる名声と莫大な収入を手にしたスターたち。だからこそ日ごろから社会へ貢献する責任を感じている彼らは、このコロナ禍におけるロックダウン時に規模の大きな啓蒙活動や多額の寄付などの具体的で効果的な支援策を進んで行っている。“セレブ”としては当たり前の行動ではあるけれど、そんなお手本を今だからこそピックアップ。


Index

  1. ライアン・レイノルズ ネットの売り上げ3割を寄付
  2. ガル・ガドット スター総出演で連帯運動
  3. テイラー・スウィフト 光熱費も払えない貧困層のファンに寄付
  4. リアーナ 医療従事者に5億円超を寄付
  5. ジェームズ・マカヴォイ 国民健康保険のお返しにクラウン度ファンド
  6. ポン・ジュノ 災害支援団体へ寄付で善意のリレー

ライアン・レイノルズ = ネット通販の売り上げ3割を寄付

Netflix's "6 Underground" New York Premiere
Jason Mendez//Getty Images

新型コロナの影響で経済活動がストップしたアメリカでいち早くサポートの声を上げたのがライアン・レイノルズ。愛妻ブレイク・ライブリーと共同で「Feeding America」と「Food Banks Canada」に総額100万ドルを寄付すると発表。不況弱者である高齢者や低所得家庭の食卓を支えたいという真剣な思いだけど、SNSの公表文はユーモア満載! 「アビエイター・ジン」製造会社を経営するライアンはまた、コロナ禍で失業するバーテンダーのためにネット販売の売り上げの30%を全米バーテンダー組合(そんなものがあるとはビックリ!)に寄付すると公表。ライアンの発表を受けて、テキーラ製造会社を共同運営する『ブレイキング・バッド』主演のアーロン・ポール&ブライアン・クランストンもライアンに続くと発表していて、善意の伝染に心もほっこり。

ライアン・レイノルズ(Ryan Reynolds)

ガル・ガドット = スター総出演で連帯運動 

2020 Vanity Fair Oscar Party Hosted By Radhika Jones - Roaming Arrivals
Rich Fury/VF20//Getty Images

感染防止のために自宅に籠るセレブだけど、メイクフリーの素顔をインスタグラムで公開したり、TikTokデビューしたりで相変わらずお盛んに情報発信中。ある意味、自己チューなセレブが多いなか、「不要普及の外出を控えて、自宅にいましょう」と人々にアドバイスするためのビデオをインスタグラムにアップしたのがガル“ワンダーウーマン”ガドット。イタリアで自宅に籠る庶民が窓辺で合唱する姿にインスパイアされて作ったのは、ジョン・レノンの名曲「イマジン」をビデオを使ってセレブ仲間で歌い継ぐビデオ。ガルを皮切りにクリスティン・ウィッグやサラ・シルバーマン、ナタリー・ポートマンなどなど大物セレブが登場していて、ガルの人柄の勝利?

ガル・ガドット(Gal Gadot)

テイラー・スウィフト = 光熱費も払えない貧困層のファンに寄付

InStyle And Warner Bros. Golden Globes After Party 2019 - Arrivals
Leon Bennett//Getty Images

スーパースターなのに草の根レベルで、コロナ禍での困窮を強いられるファンに助けの手を差し伸べているのがテイラー。ツイッターで「電気代なども支払えなくなるかもしれない」と不安をツイートしたサマンサ・ジェイコブセンさんに3000ドルを寄付したほか、ニューヨークからの引っ越しを考えていたフリーのグラフィック・デザイナー、ホリー・ターナーさんにも同額を寄付し、「私のそばにいてくれてありがとう。今度は私の番よ」とメッセージも送信。3月下旬段階でテイラーからの個人的寄付をメディアに明かした人は少ないとはいえ、実際はかなりのファンに金銭的支援をしているのは間違いなさそう。

テイラー・スウィフト(Taylor Swift)

リアーナ = 医療従事者に5億円超を寄付

Robyn Rihanna Fenty And Linda Fargo Celebrate The Launch Of FENTY At Bergdorf Goodman
Dimitrios Kambouris//Getty Images

新型コロナウィルスとの戦いの最前線にいる医療従事者に対して多額の寄付をしたのがリアーナ。自身の基金「クレア・ライオネル基金」を通じ、救援活動に使って欲しいと500万ドル(約5億円4000万円)をポンと寄付。アメリカだけでなく、カリブ海諸国やアフリカ諸国などでも医療支援をなかなか受けられない過疎地での活動に使うようにとリクエストしていて、リアーナが世界的規模でコロナ禍を憂えていることも明らかになった。定例記者会見で医療従事者に対して「マスクを盗んでいると聞いている」と根拠なき非難を浴びせた上、組織的犯罪を匂わせたトランプ大統領とは雲泥の差だ。

リアーナ(Rihanna)

ジェームズ・マカヴォイ = 国民健康保険のお返しにクラウドファンド

91st Annual Academy Awards - Arrivals
Frazer Harrison//Getty Images

マスクや医療用ゴーグル、手袋などが不足しているイギリス国内では、医療従事者が自腹でネット販売を利用したり、DIY店で購入した材料で手作りしたりという状況。感染リスクが上がることを危惧した医師たちがクラウドファンディングを使って「Masks for Heroes」キャンペーンをスタートしたところ、真っ先に賛同したのがジェイムズ・マカヴォイ。キャンペーン の目標額20万ポンドを超える27万5000ポンド(約3700万円)を寄付(マカヴォイのような人が多く、あっという間に70万ポンドに到達)! ユニバーサルヘルスケアが敷かれているイギリスでは国営医療サービスが発達していて、マカヴォイ自身もインスタグラムで医療従事者に感謝の念を示し、「生まれた瞬間からお世話になっている。命を助けてもらったこともあるし、この先もまた助けてもらうかもしれない彼らの健康を守りたい」と新型コロナとの戦いの最前線で活躍するヒーローを称賛している。

ジェームズ・マカヴォイ(James McAvoy)

ポン・ジュノ監督 = 災害支援団体へ900万円の寄付で善意のリレー

BFI Fellowship 2020 - Red Carpet Arrivals
Gareth Cattermole//Getty Images

大邱を中心に新型コロナ被害が広がっている韓国でもセレブたちが次々に新型コロナウィルス拡散防止と予防活動をサポートするための寄付を公表。オスカー受賞した『パラサイト』で世界的セレブとなったポン・ジュノ監督は、韓国の災害支援団体ホープ・ブリッジ・アソシエーションに1億ウォン(約900万円)を寄付。ジュノ監督と同じく大邱出身の防弾少年団のSUGAも同団体に1億ウォンを寄付しているし、EXOのレイはなんと2億ウォンも寄付!  またマスクを配布するチャリティ活動に参加するセレブも多く、韓国内ではセレブによる善意の輪が広がっているという。

ポン・ジュノ(Bong Joon-Ho)