preview for 手洗いして縮まない! ニットの洗い方

動画シリーズ“FASHION HACKS”第一章は、衣替えシーズンに備えた「ファッションマニアのためのお洗濯講座」。水洗いクリーニング専門店「Licue」の永井良房さんを講師に「衣類が長持ちする」とファッション関係者の熱い視線を集める“水洗い洗濯”を自宅で実践! フェイクファー編に引き続き、今回は縮みが気になるニットの正しい洗い方をマスターしよう。

動画の洗濯プロセスを復習!

まず最初に水洗い可能かどうか、洗濯表示をチェック。その後、洗剤を少量つけたタオルでセーターを拭いてみて、染料が落ちないかをチェック。色が落ちないようなら、水洗いOK。

Plate, Dishware, Porcelain, Tableware, Wood, Beige, Circle, Serveware, Cup, Cup,
.
30℃くらいのぬるま湯を用意。中性洗剤を表示分量入れ、よくかき混ぜて溶かす。
Finger, Nail, Hand, Thumb, Fawn,
-
特に汚れが気になる部分は、洗剤水で揉み洗いし、汚れを浮き立たせておく。

洗濯ネットを使えば、自宅でもニットは洗える!

縮みの原因は、繊維のズレ。繊維どうしがこすれないように、ジャストサイズの洗濯ネットに入れて洗うのがポイント。

Clothing, Product, T-shirt, Beige, Sleeve, Shorts, Baby & toddler clothing,
-
汚れやすい部分(袖口、襟ぐり)が出るように畳んで
Shorts, Trunks, T-shirt,
.
ジャストサイズの洗濯ネットに入れる。
Hand, Toilet seat, Finger, Tableware, Circle, Washing, Toilet,
.
洗剤水のなかにゆっくり浸し、5回押し洗い。水分を服の繊維にしみ込ませていくイメージ。
Footwear, Leg, Turquoise, Arm, Hand, Shoe, Ankle, Joint, Nail, Toe,
.
縮みの原因は繊維のズレ。ごしごし揉まないように注意!
Washing, Hand, Bathing,
-
真水でしっかりすすぎ、水を入れ替える。この工程を3回繰り返す。
ニットの手洗い、柔軟剤の適量は?

柔軟剤は入れすぎても、少なすぎても効果なし。生地を柔らかくし、静電気を抑える役割を果たす柔軟剤は、表示分量を通りに投入するのがベスト。

Dishware, Plate, Tableware, Bowl, Circle, Ceiling, Porcelain, Plastic,
.
30℃くらいのお湯に柔軟剤を表示分量入れ、よく混ぜる
Nail, Hand, Finger, Skin, Human, Arm, Joint, Design, Material property, Nail care,
.
ゆっくり3回押し、柔軟剤をなじませる。
White, Textile, Napkin, Linens, Paper, Beige,
-
軽く水分を押し絞ったセーターをネットに入れたまま、乾いたタオルの上に置き、タオルで押しながら、水分をとる。
White, Clothing, Black, Product, Sleeve, Outerwear, Beige, Sweater, Long-sleeved t-shirt,
-
ある程度水分がなくなってきたら、ネットから取り出して、さらに押しながら水分をとる。

簡単2パターン!ニットの正しい干し方とは?

縮まないように水洗いしたら、最後は型崩れしないように乾かすのみ。風通しのよい日陰での平置きがベストだけれど、スペース的に難しい場合は、ハンガーを使って干す方法も。

Table, Tray, Floor,
.
水分がある程度とれたら、平置きで陰干しする。
Hair accessory, Comb, Fashion accessory, Leggings,
.
平置きが難しい場合は、型崩れしないようにハンガーで干す方法も。 セーターを半分に折り、脇部分にハンガーを逆さにあてる。
Footwear, Sleeve,
.
両端を折って、ハンガーにかける。そうすれば型崩れや伸びの心配もなし!
Wall, Line, Stone wall, Light fixture, Brick, Silver, Clothes hanger, Ceiling fixture,
.
乾いたら、お洗濯完了!

近年「水洗い洗濯」が注目される理由

エコロジー意識が高いヨーロッパでは、何でもかんでもクリーニングに出すのではなく、自宅でのお湯洗いが主流。その理由は、ドライクリーニングで使用する有機溶剤には、光化学オキシダントや発がん性物質が含まれているから。また、廃液ヘドロは産業廃棄物となり、燃やすことで大気汚染や土壌汚染の原因に。さらに乾燥工程で重油やガス等の化石燃料を大量使用するなど、環境負荷が大きい点が社会問題になっている。汚れが落ちやすいお湯を使って家で洗濯をする文化が浸透しているヨーロッパでは、汚れの種類に合わせて実にさまざまな洗剤が普及。短絡的にドライクリーニングに出すのではなく、必要に応じて使い分けることが、今の時代に求められている洗濯観なのかも。

こちらもチェック>> 洗濯について、実は知らない10のこと



■今回の講師
永井良房さん/石油系有機溶剤を一切使用しない、水洗いクリーニング専門のクリーニング店「Licue(リクエ)」の責任者。クリーニング業界約30年のベテランで、高知県に本山を構えるシミ抜きの流派「不入流(いらずりゅう)」に学ぶシミ抜きやテーラードプレスのプロフェッショナル。アパレルブランドや芸能界からの支持も厚く、全国各地でさまざまな講演を行う。

Video: Candee Motion Graphics: Hikari Sakurai