女優別で選べばハズレなし！ おこもり映画は90年代ロマコメに決まり！
自宅でゆっくり映画を観るなら、90年代にヒットしたロマコメを選べば間違いなし。自立した女性の芽生えも感じさせる'90年代のクイーンをプレイバック！ エル・ジャポン3月号より。
Text RIE TSUKINAGA
Photo AFLO, AMANAIMAGES, GETTY IMAGES
ジュリア・ロバーツ
男性も女性も憧れた飾らない“プリティ・ウーマン”
'90年代、彼女はハリウッド女優の、そしてアメリカ女性の象徴的存在だった。トレードマークは重量感のあるカーリーヘア。背が高く手足の長い彼女は、ミニスカートからマニッシュなパンツスーツまでどんな洋服も着こなした。外見はゴージャスなのに時折大口を開けバカ笑いをする。飾らなさが魅力の彼女には、まさに“プリティ・ウーマン”という言葉がふさわしい。
『プリティ・ウーマン』
リチャード・ギア演じる裕福な実業家とジュリア演じるコールガールの恋物語。大ヒットした本作からは数々の名シーンが生まれた。
『ベスト・フレンズ・ウェディング』
昔の恋人で今は親友のマイケルが結婚することを知ったジュリアンはあの手この手で結婚を邪魔しようとする……。歌唱シーンも必見。
『ノッティングヒルの恋人』
ハリウッド女優と恋に落ちたロンドンのしがない書店主。ヒュー・グラントを相手役に迎えた本作にはジュリアの過去作への目配せもたっぷり。
メグ・ライアン
時代をけん引した可憐なラブコメ女王
“ラブコメの女王”と呼ばれた彼女は “ラブコメの名手”ノーラ・エフロン（映画監督、脚本家）の申し子でもあった。くるくると変わる表情から繰り広げられる軽妙なおしゃべり。かわいい顔で、男たちへの不平を辛辣に吐き、女性の権利を高らかに宣言する。そのあけすけさは、ときに男たちを閉口させ、女たちを歓喜させた。無造作なショートヘアも一世を風靡した。
『めぐり逢えたら』
エンパイア・ステート・ビルの屋上で出会う運命の二人。名作『めぐり逢い』を基にノーラ・エフロンが生み出したラブストーリー。
『ユー・ガット・メール』
『めぐり逢えたら』の監督と主演コンビ（メグ＆トム・ハンクス）が再タッグ。メールで知り合った男女の恋愛喜劇。
サラ・ジェシカ・パーカー
恋愛ドラマに革命を起こしその存在はレジェンドに！
'98年に放送がスタートしたドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』は革命を起こした。女がセックスについて語るという当然の権利を娯楽の域に押し上げたのだ。恋愛ドラマでありながら女たちの友情の物語であるのも革新的だった。S・J・パーカーの分身的存在でもあった、NYとファッションを愛する自立した女性キャリー（ただし恋愛は苦手）。みんながキャリーに夢中になった。
キャメロン・ディアス
新時代の到来を予感！ 陽気なヒロインが登場
『ベスト・フレンズ・ウェディング』でJ・ロバーツの恋敵役を演じた彼女は、'90年代後期の新たなラブコメのヒロイン像をつくり上げた。男たちがこぞって夢中になるマドンナ的存在。でも性格は気さくでどこまでも陽気。ファレリー兄弟の『メリーに首ったけ』のメリー役は女優としての彼女のイメージとも重なり合い、おバカで下品なコメディの中でより光り輝いた。
現代のラブコメヒロインは年齢も恋愛スタイルも多様化！
エイミー・シューマー
『アイ・フィール・プリティ！ 人生最高のハプニング』
容姿に自信がもてないレネーは、ある事故を機に、自分は完璧な容姿を持つ「美人」だと思い込む。コメディセンス抜群のエイミー・シューマーは現代のラブコメ女王。
シャーリーズ・セロン
『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』
時期米国大統領候補の国務長官シャーリーズ・セロンと、彼女のスピーチライターとなった失業男セス・ローゲン。性格も境遇も正反対の男女が繰り広げる大人の恋愛喜劇。
タラジ・P・ヘンソン
『ハート・オブ・マン』
ある日突然周囲の男性の心の声が聞こえるようになったアリソン。これで仕事も恋も全てが順調に進むはずだったが……。タラジ・P・ヘンソンのパワフルな演技は必見。
