設立から12年目となるファッションメゾンや、昨年秋よりローンチしたビューティーブランドを切り盛りしながら、プライベートでは21歳のブルックリン、17歳のロメオ、15歳のクルース、8歳のハーパーの4人の子どもの母親として、そしてサッカー界のレジェンド、デビッド・ベッカムの妻として、忙しい毎日を送るヴィクトリア・ベッカム。自らも「曲芸のような」と表現するスケジュールの中、家族の絆を深め、子どもたちの成長を見守るコツとは? 17日に46歳の誕生日を迎えるスーパーマムが実践する子育てルールは意外にもシンプルで、子どもへの深い愛情に裏付けられた納得のものばかり。ぜひ参考にしてみて!
1. 礼儀・作法を重んじる
「私たちは常に厳しい両親なの」と朝のTV番組「Good Morning Britain」で認めたヴィクトリア。子どもたちには2~3歳頃から「お願いします」、「ありがとうございます」など、礼儀正しい言葉遣いを教え込んでいるという。「デビッドと私にとって、子どもたちが礼儀正しいというのはとっても大切なことなの」
2. 家族の時間が一番大切
設立から12年目となるファッションメゾンや昨年ローンチした幅広いラインを展開するビューティーブランドを抱え、さらに夫デビッドも今年から本格始動予定のアメリカの新サッカーチーム、インテル・マイアミの共同オーナーを務めるなど、夫婦ともに多忙を極めるベッカム夫妻。世界を飛び回り、家を空けることも多いが、必ずどちらかが子どもの側にいれるようにスケジューリングしているという。ヴィクトリアは2015年に英紙テレグラフでその大変さについて「曲芸みたいな感じだけど、全てうまく行くように取り計らってくれる人が周りにいるの」と語っている。
また、ヴィクトリアが今年1月にUK版『ハーパーズ バザー』で明かしたところによると、今でも家族がロンドンにいるときには、夕食を一緒にとるために子どもたちは全員午後6時には帰宅するように定めているとか。
3. 感謝の気持ちを忘れない
「感謝の気持ち」は、ヴィクトリアが最も大切にしている価値観の一つだ。『Grazia』誌のインタビューでヴィクトリアは以下のように語っている。
「デビッドも私も、子どもたちには自分たちがどんなに恵まれた人生を送っているか説明しているわ。彼らに、世界の多くの場所でお腹を空かせて、家がなく、病気の子どもたちがいることを伝えているの。ロメオは今年、子どもマラソンに出場して、スポンサーを通じて沢山のお金を集めたわ。彼はその集めたお金をデビッドのチャリティー団体と、国連合同エイズ計画(UNAIDS)に分けたのよ」
4. 厳しく、同時に寛容に
ヴィクトリアはブランド設立10周年を記念した「E!ニュース」のインタビューで、子育てについて以下のように発言している。
「私たちは子どもたちに厳しいわ。そうである必要があるけど、同時に彼らの楽しみや自己表現は妨げてはいけないわ」
5. 教育は大切だけど、プレッシャーは与えない
「自分で宿題をやる子どもなんてほとんどいない!」と2017年5月号のUK版『ELLE』のインタビューで語っているヴィクトリア。「彼らが自分の最善を尽くすことは大切だと思う。でも、特にロンドンでは、子どもに学業の重圧がかかるの。個人指導を受けて、学校の席を取り合う。それにはもちろん良い面があるけど、子どものやる気を削ぐ可能性もある。それが正しいかどうかはわからないけど、私は子どもを力づけて、サポートすることに注力してる」
6. しつけのときは「〜しないで」ではなく「〜してね」と言う
前述のUK版『ELLE』のインタビューで、ヴィクトリアは子どもにしてほしくないことがあっても、「~しないで」と言うべきでないとアドバイスする。
「バランスをちゃんと取るべきだと思う。子どもを抑圧しても、反抗する結果になると思う。ハーパーにはこう伝えてるの。『ハーパー、大切なのはクラスで一番かわいい女の子になることでも、クラスで一番賢い女の子になることでもないのよ。大切なのは、クラスで一番親切で、一番頑張る女の子になることよ』」
7. 友達との家遊びはウェルカム
現在、ロメオとクルースがそれぞれ17歳と15歳で、ティーンエイジャーを2人も抱えるヴィクトリア。昨年出演したジミー・キンメルのトーク番組で放課後には、子どもたちの友人が沢山押しかけてきて自宅は子どもだらけになると明らかにしている。「注力すべきは子どもたちが帰るときに両手が空っぽで、アート作品がちゃんと壁にかかっていることを確認することよ!」とジョークも。
8. 子どものSNS利用は慎重に、くまなくチェック
現在長男ブルックリンはすでに成人しているので、その限りではないと考えられるが、2015年、「ABCニュース」の取材で、デビッドは子どもたちのソーシャルメディアとの付き合い方については、ヴィクトリアと自分がしっかり監督していると語っている。当時16歳で400万人のフォロワーを抱えていたブルックリンのインスタグラムについて、「僕たちは彼が投稿するもの、やることを全部管理しているよ。それは他の子どもたちに対しても同じ」と明らかにした。
9. 勤勉に働くことの大切さを伝える
UK版『ELLE』のインタビューで労働倫理を持つことの大切さについても語ったヴィクトリア。
「私は良い労働倫理を教え込むためにできることをしたいと思っているわ。そして私たちは人生とは一生懸命に働くことだということを子どもたちに見せているわ。デビッドも私も、勤勉なの」
10. 子どもの進路について口出ししない
同インタビューで子どもたちの将来については、それぞれの子どもたちのやりたいことを積極的に応援しており、それができる自分たちは幸運だと語っている。
「私たちはラッキーだわ。助けがあるからできることよ。ロメオはテニスが大好きで、彼のやりたいことの全て。ブルックリンは写真をやってる。クルースは音楽で、ハーパーはバレエと、あとチェスが大好き。彼女はチェスを学校でやってるのよ。私たちは彼らがいろいろなことに挑戦して、自分の情熱を見出すことを見守る余裕がある。それはほとんどの家庭では大変なことよ」