イギリス女王エリザベス2世の治世にスポットライトを当てた、Netflix (ネットフリックス)のオリジナルドラマシリーズ『ザ・クラウン』。他の伝記ドラマと同じく、一部のキャストは実物そっくりに演出されている。キャストと実在ロイヤルとの類似度は、俳優の総入れ替えが行われたシーズン3でより一層拡大。現代の役者たちがいかにして歴史上のロイヤルそっくりに扮しているのか、主要キャストと共にご紹介。
Courtesy of Netflix Photo: Aflo, Getty Images Text: Manasayo Fukaya From TOWN&COUNTRY
エリザベス2世(オリヴィア・コールマン)
クレア・フォイから役を引き継ぎ、シーズン3と4でエリザベス2世を演じるオリヴィア・コールマン。顔つき、表情、所作まで、細部にまで研究したであろう演技力は、さすがアカデミー賞女優。
マーガレット王女(ヘレナ・ボナム=カーター)
エリザベス女王の妹マーガレット王女に扮するのは、イギリスが誇るカメレオン女優、ヘレナ・ボナム=カーター。タバコのくゆらせ方もご覧のとおり完コピ。シーズン2まで同役を演じたのはヴァネッサ・カービー。
スノードン伯爵(ベン・ダニエルズ)
英王室マーガレット王女の前夫であるスノードン伯爵の役は、マシュー・グッドからベン・ダニエルズにバトンタッチ。その目ヂカラが、伯爵を彷彿とさせて。
フィリップ王配(トビアス・メンジーズ)
『ザ・クラウン』のシーズン3とシーズン4でフィリップ王配に扮するのは、ドラマ『アウトランダー』で一人二役を演じ、一躍有名となったトビアス・メンジーズ。確かな演技力で、どこまで王配になりきるのか乞うご期待。
チャールズ皇太子(ジョシュ・オコナー)
チャールズ皇太子の役を新たに演じるのは、PBSのドラマ・シリーズ『マスターピース』などで知られるジョシュ・オコナー。人気上昇中のジョジュだけに、今回も期待が高まる。
アン王女(エリン・ドハーティ)
シーズン3からエリザベス女王のひとり娘、アン王女を演じるのはエリン・ドハーティ。表情だけでなく、衣装のコピー具合も、注目のひとつ。この写真では、アン王女が兄の「プリンス・オブ・ウェールズ」の叙任式に出席した時の衣装を見事に再現していることがわかる。
カミラ夫人(エメラルド・フェネル)
『ザ・クラウン』のシーズン3からカミラ夫人を演じるのは、英国ドラマ『コール・ザ・ミッドワイフ ロンドン助産婦物語』で女優として出演し、ドラマ『キリング・イヴ』の脚本を手がけたエメラルド・フェネル。かつてエリザベス女王から“性悪女”と呼ばれ、国民からも嫌われていた夫人のリアルな姿は必見。
ハロルド・ウィルソン(ジェイソン・ワトキンス)
シーズン3にはハロルド・ウィルソンが政権を握った時代が描かれている。エリザベス2世の在位中、第5代目にあたる首相に扮するのは、英国の俳優ジェイソン・ワトキンス。
マウントバッテン卿(チャールズ・ダンス)
チャールズ皇太子の最愛の叔父ディッキーを演じるのは、ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の俳優で知られる、御年73歳のチャールズ・ダンス。
ウォリス・シンプソン(ジェラルディン・チャップリン)
チャールズ・チャップリンの娘、ジェラルディン・チャップリンが扮するのは、イギリス国王エドワード8世と「王冠を賭けた恋」に落ちた、離婚歴のあるアメリカ人女性ウォリス・シンプソン。エドワード8世はウォリスと結婚したことで国王を退位した。
エリザベス女王の母クイーン・マザー(マリオン・ベイリー)
エリザベス女王とマーガレット王女の母親を演じるのは、映画『ヴェラ・ドレイク』に出演したマリオン・ベイリー。
マーガレット・サッチャー(ジリアン・アンダーソン)
イギリス初の女性首相はシーズン4まで見られないが、ジリアン・アンダーソンがサッチャー役を演じるシーンの撮影はすでに進められている。ご覧のとおり、容姿もそっくり!
エリザベス2世(クレア・フォイ)
こちらは、シーズン2までエリザベス2世を演じたクレア・フォイの写真。あふれる品格と美貌はまさに若き女王そのもの。
フィリップ王配(マット・スミス)
シーズン2までエリザベス女王の夫である若きフィリップ王配を演じたのは、ドラマ『ドクター・フー』で知られる俳優マット・スミス。
ジョン・F・ケネディ(マイケル・C・ホール)
イギリスの政治は『ザ・クラウン』で重要なパートを担っているが、シーズン2にはマイケル・C・ホール扮するアメリカの第35代大統領、ジョン・F・ケネディも登場した。
ジャッキー・ケネディ(ジョディ・バルフォー)
シーズン2でジョン・F・ケネディの妻ジャッキー・ケネディを演じたのは、ドラマ『トゥルー・ディテクティブ』で知られる女優ジョディ・バルフォー。ジャッキー・ケネディがバッキンガム宮殿の公式晩餐会に出席した時の様子が、エピソード全体に描かれている。
エリザベス女王の母クイーン・マザー(ヴィクトリア・ハミルトン)
ヴィクトリア・ハミルトンは『ザ・クラウン』のキャストのひとりであり、イギリス王室の複数のメンバーを演じてきた。女王の母に加え、ヴィクトリア女王の役も務めている。
アンソニー・イーデン(ジェレミー・ノーサム)
イギリスの首相アンソニー・イーデンを演じたのは、ドラマ『THE TUDORS〜背徳の王冠〜』のトマス・モア役や、映画『Emma』のMr.ナイトリー役でも知られるジェレミー・ノーサム。
ウィンストン・チャーチル(ジョン・リスゴー)
アメリカの俳優ジョン・リスゴーは、シーズン1と2で「イギリスのブルドッグ」と呼ばれた、チャーチル元首相を演じている。
マーガレット王女(ヴァネッサ・カービー)
シーズン1と2でマーガレット王女役を演じたヴァネッサ・カービーは、シーズン3から同役を務めるヘレナ・ボナム=カーターと、王室について語り合ったという。
カービーは『ニューヨーク・マガジン』に対し、「私たちは主に、マーガレット王女の本質について議論しました」「彼女は私の演技をコピーするのではなく、マーガレット王女の本質を理解しようとしています。もちろんオスカーにノミネートされたほどの女優さんですから、コピーなんてするはずないですよね!(笑)。彼女の役へのアプローチは、私と非常によく似ていますし、私のプレイリストと台本、ノートを見せてもらえないかと尋ねてきました。私たちはマーガレット王女のちょっとした逸話や物語などについてノンストップでテキストを交わし、王女への愛について話し合いました」と語っている。