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ノーメイクの日々は肌にとって最高のバカンス! と思いきや、ニキビや吹き出物などのトラブルが増えたという声も。そこで、オーストラリア版「エル」がスキンケアの専門家にインタビューを決行。いくつかあるニキビの原因、あなたはどれに当てはまる!?
外出自粛は肌の休息にならなかった!?
自粛期間中のノーメイクアップは、肌に休養を与える理想論的な方法に見えたかも知れない。さらに、お気に入りのコスメの減りが緩やかになったのも嬉しいはず。しかし多くの人にとってその結末は、あまり望ましいものではなかったらしい。
ニキビから膿疱性のものまで、さまざまなニキビが出現したことで、この期間は肌のバカンスではなかったと気づいた。でも、焦らないで。肌の輝きを取り戻す方法はちゃんとある。
ニキビの原因をおさらい
解決策の前に、なぜニキビや吹き出物が出てしまうのか。その意味を理解する必要がある。
「メイクアップをやめること自体になんら問題はありません。ニキビができる原因はたくさんあるのです。例えばストレス。この自粛期間に、いつものスキンケアフルコースを行うこと自体が、肌にとってはストレスになり得ることも。また、新しいスキンケアに挑戦することも、実は負担となる場合もあります」
そう語るのは、博士号を持つパーソナルスキンケアコンサルタント、ミッシェル・スクワイア。
スペシャルケアは慎重に
「トライブスキンケア」の創始者ケイラ・フーリハンもこの考え方に賛成している。さらに彼女は、いつものスキンケアルーティンに変化を与えることが、頑固なニキビを蒸し返してしまう真犯人かも知れないと考えている。
「ノーメイクの場合、クレンジングやスキンケアの内容をはしょる傾向にあります。私自身も、メイクをしていない日は洗顔をスキップしてしまうことも。けれども、肌はノーメイクでも終日汚れを付着させているのです。肌の皮脂バランスを保つためにも、クレンジングを行う必要があります」
高カロリー食&運動不足も原因かも
「食事はニキビに大きな影響を与えます。私たちの多くは、自粛期間に栄養たっぷりの高カロリー食品を食べているでしょう。食事の内容が悪くなる、あるいはいつもより健康的ではないものを食べ、さらにジムでエクササイズを行えないこともニキビに拍車がかかる理由です」と、ケイラ。
「また、ストレスホルモンが皮質の分泌腺を刺激し、皮脂を生成し炎症を起こします。このホルモンはさらに肌のバリア機能や肌細胞の新陳代謝にも影響を及ぼし、乾燥肌やエイジングを加速させてしまうのです」とミッシェル。
【CHECK1】新しいアイテムやルーティンを見直す
ここから、見直すべきチェックリスト7つを見ていこう。まずは、最近新しく追加したスキンケアアイテムがあるかどうか。まず、見直すべきは最近新しく追加したスキンケアアイテムがあるかどうか。
「もしスキンケアルーティンを変えた、あるいは新しいアイテムを使い始めた、頻度を変えたりしたなど、心当たりがある場合はルーティンを元に戻し、状況が良くなるかどうか様子を見てください。もしルーティンの変更がニキビの原因だとしたら、1〜2週間以内に肌状態がよくなるでしょう」
【CHECK2】ニキビは触らない
「ニキビは引っかいたり、芯を絞り出したりしないでください。炎症後に色素沈着し、跡が残る可能性があります。ニキビは何の処置をしなくても時間が経てば消えてなくなるがほとんどなので、安心してください」
「もしくは、『Zitsticka』のようなニキビ用パッチを貼るのがおすすめ。パッチのおかげで、ニキビを引っ掻く機会も減ることでしょう!」
【CHECK3】ニキビ専門コスメを投入
「もしルーティンを通常のものに戻してもまだニキビが出る場合は、ストレスによる可能性が高くなります」と、ミッシェル。
「もしその場合はストレスが改善されるまで、あるいは外出解禁になるまで、アゼライン酸やニコチン酸アミド(ビタミンB3)を含んだアイテムを使用してみましょう」
「皮脂分泌を正常化させ、毛穴の詰まりを取り除いてくれます。これらのアイテムは効果が出るまで時間がかかるので、根気が必要です」
【CHECK4】ストレスレベルを下げる
「ストレスを管理することについては、効果的なスキンケアアイテムを見つけ出すことより簡単かもしれません。1日の生活のなかでリラックしたり楽しんだりする時間をつくり出してください」と、ミッシェルはアドバイス。
「健康的なアプローチや趣味で、うまく心のバランスを取ってください。そして、何よりも質の良い睡眠に重点を置くことです。ストレスホルモンが正常のレベルにまで引き下がることでしょう」
【CHECK5】角質ケアでターンオーバーを促進
「肌は28日で新しい製品に慣れ、日々の美容ルーティンになじんでいきます。このプロセスをもう少し早めたいのであれば、定期的に角質オフのスキンケアを行ってください。角質オフは細胞の代謝を増加させ、まだ表面に現れていない肌を活性化させます。いわば、肌のリセットボタンのように機能してくれるのです」
しかしその一方、もしニキビの原因がストレスの場合、この28日サイクルは成り立たないかもしれない。先述した通り、食習慣の改善やストレス対策を行うことで、肌が再び落ち着くかどうかジャッジするのが先決といえそうだ。
【CHECK6】肌に適度な休息を
最後の質問、いわゆる“肌断食”は有効なのかということ。
肌断食はさまざまな取り組み方があるが、最も極端な方法としては、いつも愛用しているアイテムを使うのを暫くの期間ストップし、肌自身が持つ機能を改善させるというもの。
肌断食が、この外出自粛期間のニキビを防ぐ理想的な方法かといえば、2人の専門家とも、完璧な形で行うことをすすめていない。
「もちろん、肌に休息を与えるというのは素晴らしいアイデアですが、クレンジングや角質剥離、潤いを与えるといった基本的なスキンケアを一切行わないというのはNGです」とミッシェル。
【CHECK7】清潔&保湿はマスト!
「肌は自ら修復する働きを持っていて、スキンケアはそれをサポートし加速させる役目を果たしています。そして肌は、一貫したケアを好みます」
「つまり、メイクアップの有無にかかわらず、肌を清潔に保ち、有害なものから肌を守ってほしいのです。ニキビの原因が分かるまでは、スキンケアの使用を完全にやめてしまうことは、決して良い考えではないのです」
「私はスキンケアに関してはミニマリストですが、全ての製品をやめてしまう肌断食は、ニキビに悩まされているのであれば、なおさら推奨しません。ニキビケアのプロセスをぜひ試して、肌に何が起きているのかを理解すれば、正しい解決法が明確になるはすです」と、ミッシェルは最後にこう締めくくった。
Translation & Text : Nathalie Lima KONISHI
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