ファーストレディにとって、ショートパンツ、ハイヒール、高級ブランドの服はリスキー?
いよいよ11月3日から一般有権者による投票および開票が行われる米大統領選。大統領とともにあらゆる言動が注目されるのがファーストレディ。歴代ファーストレディはファッションでもメッセージを伝えてきたが、時にそれがうまくいかず、ファッションの選択について批判を受けることも決して少なくなかった。それは現在の大統領夫人であるメラニア・トランプにもしっかりと継承されている(彼女がファーストレディ史上最も物議を醸しているかも)。世間を騒がせてきたファーストレディのファッションの数々をここで振り返ってみよう。
Photos: Getty Images, The White House Translation: Ai Ono From marie claire
19世紀のファーストレディたちは多くがとてもオープンだったが、イーディス・ルーズベルトはスポットライトを浴びることを好まなかった。しかし、隠されると追いたくなるもので、彼女の子どもから彼女が着るものまで、人々は彼女のあらゆる言動に注目するようになってしまった。そのために、イーディスが取ったマスコミ対策の一つが、同じ服を何度も着用することで(新しいネタを探している)記者の仕事を奪い、記者に対し「あなたは私よりもクローゼットが大きいでしょうね」と思わせること。
19世紀はフランス流のファッションがアメリカでも流行していたが、全員がその波に乗っていたわけではない。他のファーストレディとは異なり、アビゲイル・アダムズは人気だったフレンチスタイルを拒否し、トレンドに合わせる女性たちに眉をひそめていたそう。彼女は姉妹に宛てた手紙に、「地元の牧師が、街には(ファッションに関して)警告するべき女性たちがいると思うと考えている。私は彼に同意する」と述べていたという。
ほとんどのファーストレディよりも若い年齢で務めることになったフランシス・フォルサム・クリーブランド(彼女は21歳でこの地位に)は、首や肩、腕を出すようなドレスを好んだ。『Time』によれば、キリスト教婦人矯風会はこのようなドレスの着用を止めるように求めたが、ファーストレディには聞き入れてもらえなかったという。
これはファッションではないが、議論を巻き起こした美容についての話。伝えられた話によると、ルイーザ・キャサリン・アダムズは、夫の希望に反し、手作りのフェイスパウダーと口紅を使ってメイクをした最初のファーストレディ。ジョン・アダムズは妻が化粧することを望んでいなかったといい、彼女の頬が赤く染められたのを見て、タオルで全て拭ってしまったそう。
エイブラハム・リンカーンの妻メアリー・トッドは、南北戦争中に2000ドル以上(当時ではかなり高額)のボールガウンを購入したことで、世間から批判された。
1809年。ジェームズ・マディソンの妻であるドリーは、谷間を見せたことでしばしば批判を受けた。
ファーストレディの象徴的な瞬間。ベティ・フォードは、大統領のキャビネットテーブルの上に立った瞬間を収められただけでなく、パンツスーツを着用した最初のファーストレディとしても世間を騒がせた。
1933年から1945年までホワイトハウスに在籍したエレノア・ルーズベルトは、水着姿を写真に撮られた最初のファーストレディ。
ホワイトハウスの弁護士から「政府倫理法に基づいて開示しなければいけない」と警告されていたにもかかわらず、2000ドル(約21万円)の「アドルフォ」のスーツと、22,000ドル(約230万円)の「ガラノス」のドレスを密かに“借りた”レーガン。そのため、彼女はドレスや素敵な衣装をまとって公に登場するたびに精査されることに…。
女王とご対面時にも…。
…ダイアナ元妃とご対面のときも。
…そして再び女王にとご対面。
ブルーのベルベットドレスをまとい、「彼女は共和党なのに」と言われてしまったバーバラ・ブッシュ。彼女の夫のジョージ・H・W・ブッシュが所属した共和党のシンボルカラーが赤、対する民主党のシンボルカラーが青であることは周知の事実。
サステナビリティがトレンドになる前、ロザリン・カーターは1977年のジミー・カーター大統領就任舞踏会でゴールドのトリムが印象的なブルーのドレスをまとっていた。『Time』によると、彼女は舞踏会の前にすでに2度このドレスを着用しており、舞踏会で身につけたのは3度目のことだったそう。そのような衆目を集めるイベントで衣装をたびたび着回したことにびっくり。
1972年のニクソン大統領の中国訪問は歴史上に残る出来事。この時、パトリシアは真っ赤なコートを着用していたが、この選択は無駄ではなかったみたい。世界中のカメラが米中関係の動向を追いかけていた中、鮮やかな赤いコートが非常に見つけやすかったことは間違いないのだから。
ヒラリー・クリントンのパンツスーツは、ビル・クリントン元大統領在任時からの定番。当時は批判されていたスタイルだが、今となっては、彼女のルックをからかうのはドナルド・トランプを含めたごく一握りの人たち。
1996年の来日時。3日間続けて真っ黒なアンサンブルを着用したヒラリー・クリントン。
2009年、ミシェルはグランド・キャニオンへの家族旅行でショートパンツを履き、世間をざわつかせた。休暇中とはいえ、ファーストレディが大胆に足を出すことは「不適切」だとされたのだ。彼女自身、波紋を呼んだこのファッションを最大の後悔の一つだと認めている。
ファーストレディを務めた8年間で、そのファッション性も評価されていたミシェル・オバマだが、実は2008年の選挙集会のステージ上で披露したファッションステートメントは、大衆を騒がせた。よく言えば親しみやすさを感じるが、ファーストレディとしてはいまひとつ物足りない?
2009年にワシントンD.C.で開催されたフードバンクのイベント。前ファーストレディのミシェル・オバマは540ドル(約5万7000円)の「ランバン」のスニーカーで参加し、物議を醸した。記者に靴について尋ねられたミシェルは、「ただの靴ですよ」と返したという。
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