【最新版】 ついに復活!『セックス・アンド・ザ・シティ』続編を見る前に知っておくべき26の真実
歴史的大ヒットドラマ『SATC』にまつわるトリビアや過去のゴシップ、主演女優たちの素顔をAtoZの26項目で総まとめ。
ついにこの春から撮影が始まるリブート版『SATC』。放送時期はまだ未定だが、ファンには最高のニュースだ。1998年、NYを舞台に最先端モードを着こなすキャリーをヒロインに、個性的な3人の友人~PR会社社長のサマンサ、お嬢様のシャーロット、弁護士のシンシア~との友情と愛を本音トーク満載で描いた本作。エミー賞7回、ゴールデングローブ賞8回の栄誉に輝き、2本の映画版も製作された。ドラマ開始後から約20年、その間に起こった女優たちの騒動や舞台裏とは? 続編を見る前に知っておきたいことすべてをAtoZでご紹介!
『And Just Like That』待望の続編、その内容は?
新作のタイトルは『And Just Like That(原題)』。1話30分、10話完結のシリーズでこの春から撮影予定。サラ・ジェシカ・パーカー、クリスティン・デイヴィス、シンシア・ニクソンが出演し、50代になったキャリー、ミランダ、シャーロットの友情と人生が描かれる。前シリーズでこのドラマに最も刺激を与えた「性の伝道者」(⁉)サマンサが出演しないことはファンにショックを与えたが、原作者は、「サマンサのスピリットが入ったドラマになるわ」とコメント。
”Best friend” 女の友情は永遠。でもドラマの外では・・・
『SATC』は女同士の友情にフォーカスした初めてのドラマだった。仕事や恋愛がうまくいかなくとも、4人の女たちの友情はいつも永遠!だが現実は続編に出演しないサマンサ役のキム・キャトラルとほかの3人とは確執があった。その背景として、映画版第3弾がキャリーの夫の突然死を乗り越える話だと知ったキムが、自分の役割が少ないと出演を辞退した経緯もあるらしい。サラ・ジェシカは「サマンサは私にとっていつも仲間。彼女がどこで何をしていようとも」と語っている。
”Candas Bushnell” キャリーのブロンドに原作者あり!
原作者はNY大卒のコラムニスト、キャンディス・ブシュネル。魅力的な彼女はキャリーの分身と言われ、撮影前ドラマのプロデューサーは、サラ・ジェシカの髪がブルネット(栗色)だったので、キャンディスと同じブロンドに土壇場で変えた。彼女が前シリーズで後悔している点は「ビッグとキャリーを結婚させたこと」。「女性の究極の幸せは結婚ではないというテーマをファンの要望で変えてしまったの。10年後のことを考えていなかったのね」。続編はどうなる⁉
”Diversity” 続編では多様性を重視!?
前作で主演の4人がすべて白人だったことについて、サラ・ジェシカは「今の時代ならこうならないわね。もしそうなったら変よ」と語る。ミランダ役のシンシア・ニクソンも、「続編で4人目の女性が登場するなら、白人以外がいいわ。キム・キャトラルもそう言っているのよ」とコメントしている。
”Emily in Paris”『エミリー、パリへ行く』との熱い関係
現在、ネットフリックスで大人気の『エミリー、パリへ行く』。このドラマは『SATC』のクリエイター、ダレン・スターとカリスマスタイリスト、パトリシア・フィールドがタッグを組んだ作品。そのためドラマには『SATC』オマージュがあちこちにみられる。エミリー役のリリー・コリンズ自身も、「キャリーはエミリーのアイコンのひとり」と語っている。
”Fashion” 続編も期待! 女たちの華麗なファッション
『SATC』のファッションは4人の「自己表現のあらわれ」であり、コラムニストのキャリーはトレンド感あふれる最先端モード、PR会社を経営するサマンサは大人っぽいセクシーなミニドレス、弁護士のミランダはパワースーツで知性を強調し、お嬢様のシャーロットはオードリー・ヘプバーンのようなエレガントな装いで視聴者を魅了した。50代の女性たちが主役となる続編で、彼女たちが着こなす衣装も今から楽しみ。
”Guests” アカデミー賞俳優も! キャリーの元カレが豪華
キャリーの運命の恋人探しはドラマのお楽しみ。毎回、恋人候補のゲストが登場したが、今見ると豪華な役者ばかり。映画『ダラス・バイヤーズ・クラブ』でアカデミー賞を受賞したマシュー・マコノヒー(写真)をはじめ、現ジェニファー・アニストンの夫のジャスティン・セローやロックスターのボン・ジョヴィ。『アリー スター誕生』のブラッドリー・クーパーにいたっては、『SATC』が俳優デビュー作。パリ編にはロシアの伝説のバレエダンサー、ミハエル・バリシニコフも登場した。
”House” あの素敵なアパルトマンはどうなった?
世界中の女性たちが憧れた、ニューヨークにあるキャリーのアパルトマン。だが実際、この建物の住所であるアッパーウエストサイドの「245 E 73rd Street」は架空の住所で、ウエスト・ヴィレッジのペリーストリートにあるロケ地は、観光スポットとして多くのファンが訪れている。2012年、このアパートは約12億円で売却された。
”Interracial Adoption” クリスティンは養子縁組でママに
ギャラリストのお嬢様、シャーロットを演じて人気を博したクリスティン・ディヴィス。結婚願望高めの役柄とは違い、本人はシングルを楽しむ女性で、『ソーシャル・ネットワーク』の脚本家、アーロン・ソーキンらとのロマンスが。現在は55歳。黒人の男の子ふたりを養子縁組してママになり、UNHCRの著名人サポーターとしても活躍している。
”Japan” 日本を訪れたことがある4人
日本でも大旋風を巻き起こした『SATC』。映画版2弾のキャンペーンでは、4人がプロデューサーのダーレン・スターと共に来日を果たした。記者会見でサラ・ジェシカは「この映画の衣装は日本の影響を受けているの」と日本のファンにコメント。残念ながら映画はこの年の最低映画に与えられる「ゴールデン・ラズベリー賞」3部門を受賞している。
”Kim Cattrall” キム・キャトラルはサマンサ自身?
自分の“欲望”に正直なPR会社の社長サマンサを演じたキム・キャトラル。出演前はサマンサが過激な役柄のため2度も断ったが、ドラマがスタートするとキャリーに負けないほどの人気キャラに! その後、『SATC』から永遠に離れる決断をしたことは「ラッキーだった」とコメント。去年はドラマ『FILTHY RICH/フィルシー・リッチ』で主役を演じた。私生活ではサマンサのような華麗な恋愛遍歴を持ち、離婚を3度経験し、現在は64歳。
”Love” エイダンは運命の男を知っていた
誠実なエイダンとゴージャスなビッグのどちらをキャリーが最終的に選ぶのか? 視聴者はハラハラしてドラマを見守っていた。だがエイダン役のジョン・コーベットは、最初からビッグと結ばれると知っていたという。「このドラマの5番目のキャラクターはニューヨーク。最後にキャリーがニューヨークを象徴する男・ビッグと結ばれるのはわかっていた」と、インタビューで語っている。
”Manolo” マノロ・ブラニクよ永遠に!
『SATC』のシンボルともいえる、マノロ・ブラニクのスティレットヒール。キャリーはマノロの靴に4万ドルをはたき、銃を突きつけられても絶対に手放したくないとドラマで語っていた。映画版では、ミスター・ビッグがキャリーにマノロ・ブラニクのロイヤルブルーのヒールを履かせながらプロボーズするシーンも。ドラマの影響もありマノロ・ブラニクの靴はおしゃれな女性にかかせないアイテムとなり、2019年には「Enquiring Mind(探求する心)」というエキシビションも開催された。
”NewYork” シンシアはNY州知事に立候補
2012年、ドラマの舞台となったNYで、ミランダ役のシンシアがNY州知事に立候補。残念ながらアンドリュー・クオモに敗戦したが、サマンサ役のキムをはじめ多くのファンが、彼女をツイッターで讃えた。現在、シンシアは長年のパートナーと同性婚をして、女優として活動しながら教育や健康問題、LGBTの権利を訴えている。
”One hundred million” ギャランティは1話1億ドル!
『SATC』続編で3人が女優として受け取るギャラ。それは、1話につき100万ドル(約1億円)というのだから驚き! 新作は1シーズン10話で構成されるため、合計およそ1000万ドル(約10億円)にという計算に!
”Patricia Field” スタイリストは『プラダを着た悪魔』も担当
『SATC』の影の立役者といえるスタイリスト、パトリシア・フィールド。1995年の『マイアミ・ラプソディー』でサラ・ジェシカと出会い、3年後に『SATC』の衣裳を担当。キャリーが着るハイ・アンド・ローをミックスしたスタイリングを手掛け、ドラマの大ヒットに貢献した。モットーは、「ファッションはその人のヒストリーを物語る」。その後も『プラダを着た悪魔』や『エミリー、パリへ行く』などの作品を手掛けている。
”Quotes” 笑えて勇気をくれた名セリフ
『SATC』は女性たちが自立し、人生を楽しむための名セリフの宝庫だった。「以前、シングルでいることは誰からも選んでもらえないっていう意味だと思ってた。でも今は、自分の人生をどう生きるか、誰と生きたいかを考える時間だと思えるの」「ショッピングは私のエクササイズよ!」「高いところなんて怖くない。私のヒールを見て!」(以上キャリー)
「私はあなたを愛しているわ。でも私はもっと自分を愛しているの」「運命の男なんて信じない。信じられるのはボトックスだけよ」(以上サマンサ)
”Ron Galotti” ミスター・ビッグのモデルは?
ドラマではキャリーを翻弄したリッチな実業家、ミスター・ビッグ。彼がたくさんの風船をかかえてキャリーをデートに誘うシーンは伝説の場面となった。原作者キャンディスによると、彼のインスピレーション源は、当時「Vouge」の発行人だったロン・ガロッティという人物。95年に約1年間デートをして別れたが、彼女に多くの影響を与えたという。ちなみにドラマの最終話でミスター・ビッグの名前は「ジョン」だと判明した。
”Sarah Jessica Paker” ドラマの顔は凄腕キャリアウーマン
キャリーを演じた世界的なファッションアイコンであり、プロデューサーとしても活躍中のサラ・ジェシカ・パーカー。現在は55歳で、夫で俳優のマシュー・ブロデリックとふたりの子供を育てている。『SATC』後は女優やプロデュース業をこなしながらファッションブランドを立ち上げ、出版社も経営中。去年には夫とブロードウェイにも出演。ドラマの出演者のなかでは唯一「ヌード禁止条項」を掲げていた。
”Tutu” オープニングのチュチュは5ドル
ドラマのアイコンになったオープニングのシーン。ベビーピンクのレオタードとチュチュをまとい、マノロ ・ブラニクのヒールを履いたキャリーの装いは新鮮で意外性に満ちていた。だが、当初プロデューサーはこのスタイリングに反対していたという。「別の服でも撮影したけれど、最終的にあの服になった(スタイリスト談)」。当時、5ドルだったというあのチュチュ。現在は映画会社の事務所に保管されている。