ジョー・バイデンが、大統領に就任して最初の100日で計画していること

選挙勝利後の最初のインタビューに応じたバイデンと次期副大統領カマラ・ハリスは、新型コロナウイルスの対策についてCNNのジェイク・タッパーにコメント。バイデンは、最初の100日間は国民にマスク着用を求めたいという。

「マスクを着けるのは100日間で、永遠ではありません」「100日間。それで（感染者数の）大幅な減少が見込めると考えます」

また、12月末には自身がワクチンを接種するところを公開し、その安全性をアピールすることで、ワクチン接種を促した。

・気候変動世界サミットを開催し、二酸化炭素の主要排出国の首脳たちに、これまで以上の排出量削減を働きかける

・船舶と航空における排出量削減を目指す国際協定の締結を先導する

・2017年6月1日から撤退していたパリ協定へ復帰する

・米国科学技術政策局に、貧困地域の大気と水質を改善するために必要な戦略と技術を特定するレポート作成を求める

・国際的な立法機関への支持を示し、地球温暖化の引き金として知られている温室効果ガス、ハイドロフルオロカーボンの削減を目指した行動を起こす

・組合の組織化と団体交渉を促進する、閣僚レベルのチームを設立する

・別の閣僚レベルの労働組合代表を決め、組合密度の向上と経済的不平等への対処に尽力してもらう。また、交渉の取り組みを拡大するため、多くの組合や業界団体と協力する

・トランプ政権下の移民収容所を撤廃する

・現在行われている不法移民の無期限拘留を終わらせ、以前の管理プログラムを復活させる

・フードスタンプ（食費支援）やメディケイド（医療費援助）、ハウジングバウチャー（家賃補助）などの公的援助を受けた場合には合法的な永住は認めないとする、トランプ政権下の永住権申請拒否の規則を撤廃する

・メキシコとの国境に壁を建設すべく国防総省から連邦政府の資金を使わせている、国家緊急事態を終わらせる

・ドリーマー（幼少期に親に連れられて不法入国した人）とその家族を支援、保護する

・難民受け入れ制限を緩和する

・必要とする人々のため、人道的資源を国境に届ける

・一時保護対象（Temporary Protected Status）となっている国のリストの確認する

・政策の優先順位を見直す

・移民・関税執行局（ICE）と税関・国境警備局（CBP）の職員に、非人道的な振る舞いの責任を問う

・グリーンカード所有者の帰化プロセスをサポートする

・タスクフォースを導入して、新たにアメリカで暮らし始める移民の企業家精神や市民的社会参加を促進し、言語習得のためのアクセスを増やす

・エルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラス、メキシコ、カナダの首脳と会合を開き、移住を引き起こす問題に取り組み、自国への再定住解決策を提案する

・「女性に対する暴力防止法」を再承認し、虐待などで有罪判決を受けた元恋人やストーカーが銃を購入できる“抜け穴”をなくす

・内閣ですべての連邦制度を確認し、暴力の被害者がより多いコミュニティに取り組む

・身元確認の前に銃を購入できる“チャールストンの抜け穴”（2015年、サウスカロライナ州チャールストンにある教会で銃乱射事件を起こしたディラン・ルーフが銃を購入できた抜け穴）の閉鎖を目指す

・身元確認が10営業日位以内に完了していないにもかかわらず銃が購入されている場合は、FBIへの報告を求める。こうした調査結果をもとに、最終的にはこれらの事件をなくすための戦略を立てる

・任命した司法長官に、アルコール、タバコ、火器および爆発物取締局の銃規制施行をサポートするための推奨事項の提出を求める

・特に有色人種のトランスジェンダーの女性に対する暴力を防ぐために、連邦政府で取り組む

・性別や性的指向、性自認による差別を禁止する平等法の可決を目指す。可決された場合、すべての連邦省庁に法を施行させることを計画する

・住宅都市開発長官には、市長や公選された役人で構成するタスクフォースを率いてもらい、地域のすべての人が住宅を利用できるようにするための改善策を求める。100日以内での実現を目指す

・同長官には現在の連邦住宅政策を見直してもらい、“住宅ファースト”へのアプローチに適しているかを確認。ホームレス支援助成金と、それがコミュニティに提供できる結果についても考察する