アンチエイジングには緑茶、朝レモンは美肌のために毎日とるべきなど、巷に溢れる「美容にいい食べ物」は本当に効く? これまで信じていた美容法、実は効果的ではない可能性もあるのだとか・・・。その真偽を確かめるべく、仏版「エル」が3人の専門家にインタビュー。正しい食生活を身につけて、美肌を手に入れよう。
Q. 1日1.5リットルの水を飲むべき?
ーホント。
理由はとてもシンプル。日中排出された水分量を補う必要があり、その量が1〜1.5リットルなのだ。もしその一部を野菜や牛乳、フルーツジュース、お茶で補っている場合でも水、できればミネラルウォーターをとりたいところ。というのも、痕跡元素やミネラルなどの栄養分が豊富だからだ。
「野菜不足と感じるときは特に重要です。体組織を整えるうえで、定期的な水分補給以上に良い方法はないですよ」と栄養学者のミクロ氏は説く。同時に、お茶の飲み過ぎはミネラルを減らしてしまうので推奨されていないのだとか。
また、2007年の研究ではミネラルウォーターが、血液の循環を促すことで真皮に良い影響をもたらすことが証明された。一方で、通常よりも多く(1日に7リットルも!)水を飲むことを勧める女性の証言はネット上に多数存在するが、「2リットルを超えると痕跡元素を失ったり、腎臓に負担をかけてしまいます」と、植物療法士のサクレスト氏は警鐘を鳴らす。適度な水分補給を行えば、1〜2週間後、ニキビや毛穴の開きが軽減され、スキントーンが明るくなるのを実感できるかも。
Q. スーパーフードは肌に良い?
ーウソでありホント。
ザクロにアセロラ、アサイー、パープルケールなどの赤いスーパーフードは健康に良いとされ、多くのエビデンスも発表されている。また、ビタミンを多く含むので抗酸化作用や肌の修復機能にも働きかけるのが魅力だ。しかし、これらの食材は遠くで生産されていて希少なので、コストがかかってしまうところがネックだとミクロ氏は言う。
「スーパーフードとのつき合い方は、普段の食生活に足りていないものを補うといった気持ちで良いでしょう。むしろ、自宅や近くの農園で栽培できればベストですね。海外から輸入される食材は輸送時間がかかるので、完熟する前に収穫されてしまうことがほとんど。一部の研究でこれらの食材には、栄養が足りていないこともわかっています。肌のためにケールをとるのであれば、+α程度に栽培する、もしくは身近なニンジンやナスなど、季節の食材を食卓に取り入れる方が賢明です」