ヴィクトリア女王時代にはじまり、ダイアナ妃、キャサリン妃、メーガン妃まで、歴代ロイヤルファミリーのエンゲージメントリングの解説とトレンドの推移をプレイバック。
ヴィクトリア王女時代から、英国ロイヤルファミリーに大切にされてきた婚約指輪の伝統やしきたり。きらびやかな宝石からシンプルなダイヤモンド、そしてファミリーに伝わる家宝から新しく取り入れられたものまで、デザインやスタイルはその時代やトレンドによってさまざまなものがあったそう。ロイヤルファミリーから次の婚約発表まではしばらく時間がかかりそうだが、いつ見ても色あせないアイコニックな婚約指輪たちを歴史とともに紐解く。US版「エル」より。
婚約指輪をプレゼントする習慣は、古くローマ時代まで遡る。1477年に、初めてのダイヤモンドの指輪が、後に後の神聖ローマ皇帝であるハプスブルク家のマクシミリアン1世から、マリー・ド・ブルゴーニュに贈られたそう。この頃からダイヤモンドの婚約指輪をプレゼントするトレンドがヨーロッパの貴族の間で大流行。
19世紀初頭まではまだ、花嫁が婚約指輪を受け取ることはまだ一般的ではなかった。しかし、白いウェディングドレスと同様、婚約指輪を一躍一般市民にも普及させたのは、ビクトリア王女。
ザクセン=コーブルク=ゴータ公国の公子アルバートがヴィクトリア王女にプロポーズした際に贈ったのは、18カラットのゴールドにさまざまな色の宝石がちりばめられたリングだった。
ヴィクトリア王女がもらった婚約指輪はとてもユニークで、巻きついた蛇をデザインしたもの。2つの赤いルビーが目になっていて、ダイヤモンドが蛇の口の周りにちりばめられ、真ん中には大きなエメラルドのストーン(ヴィクトリア王女の誕生石)が。
この写真はアルバートが亡くなった後に、ヴィクトリア女王の右手にはめられた婚約指輪。
プリンセス・ロイヤルの称号が与えられていた、ヴィクトリア女王の娘のヴィクトリア王女は、プロイセンのフリードリヒ王子と1856年に婚約。フィアンセのフリードリヒ王子が婚約指輪を渡している様子が描かれているのがこの絵画。英国とプロイセンが同盟を結ぶために、若くして結婚の話が進められたそう。
後にエドワード7世となるウェールズの王太子アルバート・エドワードは、1863年にデンマークの王女、アレクサンドラ・オブ・デンマーク王女にプロポーズ。その際、指輪に施された天然石が意味をもつようにスペリングされていたユニークなメッセージリングをプレゼント。
ベリル・エメラルド・ルビー・トパーズ・サファイアを使って、自身の愛称を表す「Bertie」とスペル。
ヨーク公ジョージ・フレデリック(後のジョージ5世)がメアリー・オブ・テックにプロポーズしたのは、ちょっと変わった事情があったよう。メアリーは実は、彼の兄アルバート・ヴィクターと婚約をしていたものの、アルバートは婚約中に肺炎で他界。そのため1893年の7月に早々に結婚を急がせられたカップル。
1893年に、ホワイトロッジの庭園で発表された婚約以来、彼女の婚約指輪の詳細は実はわからないまま。歴史学者も情報を見つけることができず、メアリー・オブ・テックの婚約指輪は「失われた指輪」とされてきた。
ちなみに、2018年にメーガン妃(サセックス公爵夫人)が結婚式で着用していたのが、メアリー・オブ・テックが残したバンドー・ティアラだった。
現エリザベス女王の母であるエリザベス・ボーズ=ライアン(現エリザベス王太后)が、ヨーク公アルバート(ジョージ6世)にプロポーズされたのが1923年。この後すぐに、ウェストミンスター寺院で結婚。
ヨーク公アルバートが婚約指輪として贈ったのは、サファイアにダイヤモンドがアクセントになったもの。しかしながら、エリザベス王太后は1950年代に、パールの周りにダイヤモンドが施されたデザインにリメイクしたそう。
1936年、ウェールズ王太子エドワードは、ウォリス・シンプソンと結婚する前に、婚約指輪の調達だけでなく、自らの身辺も整理した。不倫関係から始まってしまった関係のため、世論の声を意識して退位をし、1937年にフランスで結婚。
アメリカのソーシャライトだったウォリス・シンプソンは、実は2回の離婚を経験していた。エドワード公から贈られたのは、19.77カラットエメラルドが輝く「カルティエ」のゴージャスな指輪。
1047年7月9日、エディンバラ公フィリップ殿下は、バッキンガム宮殿で、エリザベス2世との婚約を発表。そして二人は11月にウェストミンスター寺院で結婚。
フィリップはエリザベス女王のために、彼の母親のティアラからとった石を婚約指輪にアレンジ。クラシックなミッドセンチュリーデザインの婚約指輪は、スクエアカットのダイアモンドとサイドにも2つずつダイアモンドがあしらわれたプラチナリング。エリザベス女王はゴールドの結婚指輪と共に、73年たった今でもこの婚約指輪を着用。
マーガレット王女と写真家のアンソニー・アームストロング=ジョーンズは1960年にロイヤル・ロッジで婚約。1960年の5月6日にウェストミンスター寺院で結婚。
アンソニー・アームストロング=ジョーンズは、ルビーを花のようにあしらった婚約指輪を贈り、プロポーズ。
プリンセス・ロイヤル・アンは、1973年バッキンガム宮殿にて、ミュンヘン五輪金メダリスト(馬術団体)でもあるマーク・フィリップス陸軍少尉と婚約。乗馬が得意とされるアン王女は、1968年のパーティーで馬術のオリンピックメダリストと出会い、恋に落ちたそう。
マーク・フィリップス陸軍少尉は、スクエアカットのサファイアにサイドにダイアモンドがあしらわれた婚約指輪を贈りプロポーズ。残念ながらカップルは1989年に別居、そして1992年に離婚。
チャールズ皇太子とレディ・ダイアナ・スペンサーは、1981年にバッキンガム宮殿で婚約。 未来のプリンセスは、ジュエラーの「ガラード」のサンプルから自ら指輪をセレクト。実は、誰にでも手に入りレアな宝石ではないこのチョイスに、王室はお怒りだったよう。
ダイアナ妃の婚約指輪がメディアに報じられると、物凄い勢いでカラージュエリーの婚約指輪がトレンドに! 指輪はホワイトゴールドに、12カラットの楕円形にかたどられたのサファイア、小粒のダイアモンドが周りにあしらわれたもの。
1992年、アン王女は離婚が成立すると共に再婚。ティモシー・ローレンス海軍中佐と、スコットランドでプライベートな挙式をあげて結婚。
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