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『プラダを着た悪魔』について知られざる17のトリビア

2006年に公開された大ヒット映画『プラダを着た悪魔』は、多くの女性の共感を呼び、公開から10年以上経った今でも絶大な人気を誇るが、US版『エル』が本作に関する17の意外な事実をご紹介。

Headshot of ELLEgirl編集部By ELLEgirl編集部
プラダを着た悪魔 the devil wears prada
Aflo

2006年に公開された大ヒット映画『プラダを着た悪魔』は、多くの女性の共感を呼び、公開から10年以上経った今でも絶大な人気を誇るが、US版『エル』が本作に関する17の意外な事実をご紹介。主要キャラクターたちの知られざるエピソードに目を通せば、きっとまた見返したくなるはず!

Photo:AFLO, Getty Images Translation & Text: Naoko Ogata Source:ELLE.com

メリル・ストリープは本作で人生初のギャラ交渉をした!

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メリル・ストリープは当初、「やや侮辱的な」額のギャラをオファーされていた。彼女は交渉でそれを2倍にしている。これはストリープにとって初のギャラ交渉だったとか。「当初のオファーは私の考えでは、それが失礼でないとしたら、その映画に対する私の価値をきちんと反映していなかったの」と彼女は振り返る。「『そういうことでしたら、さようなら』という場面を経て、彼らは私に2倍の額を提示してきたわ。私は55歳で、遅ればせながらようやく、自分の利益のためにどうやって取引すればいいか分かったの」

アン・ハサウェイは夜間に仕事をすることができなかった

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アン・ハサウェイは当時の恋人だったラファエロ・フォリネッリ(詐欺事件などで有罪となっている)が望まなかったため、夜間に仕事をすることができなかった。「アンはとっても感情的になっていたよ」とディレクターのデヴィッド・フランケルは語った。「彼女は当時、横領を働いて有罪になったあの男(ラファエロ)と一緒に住んでいたんだけど、彼はアンが働くことをちっとも望んでいなかった。特に夜働くことを毛嫌いしていた。撮影が押すといつも不安定になってたよ」

レイチェル・マクアダムスにアンディ役のオファーがきていた

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FOXは当初、アンディ役にはレイチェル・マクアダムスを望んでいたが、メインストリームの作品と距離を置きたがっていた彼女は何度も断っていた。

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アン・ハサウェイは「私を雇って」とアピールしていた

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アン・ハサウェイはアンディ役をどうしてもやりたかったため、当時のFOX 2000のエグゼクティブ・プレジデント、カーラ・ハッケンと初めて会ったときに、彼女のオフィスの中にある禅の庭の砂の上に「私を雇って」と書いた。

エミリー・ブラントは気まぐれでオーディションテープを作成した

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エミリー・ブラントの演じた役については100人以上の女優の名が上がっていたが、ブラントは想定されていなかった。『エラゴン 遺志を継ぐもの』(2006)のヒロイン役の選考ですでに何度も呼ばれていてFOXのスタジオにいた彼女は気まぐれでオーディションテープを作成。結局、『エラゴン~』には選ばれなかったおかげで、『プラダを着た悪魔』でミランダのアシスタント役を得ることができた。ブラントはロンドンに向かうフライトに遅れていたため、テープにはデニムにビーチサンダルといういでたちで出演したという。

エミリー・ブラントは服装のために再度オーディションを受けなくてはいけなかった

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エミリーは当初アメリカ人という設定だったが、ブラントがイギリス訛りでその台詞パートを読んだため、変更された。また、彼女は服装のためにどうしても再度オーディションを受けなくてはいけなかった。「(フランケルは)『聞いて、君を採用したいのだけど、スタジオはもう一度だけ君に会いたいと言ってるんだ』と言ってきたの」とロンドンのバーで安酒を飲んでいたときにかかってきた電話について回想する。「『君はやったことをもう一回できる? もっと役にふさわしい格好で』ってね」

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ナイジェル役は撮影する72時間前に決まった

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スタンリー・トゥッチは、ナイジェル役を撮影がスタートする72時間前に引き受けた。

4つの異なる脚本が存在していた

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アライン・ブロッシュ・マッケンナが走り書きを元に決定打となる脚本を書き上げるまで、4つの異なる脚本が競い合っていた。フランケルは原作にあまりこだわっていないものを求めていた。「ミランダはいやな女で、アンディのモチベーションは彼女に仕返しするということだった」と彼は最初の下書きについて語った。「ミランダが恥をかかされて終わるようなバトルがたくさん盛り込まれていたんだ。それは私が求めているものじゃなかった。我々は優秀さというのを尊重するべきだと考えた。優秀な人が親切である必要は必ずしもないだろう?」そこでプロットは書き直され、ファッション誌でなんとかやっていくためにアンディが献身的に振る舞う、というものになった。

あの名シーンはメリル・ストリープの提案だった

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
The Devil Wears Prada (3/5) Movie CLIP - Stuff (2006) HD
The Devil Wears Prada (3/5) Movie CLIP - Stuff (2006) HD thumnail
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"プラダを着た悪魔"、すなわちミランダの最も印象的な場面といえば、セルリアン・ブルーのセーターのシーンとホテルの部屋のシーンだが、実はこの2つの場面はメリル・ストリープの提案により後から付け加えられていた。ストリープはミランダを、極限まで作り込まれたキャラクターにしたいと考えていた。観客は「保護用のコーティングを剥がせば、ビジネスウーマンのなかに一人の女性の姿を垣間見る」ことができる。

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ミランダの声色は誰もが予想外だった

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ストリープの作り出したミランダの声色については誰もが予想外だった。「ミランダがどんな風に話すのかについてはそれぞれが思い描いていたと思う」とアン・ハサウェイは回想する。「それはきっと耳障りで、横柄で、狂ったような声だったはずよ。だから、メリルが口を開いて、ささやくような声で話し始めたとき、その部屋にいたみんなが、一斉に息を飲んだわ。それはとても予想外で、しかも素晴らしかったの」

ミランダのモデルは2人の男性

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ミランダのキャラクターについては2人の男性が着想源だという。一人はクリント・イーストウッドでもう一人はマイク・ニコルズだ。「クリント・イーストウッドから学んだのは、話し方よ。彼は決して声を荒げない。だから彼の話を聞くためには誰もが身を乗り出さないといけない。すると自動的に、彼はその部屋の中で一番力のある人間になる、というものよ。でも彼はファニーじゃないわ。それに関してはマイク・ニコルズから盗んだの。最も辛辣な批評というのは、ちょっとした面白味のあるアイロニーを添えれば、最も効果的な命令や、最も記憶に残る忠言になる。なぜなら誰もが、言われている相手ですら笑ってしまうから。歩き方については、恐縮だけど、わたしのものよ」

ラストの名セリフはメリル・ストリープのアドリブだった

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メリル・ストリープは、ミランダの最後の台詞「誰もが私に憧れているのよ」を「誰もが私たちに憧れているのよ」に変えた。

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映画の衣装代は1億円超え

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パトリシア・フィールドが担当した映画の衣装代の総額は、なんと100万ドル(約1.2億円)超えだった。

ミランダの印象を作り上げるうえでモデルになった人物がいる

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メリル・ストリープは、ミランダの印象は85歳のモデル、カルメン・デロリフィチェ(特にそのヘアスタイル)と、"太刀打ちできないエレガンスと説得力を備えた"国際通貨基金(IMF)の専務理事、クリスティーヌ・ラガルドを足して2で割ったような感じにしたかった。

メリル・ストリープが何度も撮り直しをしたシーンは?

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ミランダがコートをエミリーのデスクに投げつけるシーンの撮影は、ストリープにとって非常に難しかったようで、「たぶん肘がつっかえたり、コートがうまいタイミングで机にぶつからなかったりで、30テイクぐらい撮り直していたと思う」とエミリー・ブラントは明かしている。「私が今まで見た中で、一番面白かった事よ」。

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スタンリー・トゥッチは本作で未来の妻と出会った

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スタンリー・トゥッチはこの映画がきっかけで、未来の妻となるエミリー・ブラントの姉フェリシティ・ブラントと出会うことに!  エミリーはジョン・クラシンスキーとの結婚式に映画で共演した彼を招待し、トゥッチはそこでフェリシティに初めて会った。

『プラダを着た悪魔』の続編が作られる、という希望はあまり持つべきではない

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『プラダを着た悪魔』の続編が作られる、という希望はあまり強く持たないこと。「同じ人たちと一緒に、何か全く違うものを作れるなら喜んでそうしたい」とアン・ハサウェイ。「でもそれは一歩間違えば、単に人を喜ばせるだけ。触らないでそのままにしておくというのは良いことよ」

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