毎日の服装は、「気温」を目安に!
寒暖差の激しい季節の変わり目や、旅行で各地に行く際、「どんな服装をしたらいいか分からない……」なんて人も多いはず。そんなときに目安にしたいのが「気温」。毎日のコーディネートに悩んだら、気温をベースにスタイリングを組むのが得策!
そこで、常日頃からさまざまなゲストを接客し、幅広いスタイリング提案に定評のある「エストネーション」六本木ヒルズ店のショップスタッフ兼ショッププレスの水谷優芽さんに、気温別のおすすめアイテム・コーデをヒアリング。
■INDEX
・20~24℃/涼しく、快適な気温
・15~19℃:少し肌寒く感じる気温
・10~14℃/冬が始まり、寒く感じてくる気温
・5~9℃/本格的な冬の気温
・5℃以下/しっかりとした防寒対策が必要な気温
20~24℃/涼しく、快適な気温
おすすめアイテム:ブラウス、シャツ、シャツワンピース、ロンT、薄手のニットやスウェット、薄手のボトムスなど
「20℃以上の心地よい気温の日は、ブラウスやシャツを主役にするのがおすすめ。ブラウスやシャツは年中着られるアイテムではありますが、メインで着られるシーズンはとても少ないんです。選ぶなら、パフスリーブだったり、ボウタイがついていたりと、一枚でサマになる華やかなデザインを選んでみてください。ブラウス以外なら、薄手のニットやスウェットも重宝する気温。冬に向けて着まわしの準備をする時期だと思うので、もう少し寒くなってきたときに重ね着できるよう、買うなら定番のシンプルなデザインを」
肌寒いときにプラスするなら:薄手のストール、ニットベスト、ライトアウター
「外出時、少し肌寒く感じるのが不安な方はニットベストが便利です。お持ちでない方は、薄手のストールを持って出かけるのも◎」
15~19°C/少し肌寒く感じる気温
おすすめアイテム/ジャケット、ブルゾン、ライダースジャケット、Gジャン、ニットカーディガン、薄手のニットやトップス、薄手のボトムス、デニムなど
「冬物のコートを出すにはまだ早いので、ジャケットやブルゾン、Gジャンなど、羽織りに使えるライトアウターがメインになる時期です。気を付けておきたいのは、アウターの下に着るトップス。ここで厚めのニットやプルオーバーを着ると暑く感じてしまいます。上に羽織るぶん、下に着るトップはまだ薄手のものを意識してください。そうすると、食事どきや室内でアウターを脱いでもちょうど良く感じられます。自分で体温調節ができるよう、薄手×薄手のアイテムを重ねるのがポイント」
肌寒いときにプラスするなら:ストール、シャツ+ニットなどのレイヤード
「アウターのなかに着るのはこれくらい薄手のトップを目安にしてみてください。羽織りにちょうど良いアウターがない場合は、ストールを巻いたり、シャツをレイヤードして調節してみるのがおすすめです」
10~14℃/冬が始まり、寒く感じてくる気温
おすすめアイテム:ブルゾン、トレンチコート、ナイロンジャケット、厚手のニットやセーター、厚手のトレーナーやスウェットなど
「引き続きライトアウター類も使えますが、中に着るトップは厚手のニットやスウェットにスイッチしましょう。おすすめは、秋~春まで長く使えるようなナイロン素材のブルゾンやトレンチコート。もし本格的な冬コートを出すなら、まだ中は薄手のものを合わせてOK。ブーツやストールなどを取り入れて、小物は冬の装いに変えていってもいいですね」
肌寒いときにプラスするなら:ブーツ、厚手のストール、マフラー、シャツ+ニットなどのレイヤード
「例えば温泉旅行に行くときなども薄手のアウターは重宝するはず。このアウターはファーが取り外しできたり、ベストとして着られたりと4wayで使えるんです。国内、海外問わず旅行時にはパッカブルやウォッシャブル、2wayや3wayなどで着られる機能派アウターに、足もとはスニーカーやフラットシューズがおすすめです」
5~9℃/本格的な冬の気温
おすすめアイテム/冬物コートや厚手のアウター、フリース、厚手のニットやスウェット、ブーツ、マフラーなど
「気温が一桁台になったら、冬本番アウターの出番。コートの中も重ね着を楽しみたい季節です。冬用の厚手ニットやトップスに、20~24℃の際に着ていたシャツやブラウス、ニットベストを重ねてもいいですね。ロングブーツやウールマフラー、グローブなど冬小物もスタンバイさせておくとよいと思います」
肌寒いときにプラスするなら:ショートブーツ、ロングブーツ、マフラー、グローブなどの冬小物、冬物インナー、タイツや厚手のソックスなど
「ニット+シャツ、タートルネックニット+スウェットなど、重ね着する際はベーシックなアイテム同士を組み合わせるとスタイリッシュに決まります。冬は重ね着がコーディネートのポイントになってきますが、このコーディネートのように重ねる服のトーンを合わせると失敗知らずです」
5℃以下/しっかりとした防寒対策が必要な気温
おすすめアイテム/ダウンジャケット、ダウンコート、ダッフルコート、ウールコートなどの冬物アウター、厚手のニット、冬物インナー、マフラー、グローブなど
「5℃以下の環境では、防寒対策が第一。アウターは軽量で暖かいダウンジャケット、ダウンコートが鉄板ですが、そのほか厚手のウールコートやダッフルコートなど、冬物アウターがマスト。
アウターを主役にしたら、中は温度調節できるよう薄手のトップスを重ねるのがベスト。特にダウンは機能的なものが多いので、厚いトップスを重ねるとどうしても暑く感じてしまうことがあります」
肌寒いときにプラスするなら:ニット帽、グローブ、マフラー、スヌード、レッグウォーマー、冬物インナー、タイツや厚手のソックスなど
「さらに肌寒いときには、指先や首もと、足先などの末端を暖める防寒具をプラスしてみてください。ニット帽やグローブ、ウールのマフラーやスヌードなど。足もとはワークブーツやコンバットブーツ、スニーカーなどアクティブなシューズがおすすめ。どうしても服装が重たくなりがちなので、足元にもボリュームのあるものを合わせてバランスよく仕上げるとともに、歩きやすいものを選びましょう」