今、児童虐待の認知件数はうなぎのぼり。子供たちを支配する母、人生にのしかかる母などなど、母の日に振り返りたい毒母たちのララバイ。 ※6月16日は毒父がすごい令和vers.を掲載予定
毒母 Case1 子どものママ コートニー・ラブ
子どもを幸せにする母親だけじゃない。誰だって毒親になる可能性がある。そんな事実を思い出させてくれる毒母セレブの連載1回目は、子どもを薬漬けにしたグランジの女王、コートニー・ラブ。90年代、彼女のような自由なママ像に憧れる女性を増やす影で、娘の命を危険にさらし、ついには娘から訴えられた人生を振り返る。
奔放な行動で知られるコートニーは、ストリッパーで生計を立てつつ、バンド活動を成功させた自立心の強い女性だった。歯に衣着せぬ物言いから、MeToo運動が起こる遥か昔にテレビ番組で「(若い女優の卵は)ハーヴェイ・ワインスタインがフォーシーズンズで開くパーティには絶対に行かないことよ」と告発していた。そしてカート・コバーンが拳銃自殺で亡くなったあと、後追い自殺が増えなかったのは徹底して彼女が夫の死を非難し続けたからだとも言われている。このように‟お騒がせ“ではありつつも、功罪の功の部分も多く見せてきた彼女だが、娘にとっては大変な毒母だった。その様子は娘のフランシス・ビーン・コバーンが2009年、一度は自分の親権を取り戻した(妊娠中にコートニーはヘロインを摂取したことで出産直後行政から親権停止させられている)母に接近禁止命令を求めるため起こした裁判で明らかになった。
「物心ついたときからずっと母はドラッグ依存症で、ザナックス、アデラル、ソナタ、アビリファイ、そして砂糖とタバコだけで生きているようなものです。その他は本当に口にしないのです」。粗暴な母は、いつもドアを大きな音を立てて閉め、歩く時もけたたましく歩き、電話では怒鳴り、自分に他人の視線を向けることで存在感を見せつける、よくあるタイプの問題児だった。しかし、フランシスが離別の道を歩かざるを得なくなったのは、実際に身の危険を感じたから。幼い娘もドラッグ依存にしただけでなく、酩酊状態で常にタバコを手にし、ベットで眠り込むむため、フランセスはいつ火事にならないかいつも気を配っていなければならなかった。 (写真)1993年、在りし日のカート・コバーン(左)とフランシス
それだけでなく、カート・コバーンの4億5千万ドルもの遺産を受け継いだフランシスと一緒にいると、コートニーは常に詐欺に遭わないか不安にかられ、事あるごとに「私とあんたは詐欺に遭っているのよ!」「あいつは絶対に詐欺師」などと喚き散らしたという。ある時は子どものように娘に甘えたかと思えば、気にくわないことがあると大人に向かって吐くのと同じ罵り言葉で娘を罵倒する不安定な母。彼女のドキュメンタリーを製作したウィル・ヤップが「誰も彼女を理解できない、彼女自身すらね」と語った通り、彼女自身も同じように、セラピストの毒母によって5歳からあるコミューンに閉じ込められたせいで、子ども時代を破壊され、自分を見失った娘でもあった。軽犯罪を繰り返し、里親を転々としていたコートニーはのちに極性障害と診断され、大人になってからは自分自身を取り戻すために闘っていた。
フランシスが自分の力で母と強制的に距離を置いたことで初めて、母娘の関係性を少しずつ築きいているように見える。今こそ、娘を文字通り毒に染めたコートニーが癒されることを自分に許すことで、本当の自分を見つけ出すときなのかもしれない。
>>次回はあのグレース・ケリーの毒母としての素顔。 (参考文献)『Courtney Love: The Real Story』by Poppy Z. Brite(1998 Simon & Schuster)『ELLE』( 30 June. 2017)
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