LGBTQ+コミュニティの権利向上を支持するセレブ22人
エリオット・ペイジからビリー・ポーターまで、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クエスチョニング、クィアなどセクシュアル・マイノリティの権利を守るために尽力しているハリウッドスターを紹介。当事者として関わるセレブも多数!
▼こちらもCHECK!!
エリオット・ペイジ
映画『JUNO/ジュノ』で知られるエリオット・ペイジ(旧エレン・ペイジ)は2020年12月、自身のInstagramアカウントでトランスジェンダーの男性であることをカミングアウト。「he/they」の呼び方で通っていることを明らかにした。
そのなかで、エリオットは「より愛のある平等な社会のために、私はできる限りのサポートをして、努力し続けます」と綴っている。
ペイジは2018年にエマ・ポートナーと結婚している。
2014年には、LGBTの人権擁護団体ヒューマン・ライツ・キャンペーンのイベント「Time to Thrive」のスピーチで、ゲイであることをカミングアウト。
「ゲイであることを隠すのにもぼやかして嘘をつくのにも疲れました。知られることが怖くて何年も苦しみました。心も心の健康も私の人間関係も苦しかったです。そして今日皆さんとともに、私は全ての痛みの反対側に立っています」とこれまでの苦悩を打ち明けた。
8分間のスピーチを「愛しています」の言葉で締めくくると、観客からは拍手喝采が送られた。
ジョナサン・ベイリー
Netflixで話題の新作『ブリジャートン家』に出演するジョナサン・ベイリーは、長い間LGBTQ+の権利を支持してきた俳優の一人。そんな彼は最近、ゲイの男性が自身の経験を演じるのを見たい、という夢を明らかにしている。
ゲイでありながら、同シリーズではストレートのキャラクターを演じるベイリーは、エンタメ情報サイト「デジタルスパイ」で以下のように語っている。「人がどんな役柄を演じるかは問題にするべきではないと思う。だけど、ゲイであることをオープンにしている男性が、主役でストレートの役柄を演じることはない、というのは明らかに存在してる話だよね」
「それに、ゲイの役柄がとても興味深いのには理由がある。なぜなら、『ブリジャートン家』の女性たちと同じように、ゲイ男性には多くのハードルがあり、自己成長することが多く、本当の強さがあるから。だから、多くのストレートの男性がゲイの象徴的な役を演じて、それが称賛されているという事実は素晴らしいことで、それが語られてるけど、ゲイの男性が自分の経験を演じるのを見るのは素敵なことじゃないかな?」
ビリー・ポーター
LGBTQドラマ「POSE/ポーズ」に主演したり、シンデレラのリメイク版でジェンダーレスな魔法使いの役を演じたり、レッドカーペットの“タキシードドレス”で魅力を振りまいたり、1960年代のストーンウォール蜂起のLGBTQ運動に関するドキュメンタリーのナレーションを担当したり、ビリーが「まだやっていないこと」を探すほうが難しそうだ。
2020年6月に彼のSNSで共有された動画の中で、ゲイである彼は、黒人のゲイやトランスの人々が世界的なブラック・ライヴズ・マターの抗議活動に参加することへの支持を表明している。
「LGBTQ+の黒人の人たちも黒人です!」と訴えたポーター。「私たちの命も重要です。それを理解していない人たちへの私の返事は、ふざけるな!です。私は罵っています。罵声を浴びせる時が来ました」
その数カ月前にはドナルド・トランプ大統領の一般教書演説に先立ち、ビリーはLGBTQ+についてのスピーチを行っている。
「昨年、私たちの団結は強いと言いました」とビリー。「確かにそれは打ちのめされていますが、壊されたという状態には程遠いものです」
ジョージ・クルーニー
アメリカでの同性婚の合法化支持や、平等権を求める全米基金(American Foundation for Equal Rights)、米国エイズ研究財団(American Foundation for AIDS Research)への貢献からジョージ・クルーニーは2019年、『ヴァラエティ』誌の「Power of Pride」号でLGBTQ+の擁護者の一人として認められた。
2012年、クルーニーは自分がゲイであるという噂について、「気にしていない」と述べている。
「面白いとは思うけど、『これは嘘だ!』と言って飛び跳ねるようなことはしないよ。それはゲイコミュニティにいる僕の友人たちに不公平で不親切なことだからね」と彼は『アドヴォケート』誌で語っている。「ゲイであることが悪いことだという風には誰にも思ってほしくない。私の私生活はプライベートで、私はその生活にとても満足している。私をゲイだと考えている人がいるからといって誰が傷つくだろうか? 私が死んだ後も、私がゲイだったと言う人がいるだろうけど、私は気にしないよ」
ルビー・ローズ
レズビアンであり、ジェンダーフルイドであることを自認している元モデルのルビー・ローズは、「オレンジ・イズ・ザ・ニュー・ブラック」や「BATWOMAN/バットウーマン」の役柄が有名だが、誇り高きLGBTQ+の活動家としても長年に渡ってその名を刻んできた。
「BATWOMAN/バットウーマン」シリーズで、CW局のスーパーヒーローユニバース初のユダヤ系レズビアンの女性主人公であるケイト・ケイン役にキャスティングされた際、「十分にクィアではない」と反発を受けたルビーは、2019年の『Entertainment Weekly』で次のように語っている。「ジェンダーフルイドの女性は女性ではないから、レズビアンとしては不十分、だからレズビアンになっちゃいけないなんて知らなかった」
「今は2019年」とルビーは後にCNNで語っている。「ゲイのタイプも、ユダヤ人のタイプも一つではないよね」
昨年、ルビーはインスタグラムで俳優仲間でバイセクシュアルを自認するジャヴィシア・レスリーが同シリーズの新たな主役に選ばれたことを祝福した。
ルビーはレスリーの写真を投稿して「OMG!素晴らしいわ!バットウーマンが素晴らしい黒人女性によって演じられることになってとても嬉しい」とメッセージを寄せた。
2014年の短編フィルム『Break Free(原題)』では、彼女は自身のジェンダー自認やジェンダーの流動性についての葛藤に光を当てている。ルビーが制作、撮影、脚本を担当したこの作品では、オーストラリア人モデルの彼女が髪をばっさりと切り、メイクを落とし、タトゥーの入った腕を露出させる姿が映し出されている。
ジョシュ・ハッチャーソン
ジョシュ・ハッチャーソンは『ハンガー・ゲーム』シリーズの役柄で知られるが、LGBTQ+の権利平等の提唱者としても有名だ。
2013年、ゲイの権利を支持するジョシュはバイセクシュアルであることを、ゲイ&レズビアンのライフスタイル誌『Out』で明らかにした。「私はたぶん、自分のことをほぼストレートと表明すると思う。今は100%ストレートだと言えるかもしれない。だけど誰にも分からないよね? 1年後には、ある男性に出会って、『この人に惹かれているんだ』と思うようになるかもしれない。“人”にね」
ジョシュはまた、彼のゲイの叔父2人がエイズで亡くなったことをきっかけに、同性愛嫌悪と戦うことを目的とした若者グループ「Straight But Not Narrow」を設立。
2012年には、ロサンゼルスで開催されたGLAADメディア・アワードで、LGBTQ支援に大きな貢献を果たしたメディアや人を表彰するヴァンガード賞を最年少で受賞している。
エレン・デジェネレス
コメディアンでありトークショーの司会者でもあるエレン・デジェネレスは、1990年代からゲイの権利を前進させるためにたゆみなく活動しており、1997年には全国放送のテレビでカミングアウトしている。
2016年、エレンはLGBTQ+の権利向上のための活動が評価され、大統領から米民間人に与えられる最高の栄誉である大統領自由勲章を授与された。
その授与スピーチでオバマ前大統領は「結婚が法の下で平等になった現在では忘れがちですが、20年近く前にエレンが公の場でカミングアウトするためにはかなりの勇気が必要だったはずです」と述べている。
2015年、エレンは「GapKids」と提携し、ジェンダーの固定観念を打ち破ることを目的としたコレクションを発売し、ティーン・チョイス・アワードでのコメディアン賞受賞スピーチでは、LGBTQの若者たちに向けてメッセージを寄せた。
「選ばれるのはいい気分だ、と言いたいけど、私の人生には選ばれなかった時期がありました」とエレン。「私は人とは違っている、という理由で選ばれることとは正反対の人間でした。ですから、私はだれもが、たった今自分が人と違っていることは、その後の人生で、あなたを突出した人間にしてくれるものだ、ということを知ってほしいと思っています。違っていることを誇りに思いましょう。ありのままの自分を誇りに思いましょう」
ブラッド・ピット
平等権を求める全米基金(American Foundation for Equal Rights)、ヒューマン・ライツ・ウォッチ、ヒューマン・ライツ・キャンペーンなどの慈善団体のサポーターであるブラッド・ピットは、LGBTQ+コミュニティの強力な支持者だ。
2019年には、ボストンで開催された異性愛者によるデモ行進「ストレートプライド」の主催者に、イベントのマスコットにされた彼の名前を削除するよう命令。このイベントは、俳優のクリス・エヴァンスやアレクサンドリア・オカシオ=コルテスなど著名人らも含め、世界中から批判を浴びた。
ピットは2012年、同性婚を合法化することの重要性についてMTVの取材で語っている。「絶対的に平等。それが私たちを定義するものであり、私たちを偉大な存在にする。もしそれがあなたの宗教に合わないなら、あなたの神が解決してくれるのに任せますが、それが私たちなのです。私たちは平等です」
ブラッド・ピットは2006年、結婚がすべての人のための法的権利になるまで、当時パートナーだったアンジェリーナ・ジョリーとは結婚しないつもりだと『エスクァイア』誌で明らかにしていた。2人は2014年に結婚、後に離婚している。「アンジーと私は、結婚を望む全ての人が結婚することが法的に可能になったときに自分たちも結婚を検討すると思う」
レナ・ダナム
長い間、LGBTQ+コミュニティをサポートしてきたレナ・ダナムだが、昨年、自身の特権についての気づきや社会のその他の人々を支援するために自分のプラットフォームを使いたいという思いについてツイッターで明かした。
「悪い行いとか、自分が書くのが好きなテーマは、私の人種や特権、そしてヘテロであるがゆえに許され、歓迎されていることをはっきりと理解した。私の今の目標は自分のプラットフォームを名が知られつつある黒人や、BIPOC、LGBTQのアーティストたちのサポートのために使うこと」
音楽プロデューサーのジャック・アントノフと交際中だった2015年にはエレン・デジェネレスの番組で、同性婚が50の州すべてで合法化されるまでは結婚しないことを明らかにしている。「政治的にも感情的にも、どんなレベルでも取り残されることなく、誰もが参加できるようになるまでは、それは私たちがすることではないわ」
2014年、彼女はジェンダー・アイデンティティの問題を探るHBOドキュメンタリー『Suited(原題)』を制作。2年間にわたって撮影されたこのプロジェクトでは、顧客が大きなライフイベントのためにオーダーメードスーツのフィッティングに臨む姿が描写されている。
「アイデンティティやアイデンティティが守られることに大きな喜びを感じる映画が、このタイミングで公開されることを嬉しく思っています」とダナムは当時のUSAトゥデイ紙で語っている。「それがどんな傷も癒せるとは言わないけど、このような打撃を受けたコミュニティへのささやかな贈り物になることを願っています」
『ハリウッド・リポーター』誌によると、同年彼女は、LGBTQ+問題のために“擁護者としてリーダーシップを発揮した若き先駆者“として、LGBTQの学生に向けた奨学金基金であるポイント基金が表彰するホライゾン賞を受賞している。
ジャスティン・ティンバーレイク
ジャスティン・ティンバーレイクが主演する最新作『パーマー』では、彼の役柄(前科者)がジェンダー・ノンコンフォーミングの子どもの世話をする様子が描かれている。
2017年の「iHeartRadio Music Awards」では、「Can't Stop The Feeling」がソング・オブ・ザ・イヤー賞を受賞。スピーチで多様性の大切さについて語った。「あなたが黒人であっても、褐色の肌であっても、ゲイであっても、レズビアンであっても、トランスジェンダーであっても、あるいは、テネシー州からやって来た意気地なしの歌を歌う少年であっても、あなたに辛く当たる人は、あなたを恐れているか、恐れるように教えられてきた人たちです。あなたがどれだけ大切な存在であるかということについてね」「人と違うということは、あなたは違いを作り出せる人間だ、ということ。だから、そんな奴らはほっとけばいい」
ジャスティンと妻のジェシカ・ビールは、2015年、反差別団体GLSENによる「Respect Awards」でインスピレーション賞を受賞している。
また、彼は2011年にニューヨーク市が同性婚を合法化した際には、『アドヴォケート』誌に喜びの声を寄せている。「興奮しています。この事が起きて。僕たちは人間であり、みんな、誰もが違っているんです」
「僕たちは自分たちの違いを利用して、自分たちの距離を縮めるべきです。これは平等のための素晴らしい、素晴らしい勝利です。僕はニューヨークが正しいことのために立ち上がる勇気を持っていることを誇りに思います」
ビヨンセ
ビヨンセはハリウッドで最も有名なLGBTQ+の擁護者の一人であり、セクシュアリティ、ジェンダー、アイデンティティなどの重要な問題について恐れることなく声を上げている。
2020年には、大学の卒業生に向けた感動的なスピーチの中で、LGBTQ+コミュニティのクィアネスは「美しい」と語った。
「もしあなたが ステージの中央に立つ機会と与えられることがない、”他者 "と呼ばれるグループの一員なら、あなた自身のステージを作り上げ、彼らにあなたを見てもらいましょう」とビヨンセ。「あなたのクィアネスは美しい、黒さは美しい、あなたの思いやり、理解、そして、自分とは違っているかもしれない人のために戦う行為は美しいのです」
その1年前、ビヨンセと夫は、LGBTQのコミュニティに対する支援が評価され、GLAADメディア・アワードのヴァンガード賞を受賞した。受賞スピーチでは「私たちはすべての人間を愛そうということを訴えるためにここにいます。変化はあなたに最も近い人たちをサポートすることから始まります。だから、彼らに愛されているということを伝えましょう」と発言。「声を上げて、彼らを守りましょう。そして親たちは、真の姿でいる子どもたちを愛してあげましょう」と呼びかけた。
長年にわたり、ビヨンセは自身のプラットフォームをLGBTQ+コミュニティの平等な権利向上のために活用。ミュージックビデオに同性カップルを登場させたり、トランスジェンダー俳優のラヴァーン・コックスを自身のアパレルブランド「Ivy Park」のモデルに起用したりしているほか、トランスジェンダーの人々が自分が識別する性別のトイレを使用することを妨げるノースカロライナ州の「トイレ法案」にも反対の意を表明していた。
マイリー・サイラス
パンセクシャルを自認する歌手のマイリー・サイラスは、近年、LGBTQ+の権利擁護を自分の使命としている。
2017 年のトラック 「Inspired」では平等のための戦いについて語り、2015年にはインスタグラムと組んでトランスジェンダー・コミュニティのメンバーを紹介する活動 #InstaPride をローンチした。
2015年、彼女はUK版『ELLE』で自分がパンセクシャルであることをカミングアウト。「私はそれについて非常にオープン。私はパンセクシュアルなの」とし、以下のように付け加えた。「でも、今は誰とも付き合ってないわ。22歳だし、誰かとデートに行ったりもするけど、2週間毎に自分のスタイルなんて変わってくわ。私が誰と一緒にいようが放っておいて」
彼女は後に、『タイム』誌でそれはジェンダーフルイドだったと明らかに。「みんな、その人は何者なのか決めつけようとするわよね。あなたは、自分がなりたい何にでもなっていいの」と語っており、元夫リアム・ヘムズワースとのストレートな関係を持つなかでの、彼女のクィアなアイデンティティについて語った。
さらに2019年の『ヴァニティフェア』誌インタビューでは当時の夫リアムとの結婚について、「人が結婚する理由は時に古風なものかもしれないけど、私たちが結婚した理由はそうではなくて新時代的な理由だと思ってる。私のようなクィアな人間が異性愛の関係にいることがどういうものかを再定義しようとしているの。私のアイデンティティの大部分は、クィアな人間であることよ」と語っている。
2015年のMTVビデオ・ミュージック・アワードで司会者を務めたマイリーはハッピーヒッピー財団(ホームレスのための基金と啓蒙を目的とした彼女の組織)のLGBTの若者たちを招待。マイリーがルポールのドラァグ・レース・クイーンたちを引き連れたショーの閉幕ステージに登場する際に、紹介役を彼らに任せた。
オプラ・ウィンフリー
トーク番組司会者のオプラ・ウィンフリーは、ゲイの権利を長年に渡ってサポートしてきた。1997年に自身のトーク番組でコメディアンのエレン・デジェネレスがカミングアウトを行った際には、彼女を支持したことで、自分が直面した人種差別に対して反対の意を表明している。このエピソードは、表紙に「そう、私はゲイです」と書かれ、エレンがカバーインタビューで自分のセクシュアリティについて語った『タイム』誌の発売と同じ日に放映された。
エレンとLGBTQ+コミュニティを支持することを表明し反発を受けたオプラは自身の番組で以下のように述べている。「私が仕える神は、背が高かろうと低かろうと、生まれつき黒人であろうとアジア人であろうと同性愛者であろうと気にしません。ですので、これは信仰の違いですね。今日、あなたの信仰を変えることは期待していません……地獄に行くか天国に行くかの責任は自分で取ります……エレンを作ったのは神様だと信じています。私は神がそうされたのだと信じているのです。そしてエレンが自分はゲイだと言ったとしても、私は神が彼女をゲイとして作られたのだと信じています。神の御業です」
「私は彼女が思う通りの自分になる権利を支持します」
エレンが彼女の番組で自分のセクシュアリティについて語ったことについて、オプラは2012年に『ハリウッド・リポーター』誌で以下のように語っている。「文字通り自由であることができ、視聴者に100パーセント真摯になれる方法で彼女自身を表現することができたことで、視聴者は彼女のことが大好きになったと思います」
レディー・ガガ
間違いなく、レディー・ガガはLGBTQ+コミュニティを最も強くサポートしている一人だ。全国平等デモに参加したり、「アレキサンダー・マックイーン」のドレスに身を包んで、かつて米軍に存在したオープンな同性愛を禁じる政策「訊ねるな、答えるな(Don't Ask Don't Tell)」に抗議したり、エルトン・ジョンに「新しいゲイのアルバム」と言わしめた『ボーン・ディス・ウェイ』(2011年)で新たな歴史を作ったり、ガガはLGBTQ+コミュニティの平等と認知向上のために全力で闘っている。
オスカーとグラミー賞を受賞している彼女は、2019年にはストーンウォール蜂起の50周年を記念した集会に参加し、LGBTQ+コミュニティのために「自分が犠牲になる」つもりだと語った。
「真の愛、本当に真の愛とは、誰かのために自分が犠牲になることであり、私はいつでもあなたたちのために身を投げ出すつもりです」と、レインボカラーの衣装を身にまとった彼女はスピーチの中で語った。
「このコミュニティは、受け入れのため、寛容のため、そして最も厳しい勇敢さのための戦いを続けてきました。勇気とはなにか、それはあなたたちです。それを知っていますか?」
2009年にインターナショナル・ビデオ・オブ・ザ・イヤーを受賞した時、彼女は「神とゲイに感謝します」と感謝の言葉を贈り、同年の『Out』誌のカバーインタビューでは、「ゲイ文化をメインストリームに浸透させたいと思っている」と語っている。
「それは私にとってアンダーグラウンドなツールではありません。それは私の人生そのものです。いつも冗談で、私の本当の動機は世界をゲイにすることだと言ってます」
2013年にはロシアで公演を行い、同国の「ゲイ・プロパガンダ」法に反対。「今夜はここが私の家だよ、ロシア。私の家ではゲイになっていいよ」と観客に呼びかけた。
アン・ハサウェイ
同性愛者の兄を持ち、「It Gets Better Project」や「The Trevor Project」などの組織の擁護者であるアン・ハサウェイは、ヒューマン・ライツ・キャンペーンの夕食会でスピーチを行い、LGBTQ+の権利について口を開いた。
「私はこのコミュニティに感謝しています。なぜなら、私たちはこの作り話に疑問を抱くだけでなく、それを破壊するつもりだからです」と彼女。「この世界を解体して、より良い世界を築きましょう」
2012年にはオスカー俳優である彼女はパートナーのアダム・シュルマンとの結婚式写真の売り上げの一部を、「Freedom to Marry」などの同性カップルの結婚を擁護する非営利団体に寄付する計画を立てたことが報じられている。
2008年、彼女はヒューマン・ライツ・キャンペーンのアリー賞を受賞し、ゲストルームの取材で次のように語った。「同性婚、同性の養子縁組、といった同性愛者の権利について表立って支持する私の行いは勇敢だと言う人がいますが、当然の敬意を持って、私は謙虚にこれに反対します。私は勇敢ではありません。私は真っ当な人間であろうとしているだけです。そして、そのことや、自分が真実だと信じることを言うだけで、私が賞を受けるべきだとは思いません。その愛は人間としての経験であり、政治的な発言ではないのです」
ジェイ・Z
ラッパーのジェイ・Zは2018年の楽曲「Smile」により中傷と戦うゲイ&レズビアン同盟団体GLAADの特別感謝賞を受けている。同曲では、母親のグロリア・カーターがモノローグで、自分がレズビアンであることを告白。Jay-Zはラップで「4人の子どもがいる母はレズビアン / ずっと演技をしてきた役者だ 」と歌っている。
グロリアは以下のようにも語っている。「影の中で生きている。どんな生活か想像できますか? 影の中では、人々はあなたを幸せで自由な存在として見ています。なぜならそれがあなたが彼らに見せたいものだからです。幸せだけど自由ではない、二つの人生を生きている。自分の家族や愛する人を誰かに傷つけられることを恐れて、影の中で生きているのです」
2012年、Jay-ZはCNNのインタビューで、同性婚とLGBTQ+の権利を支持。「人々が自分の家の中で何をするかは彼らの勝手であって、自分が愛する人を愛していいのです。それは彼らの勝手です。それは黒人差別と変わりません。単純明快に差別です」と訴えた。
ピンク
歌手のピンクは自身のキャリアを通じてLGBTQ+の権利を擁護してきた。
彼女のセクシュアリティについてのファンやメディアから何年にも渡って噂されてきた彼女は2017年にガーディアン紙のインタビューでマイリー・サイラスがパンセクシャルとジェンダーニュートラルであることをカミングアウトしたことについて言及している。「みんなマイリー (・サイラス)を好きになると思う……私は人々がレッテルを貼る傾向が減ってきたように思う。そのことは自分としてはとても嬉しい」
また、2010年のシングル「Raise Your Glass」のMVについて、彼女は自分が友人のゲイの結婚式で体験したことに基づいていると明かしている。「親友の結婚式を我が家の裏庭で開いた。(彼女は)ゲイで奥さんと結婚したんだけど、すごくきれいだった」「式の最後に、彼女の母親は『どうしてこれは合法ではいけないのか』と言って泣き出した。それは今まで自分が見た中で一番心が痛む場面だった。だからあのビデオを作った」
ケリー・ワシントン
LGBTQ+の権利の熱烈な支持者であるケリー・ワシントンは、2020年にミュージカル映画『ザ・プロム』で娘のセクシュアリティに悩む保守的な母親を好演。もし自分の娘が自分のことをカミングアウトしたらどう感じるだろうかについて率直に語っている。
「私なら『素晴らしい!素敵ね。でランチは何にする?』と言うでしょうね」とGLAADのビデオインタビューで答えたケリー。「私はただ、『素晴らしいわ。私はできる限りのサポートをするし、あなたの生きた経験について私が話すことができない場合はリソースを提供する。そして、これまでと同じように、この人生をすばらしいものにしましょう』と言うと思う。その年齢にもよるし、あるいはどんな年齢でもそうだけど、こうも言うと思う。『あなたが自分が誰であるかを理解することはとてもエキサイティング。ありのままの自分になりましょう。遠慮せず、そして情熱をもってあなたがこの世界で自分らしくあるために、私はどんな助けができるかしら?』」
2017年、彼女は長年にわたりLGBTQの権利について声を上げて支持してきたことが評価され、GLSENリスペクト・アワードのインスピレーション賞を受賞した。これは彼女がGLAADメディア・アワードでヴァンガード賞を受賞して2年後のことだ。
その夜のLGBTQ+の権利についての人々を鼓舞するスピーチで、彼女は次のように述べている。「私たちはお互いに競い合ってきたし、他のカテゴリーにいる自分たちのための席は限られたものであるかのように感じさせられてきた。他者である私たちは、成功するためには他の他者を拒絶し、決して従ってはいけないと教えられてきた」
ワシントンのスピーチは、スマートで思慮深く、力強いもので、メディアにおけるより多くの多様な表現の必要性を強調。「 "最初 “や "例外 “、 “レア “や “独自性”といった表現が存在しなくなるまで」と付け加えた。
ドリュー・バリモア
『チャーリーズ・エンジェルズ』で知られるドリュー・バリモアはカリフォルニア州での同性カップルの結婚を禁止する判決を州最高裁が下した直後の2009年、結婚の平等を求める決起集会に参加している。
ゴシップニュースサイト「Just Jared」によると、彼女は集会で以下のように人々に語りかけたという。「私が今の私であるのは、成長する過程で私に影響を与えてくれた人たちのおかげであり、その多くがゲイでした。家族のあり方について口を出す権利は誰にもありません」
約20年前の『コンタクト』誌のインタビューで、彼女は自分のセクシュアリティについてバイセクシュアルだと述べている。「性的に女性が好きなのかと問われたら、ええ、好きよ。完全にね。私は自分がバイセクシャルだと思っているわ」「私は女性の体が好きなの。男と女が一緒の姿が美しいのと同じように、女と女が一緒にいる姿も美しいと感じるの」
ジュリアン・ムーア
2010年公開の映画『キッズ・オールライト』でレズビアンの母親役を、2016年公開の映画『ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気』ではエリオット・ペイジと並んでレズビアン役を演じたジュリアン・ムーアは、長年にわたってLGBTQ+コミュニティを支援してきた。
2020年、彼女は『キッズ・オールライト』でレズビアンを演じたことについて後悔の気持ちを明らかに。『ヴァラエティ』誌のインタビューで次のように説明した。「この映画は、クィアな家族についての映画なのに、主役の俳優は全員ストレートだった。振り返ってみると、やってしまった、って感じ。今日、自分たちがどうするかはわからないけど、そのままでは心地よくないだろうと思う。私たちは本当の意味での表現を人々の前でしないといけない。私の仕事は世界に向けて、経験の普遍性を伝えることだから、俳優として経験できたことは感謝してるわ」
彼女はまた同性婚について2011年に「それはとても基本的な人権の問題だと思う。誰もが愛する人と結婚し、カップルや家族として受け入れられる権利があるべき」と語っている。
「何年か後に人々は振り返って、『これを認めるのにこんなに時間がかかったなんて信じられない』と言うようになるでしょうね。人種差別や、女性に参政権を与える話と一緒ね」